ビクタルビ配合錠の副作用
※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。
人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。
また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。
主な副作用
動悸、頭痛、浮動性めまい、傾眠、悪心、下痢、便秘、腹部膨満、嘔吐、腹痛、鼓腸
起こる可能性のある重大な副作用
腎不全、腎機能不全、急性腎障害、近位腎尿細管機能障害、ファンコニー症候群、急性腎尿細管壊死、腎性尿崩症、腎炎、重度腎機能障害、乳酸アシドーシス、脂肪沈着による重度肝腫大、脂肪肝、肝細胞毒性が疑われる臨床症状、肝細胞毒性が疑われる検査値異常、アミノトランスフェラーゼの急激な上昇、重篤な乳酸アシドーシス
上記以外の副作用
消化不良、腹部不快感、軟便、頻尿、寝汗、脱毛症、皮膚そう痒症、発疹、関節痛、食欲減退、ほてり、疲労、倦怠感、免疫再構築炎症反応症候群、不眠症、異常な夢、睡眠障害、抑うつ気分、悪夢、リビドー減退、腎クレアチニンクリアランス減少、血管性浮腫、蕁麻疹、体脂肪再分布、体脂肪蓄積
ビクタルビ配合錠の用法・用量
- 通常、成人には1回1錠(ビクテグラビルとして50mg、エムトリシタビンとして200mg及びテノホビル アラフェナミドとして25mgを含有)を1日1回経口投与する
- (用法及び用量に関連する注意)7.1. 本剤はビクテグラビルナトリウム、エムトリシタビン及びテノホビル アラフェナミドフマル酸塩の3成分を含有した配合錠であるので、ビクテグラビルナトリウムを含む製剤、エムトリシタビンを含む製剤及びテノホビル アラフェナミドフマル酸塩を含む製剤と併用しないこと(また、テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩を含む製剤についても併用しないこと)
- 7.2. 本剤投与後、クレアチニンクリアランスが30mL/分未満に低下した場合は、投与の中止を考慮すること〔8.3、9.2.1、11.1.1、16.6.2参照〕
- 7.3. 本剤はHIV-1感染症に対して1剤で治療を行うものであるため、他の抗HIV薬と併用しないこと
- 7.4. エムトリシタビンと類似の薬剤耐性、ウイルス学的特性を有しているラミブジンを含む製剤と併用しないこと
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。
※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。
薬剤名 |
影響 |
腎毒性を有する薬剤 |
腎機能不全、腎不全、急性腎障害、近位腎尿細管機能障害、ファンコニー症候群、急性腎尿細管壊死、腎性尿崩症、腎炎、重度腎機能障害 |
リファンピシン類 |
ビクテグラビルの血漿中濃度が低下、本剤の効果が減弱し本剤に対する耐性が発現、テノホビル アラフェナミドの血漿中濃度も低下 |
マグネシウム含有制酸剤<経口> |
ビクテグラビルの血漿中濃度が低下 |
アルミニウムを含有する制酸剤<経口> |
ビクテグラビルの血漿中濃度が低下 |
鉄剤<服用> |
ビクテグラビルの血漿中濃度が低下 |
カルシウム経口剤 |
ビクテグラビルの血漿中濃度が低下 |
カルバマゼピン |
本剤の効果が減弱し本剤に対する耐性が発現、ビクテグラビル及びテノホビル アラフェナミドの血漿中濃度が低下 |
フェノバルビタール |
本剤の効果が減弱し本剤に対する耐性が発現、ビクテグラビル及びテノホビル アラフェナミドの血漿中濃度が低下 |
フェニトイン |
本剤の効果が減弱し本剤に対する耐性が発現、ビクテグラビル及びテノホビル アラフェナミドの血漿中濃度が低下 |
ホスフェニトイン |
本剤の効果が減弱し本剤に対する耐性が発現、ビクテグラビル及びテノホビル アラフェナミドの血漿中濃度が低下 |
リファブチン |
本剤の効果が減弱し本剤に対する耐性が発現、ビクテグラビル及びテノホビル アラフェナミドの血漿中濃度が低下 |
ピルジカイニド |
血漿中濃度が上昇、心室性頻脈・洞停止及び心室細動等が発現又は増悪 |
メトホルミン |
血漿中濃度が上昇 |
アタザナビル |
ビクテグラビルの血漿中濃度が上昇 |
アシクロビル |
これらの薬剤・テノホビル又はエムトリシタビンの血漿中濃度が上昇、これらの薬剤又は本剤による有害事象を増強 |
塩酸バラシクロビル |
これらの薬剤・テノホビル又はエムトリシタビンの血漿中濃度が上昇、これらの薬剤又は本剤による有害事象を増強 |
バルガンシクロビル塩酸塩 |
これらの薬剤・テノホビル又はエムトリシタビンの血漿中濃度が上昇、これらの薬剤又は本剤による有害事象を増強 |