処方薬
ビクタルビ配合錠
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ビクタルビ配合錠の基本情報

ビクタルビ配合錠の概要

商品名 ビクタルビ配合錠
一般名 ビクテグラビルナトリウム・エムトリシタビン・テノホビルアラフェナミドフマル酸塩錠
薬価・規格 7094.1円 (1錠)
薬の形状
内用薬 > 錠剤 > 錠
内用薬 > 錠剤 > 錠のアイコン
製造会社 ギリアド・サイエンシズ
YJコード 6250117F1020
レセプト電算コード 622660501
添付文書PDFファイル

ビクタルビ配合錠の主な効果と作用

  • ウイルスによる感染症を治療するお薬です。
  • ヒト免疫不全ウイルスHIV)の増殖をおさえる働きがあります。

ビクタルビ配合錠の用途

  • HIV-1感染症

ビクタルビ配合錠の副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

動悸、頭痛、浮動性めまい、傾眠、悪心、下痢、便秘、腹部膨満、嘔吐、腹痛、鼓腸

起こる可能性のある重大な副作用

腎不全、腎機能不全、急性腎障害、近位腎尿細管機能障害、ファンコニー症候群、急性腎尿細管壊死、腎性尿崩症、腎炎、重度腎機能障害、乳酸アシドーシス、脂肪沈着による重度肝腫大、脂肪肝、肝細胞毒性が疑われる臨床症状、肝細胞毒性が疑われる検査値異常、アミノトランスフェラーゼの急激な上昇、重篤な乳酸アシドーシス

上記以外の副作用

消化不良、腹部不快感、軟便、頻尿、寝汗、脱毛症、皮膚そう痒症、発疹、関節痛、食欲減退、ほてり、疲労、倦怠感、免疫再構築炎症反応症候群、不眠症、異常な夢、睡眠障害、抑うつ気分、悪夢、リビドー減退、腎クレアチニンクリアランス減少、血管性浮腫、蕁麻疹、体脂肪再分布、体脂肪蓄積

ビクタルビ配合錠の用法・用量

  • 通常、成人には1回1錠(ビクテグラビルとして50mg、エムトリシタビンとして200mg及びテノホビル アラフェナミドとして25mgを含有)を1日1回経口投与する
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 本剤はビクテグラビルナトリウム、エムトリシタビン及びテノホビル アラフェナミドフマル酸塩の3成分を含有した配合錠であるので、ビクテグラビルナトリウムを含む製剤、エムトリシタビンを含む製剤及びテノホビル アラフェナミドフマル酸塩を含む製剤と併用しないこと(また、テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩を含む製剤についても併用しないこと)
  • 7.2. 本剤投与後、クレアチニンクリアランスが30mL/分未満に低下した場合は、投与の中止を考慮すること〔8.3、9.2.1、11.1.1、16.6.2参照〕
  • 7.3. 本剤はHIV-1感染症に対して1剤で治療を行うものであるため、他の抗HIV薬と併用しないこと
  • 7.4. エムトリシタビンと類似の薬剤耐性、ウイルス学的特性を有しているラミブジンを含む製剤と併用しないこと
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

ビクタルビ配合錠の使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 過敏症
    • リファンピシン投与中
    • カルバマゼピン投与中
    • フェノバルビタール投与中
    • セイヨウオトギリソウ<セント・ジョーンズ・ワート>含有食品摂取中
    • フェニトイン投与中
    • ホスフェニトイン投与中
    • B型慢性肝炎
    • 腎機能障害
    • 病的骨折
    • 重度肝機能障害
    • B型肝炎ウイルス感染
    • 重度腎機能障害
    • 腎毒性のある薬剤投与中
    • 慢性骨疾患
    • 肝疾患の危険因子を有する
    • HBV感染症
    • 非代償性B型慢性肝炎
    • 腎機能障害のリスクを有する

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

ビクタルビ配合錠の注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
腎毒性を有する薬剤 腎機能不全、腎不全、急性腎障害、近位腎尿細管機能障害、ファンコニー症候群、急性腎尿細管壊死、腎性尿崩症、腎炎、重度腎機能障害
リファンピシン類 ビクテグラビルの血漿中濃度が低下、本剤の効果が減弱し本剤に対する耐性が発現、テノホビル アラフェナミドの血漿中濃度も低下
マグネシウム含有制酸剤<経口> ビクテグラビルの血漿中濃度が低下
アルミニウムを含有する制酸剤<経口> ビクテグラビルの血漿中濃度が低下
鉄剤<服用> ビクテグラビルの血漿中濃度が低下
カルシウム経口剤 ビクテグラビルの血漿中濃度が低下
カルバマゼピン 本剤の効果が減弱し本剤に対する耐性が発現、ビクテグラビル及びテノホビル アラフェナミドの血漿中濃度が低下
フェノバルビタール 本剤の効果が減弱し本剤に対する耐性が発現、ビクテグラビル及びテノホビル アラフェナミドの血漿中濃度が低下
フェニトイン 本剤の効果が減弱し本剤に対する耐性が発現、ビクテグラビル及びテノホビル アラフェナミドの血漿中濃度が低下
ホスフェニトイン 本剤の効果が減弱し本剤に対する耐性が発現、ビクテグラビル及びテノホビル アラフェナミドの血漿中濃度が低下
リファブチン 本剤の効果が減弱し本剤に対する耐性が発現、ビクテグラビル及びテノホビル アラフェナミドの血漿中濃度が低下
ピルジカイニド 血漿中濃度が上昇、心室性頻脈・洞停止及び心室細動等が発現又は増悪
メトホルミン 血漿中濃度が上昇
アタザナビル ビクテグラビルの血漿中濃度が上昇
アシクロビル これらの薬剤・テノホビル又はエムトリシタビンの血漿中濃度が上昇、これらの薬剤又は本剤による有害事象を増強
塩酸バラシクロビル これらの薬剤・テノホビル又はエムトリシタビンの血漿中濃度が上昇、これらの薬剤又は本剤による有害事象を増強
バルガンシクロビル塩酸塩 これらの薬剤・テノホビル又はエムトリシタビンの血漿中濃度が上昇、これらの薬剤又は本剤による有害事象を増強

飲食物との組み合わせ注意

  • セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)を含むもの
  • カルシウムを含むもの<干しえび、バジル、煮干し、牛乳、乳製品 など>
  • 鉄分を含むもの<バジル、海苔、あゆ、ひじき、あさり など>

ビクタルビ配合錠と主成分が同じ薬

  • 内用薬 > 錠剤 > 錠のアイコン
    薬価 7094.1円 (1錠)
    薬の形状 内用薬 > 錠剤 > 錠
    製造会社 ギリアド・サイエンシズ
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ビクタルビ配合錠に関係する解説

インテグラーゼ阻害薬・核酸系逆転写酵素阻害薬配合剤(抗HIV薬)

  • ビクタルビ配合錠は、インテグラーゼ阻害薬・核酸系逆転写酵素阻害薬配合剤(抗HIV薬)に分類される。
  • インテグラーゼ阻害薬・核酸系逆転写酵素阻害薬配合剤(抗HIV薬)とは、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)の宿主細胞(リンパ球細胞など)への感染を成立するために必要な逆転写酵素やインテグラーゼという酵素を阻害することで、ウイルスの増殖を抑える薬。

インテグラーゼ阻害薬・核酸系逆転写酵素阻害薬配合剤(抗HIV薬)の代表的な商品名

  • スタリビルド配合錠
  • ゲンボイヤ配合錠
  • トリーメク配合錠
  • ビクタルビ配合錠
  • ドウベイト配合錠
インテグラーゼ阻害薬・核酸系逆転写酵素阻害薬配合剤(抗HIV薬)についての詳しい解説を見る