処方薬
ストックリン錠200mg
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ストックリン錠200mgの基本情報

ストックリン錠200mgの概要

商品名 ストックリン錠200mg
一般名 エファビレンツ錠
薬価・規格 447.9円 (200mg1錠)
薬の形状
内用薬 > 錠剤 > 錠
内用薬 > 錠剤 > 錠のアイコン
製造会社 MSD
ブランド ストックリン錠600mg 他
YJコード 6250015F2029
レセプト電算コード 621932401
識別コード 223
添付文書PDFファイル

ストックリン錠200mgの主な効果と作用

  • ウイルスによる感染症を治療するお薬です。
  • ヒト免疫不全ウイルスHIV)の増殖をおさえる働きがあります。

ストックリン錠200mgの用途

  • HIV-1感染症

ストックリン錠200mgの副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

紅斑、発疹、発熱、運動失調、錯乱、頭痛、インフルエンザ様症候群、疼痛、無力症、倦怠感、嘔気

起こる可能性のある重大な副作用

湿性落屑、潰瘍、水疱、落屑、重度発疹、粘膜波及、肝不全、重篤な肝障害、QT延長、精神神経系症状、脳症、昏睡、精神運動遅延、精神病、せん妄、痙攣、てんかん発作、皮膚粘膜眼症候群、Stevens-Johnson症候群、多形紅斑

上記以外の副作用

嘔吐、下痢、消化不良、胃炎、胃腸炎、胃食道逆流、アミラーゼ上昇、口渇、腹痛、鼓腸放屁、食欲亢進、食欲不振、潮紅、動悸、頻脈、AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇、関節痛、筋痛、めまい、不眠、集中力障害、疲労、うつ症状悪化、激越、健忘、不安、感情不安定、多幸症、幻覚、偏頭痛、異常感覚、抑うつ、神経過敏、傾眠、異夢、喘息、副鼻腔炎、上気道感染、斑状丘疹性皮疹、脱毛、湿疹、脂漏、じん麻疹、毛包炎、皮膚そう痒、多汗、多汗<夜間>、好中球減少、耳鳴、血糖値上昇、体重減少、視力異常、味覚倒錯、アルコール不耐性、ほてり、失神、末梢性浮腫、肝炎、総ビリルビン上昇、協調障害、インポテンス、性欲減退、性欲亢進、神経痛、末梢神経障害、言語障害、離人症、思考異常、振戦、ざ瘡、総コレステロール上昇、血清トリグリセライド上昇、体重増加、複視、嗅覚錯誤、体脂肪再分布、体脂肪蓄積、後頸部体脂肪再分布、後頸部体脂肪蓄積、胸部体脂肪再分布、胸部体脂肪蓄積、腹部体脂肪再分布、腹部体脂肪蓄積、後腹膜部体脂肪再分布、後腹膜部体脂肪蓄積、膵炎、感情鈍麻、小脳障害、平衡障害、眼振、カタトニー、皮膚剥離、光線過敏性皮膚炎、女性化乳房、貧血、赤血球数減少、ヘモグロビン低下

ストックリン錠200mgの用法・用量

  • 通常、成人にはエファビレンツとして600mgを1日1回経口投与する
  • 本剤は、食事の有無にかかわらず投与できる
    • なお、投与に際しては必ず他の抗HIV薬と併用すること
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 本剤は、単独で投与しないこと
    • また、他の治療が無効の場合に本剤を単独で追加投与しないこと
  • 本剤による治療は、患者に未投与の1種類以上の抗レトロウイルス薬(ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤又はHIVプロテアーゼ阻害剤)との併用により開始すること
  • 本剤と併用する抗レトロウイルス薬の選択にはウイルスの交差耐性の可能性を考慮すること(本剤を単独療法として投与する場合、耐性ウイルスが急速に出現する)
  • 7.2. 薬剤への忍容性がないために併用療法中の抗レトロウイルス薬の投与を中断する場合は、すべての抗レトロウイルス薬を同時に中止するよう十分に考慮すること
  • 不忍容の症状が消失した際はすべての抗レトロウイルス薬の投与を同時に再開すること
  • 抗レトロウイルス薬の間欠的単独療法及び逐次的再導入は、薬剤耐性突然変異ウイルスの出現の可能性が増加するため望ましくない
  • 7.3. 神経系の副作用の忍容性を改善するため、治療当初の2~4週間及び神経系の副作用が持続していても投与を継続する場合は、就寝時の投与が推奨される〔8.3参照〕
  • 7.4. 食物との併用により、本剤の曝露量を増加させ副作用の発現頻度を増加させるおそれがある
  • 本剤は、食事の有無にかかわらず投与できるが、空腹時、可能な限り就寝時の服用が望ましい〔16.2.1参照〕
  • 7.5. 何らかの理由により本剤の投与を中断する場合は、他の抗レトロウイルス薬の投与中止を十分に考慮すること
  • 同様に、併用している抗ウイルス療法が一時的に中止される場合は、本剤の投与も中止すること
  • すべての抗レトロウイルス薬の投与を同時に再開すること
  • 7.6. リファンピシンと併用投与する場合、本剤の投与量を800mg/日に増加すること〔10.2参照〕
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

ストックリン錠200mgの使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 過敏症
    • トリアゾラム投与中
    • ミダゾラム投与中
    • ボリコナゾール投与中
    • ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩投与中
    • メチルエルゴメトリンマレイン酸塩投与中
    • エルゴメトリンマレイン酸塩投与中
    • エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン投与中
    • グラゾプレビル投与中
    • エルバスビル投与中
    • 血清トランスアミナーゼの正常範囲の上限より5倍以上の上昇が持続
    • 精神病
    • 慢性肝疾患
    • 薬物乱用
    • B型肝炎感染
    • C型肝炎感染

患者の属性に応じた注意喚起

ストックリン錠200mgの注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
エタノール摂取 相加的に中枢神経系効果が増強
中枢神経作用薬 相加的に中枢神経系効果が増強
肝薬物代謝酵素<CYP3A4>の基質となる薬剤 血中濃度は低下
CYP2B6の基質となる薬剤 血中濃度は低下
トリアゾラム 代謝が抑制、重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象<不整脈・持続的な鎮静・呼吸抑制>
ミダゾラム 代謝が抑制、重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象<不整脈・持続的な鎮静・呼吸抑制>
酒石酸エルゴタミン・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン 代謝が抑制、重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象<不整脈・持続的な鎮静・呼吸抑制>
ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩 代謝が抑制、重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象<不整脈・持続的な鎮静・呼吸抑制>
マレイン酸メチルエルゴメトリン 代謝が抑制、重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象<不整脈・持続的な鎮静・呼吸抑制>
マレイン酸エルゴメトリン 代謝が抑制、重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象<不整脈・持続的な鎮静・呼吸抑制>
ボリコナゾール AUC及びCmaxがそれぞれ77%及び61%減少、本剤のAUC及びCmaxがそれぞれ44%及び38%増加
エルバスビル 血漿中濃度が低下し効果が減弱
グラゾプレビル 血漿中濃度が低下し効果が減弱
リトナビル 高頻度の臨床的有害事象<例:めまい・嘔気・異常感覚>、臨床検査値異常<肝酵素上昇>
ホスアンプレナビル アンプレナビルのAUCが13%・Cminが36%低下
アタザナビル 曝露量が減少
ロピナビル・リトナビル配合剤 ロピナビルのCminが39%低下
ダルナビル AUC・Cmax及びCminがそれぞれ13%・15%及び31%減少、本剤のAUC・Cmax及びCminがそれぞれ21%・15%及び17%増加、AUC及びCminがそれぞれ14%及び57%減少
マラビロク AUC及びCmaxはそれぞれ45%及び51%減少
ドルテグラビル AUC・Cmax及びCminはそれぞれ57%・39%及び75%減少
ソホスブビル・ベルパタスビル ベルパタスビルの血漿中濃度が低下、当該薬剤の効果が減弱
リファンピシン類 本剤のAUCが26%・Cmaxが20%減少、重篤な肝障害発現のリスクが増加
リファブチン Cmax及びAUCをそれぞれ32%及び38%低下
クラリスロマイシン 薬物動態に対して有意な影響、AUC及びCmaxがそれぞれ39%及び26%減少、水酸化代謝物のAUC及びCmaxがそれぞれ34%及び49%増加、発疹
経口避妊薬 ノルゲスチメートの活性代謝物のノルエルゲストロミンのAUCは64%減少、ノルゲスチメートの活性代謝物のレボノルゲストレルのAUCは83%減少
エチニルエストラジオール・レボノルゲストレル製剤 ノルゲスチメートの活性代謝物のノルエルゲストロミンのAUCは64%減少、ノルゲスチメートの活性代謝物のレボノルゲストレルのAUCは83%減少
レボノルゲストレル ノルゲスチメートの活性代謝物のノルエルゲストロミンのAUCは64%減少、ノルゲスチメートの活性代謝物のレボノルゲストレルのAUCは83%減少
アトルバスタチン AUC・Cmaxを43・12%減少、2-ヒドロキシアトルバスタチンのAUC・Cmaxを35・13%減少、4-ヒドロキシアトルバスタチンのAUC・Cmaxを4・47%減少、総HMG-CoA還元酵素阻害活性物質のAUC・Cmaxを34・20%減少
プラバスタチン AUC及びCmaxが40%及び18%減少
シンバスタチン AUC・Cmaxを69%・76%減少、オープンアシド体のAUC・Cmaxを58%・51%減少、HMG-CoA還元酵素阻害活性物質のAUC・Cmaxを60%・62%減少、総HMG-CoA還元酵素阻害物質のAUC・Cmaxを60%・70%減少
カルバマゼピン AUC・Cmax・Cminはそれぞれ27%・20%・35%減少、本剤のAUC・Cmax・Cminはそれぞれ36%・21%・47%減少
フェニトイン 血漿中濃度を増加あるいは減少、重篤な肝障害発現のリスクが増加
フェノバルビタール 血漿中濃度を増加あるいは減少
チトクロームP450で代謝される他の抗痙攣薬 血漿中濃度を増加あるいは減少
イトラコナゾール AUC・Cmax・Cminはそれぞれ39・37・44%減少、活性代謝物のAUC・Cmax・Cminはそれぞれ37・35・43%減少
ポサコナゾール AUC及びCmaxがそれぞれ50%及び45%低下、真菌症の発症
ジルチアゼム AUC・Cmax・Cminはそれぞれ69・60・63%減少、脱アセチル化体のAUC・Cmax・Cminは75・64・62%減少、N-脱メチル化体のAUC・Cmax・Cminは37・28・37%減少
アトバコン/プログアニル アトバコンのAUC及びCmaxはそれぞれ75%及び44%低下、プログアニルのAUCは43%低下
肝毒性のある薬剤による治療中 重篤な肝障害発現のリスクが増加
アセトアミノフェン 重篤な肝障害発現のリスクが増加

飲食物との組み合わせ注意

  • セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)を含むもの
  • 食べ物全般
  • アルコールを含むもの

ストックリン錠200mgと主成分が同じ薬

  • 内用薬 > 錠剤 > 錠のアイコン
    薬価 1286.3円 (600mg1錠)
    薬の形状 内用薬 > 錠剤 > 錠
    製造会社 MSD
    先発
  • 内用薬 > 錠剤 > 錠のアイコン
    薬価 447.9円 (200mg1錠)
    薬の形状 内用薬 > 錠剤 > 錠
    製造会社 MSD
    先発
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ストックリン錠200mgに関係する解説

非核酸系逆転写酵素阻害薬(抗HIV薬)

  • ストックリン錠200mgは、非核酸系逆転写酵素阻害薬(抗HIV薬)に分類される。
  • 非核酸系逆転写酵素阻害薬(抗HIV薬)とは、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)が宿主細胞に感染するために必要な逆転写酵素の働きを阻害し、HIVの体内における感染拡大を抑える薬。

非核酸系逆転写酵素阻害薬(抗HIV薬)の代表的な商品名

  • ストックリン
  • エジュラント
  • ピフェルトロ
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