治療用標準化アレルゲンエキス皮下注「トリイ」スギ花粉2,000JAU/mLの副作用
※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。
人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。
また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。
主な副作用
そう痒、発赤、鼻閉、咳、しびれ、過敏症、発疹、鼻汁、顔面紅潮、眼充血、眼のかゆみ
起こる可能性のある重大な副作用
ショック、アナフィラキシー、血圧低下、呼吸困難、全身潮紅、顔面浮腫、咽頭浮腫、血管浮腫、蕁麻疹、喘息、口腔内異常感、皮膚そう痒感、紅斑、皮膚発赤、胃痛、腹痛、吐き気、嘔吐、下痢、視覚異常、視野狭窄、鼻閉塞感、くしゃみ、嗄声、咽喉頭そう痒感、咽喉頭異常感、胸部絞扼感、息苦しさ、咳嗽、喘鳴、チアノーゼ、頭痛、耳鳴、不快感、悪寒、四肢のしびれ、顔のしびれ、顔面潮紅、発汗、めまい感、振戦、蒼白、動悸、頻脈、不整脈、不安、恐怖感、意識混濁
上記以外の副作用
眼瞼浮腫、口内異常感、口唇浮腫、口唇腫脹、腫脹、手足のむくみ、流涙、疼痛、硬結、色素沈着、倦怠感、立ちくらみ、発熱、脱力感、リンパ腺腫脹
治療用標準化アレルゲンエキス皮下注「トリイ」スギ花粉2,000JAU/mLの用法・用量
- 減感作療法の実施に際し、皮膚反応が陽性の患者に皮内反応により過敏度(閾値)を求める
- その閾値及びその時々の患者の症状に応じ、初回投与濃度及び量、初回後の投与濃度又は量、投与回数、投与間隔並びに維持量は適宜に定める
- 1). 閾値の求め方本剤を診断用アレルゲン皮内エキス対照液「トリイ」で20、2、0.2及び0.02JAU/mLに用時希釈し、さらに患者の症状に応じて低濃度に順次希釈する
- 最も低濃度の液から0.02mLずつ皮内に注射し、その反応を皮内反応判定基準に従って判定する
- 陽性反応を呈した最低濃度(最大希釈度)をもってその患者のアレルゲンに対する閾値とする
- 2). 初回投与濃度患者のアレルゲンに対する閾値の濃度若しくは患者の症状の程度によってさらにこの濃度の1/10又は1/100の濃度を初回投与濃度とする
- 3). 投与法通常、初回投与量として0.02~0.05mLを皮下に注射する
- 初回後の投与量は1週1~2回約50%ずつ増量し、0.5mLに至れば10倍濃度の液0.05mLにかえて同様に増量しながら投与を続け次第に高濃度の液に移り、維持量に達したら2週に1回の注射を数回行い、その後は1箇月に1回とする
- 4). 増量及び投与回数各投与毎に患者の状態を問診し、その結果に応じて次回投与量を増減する(例えば前回の注射により、喘息発作、全身性蕁麻疹及び鼻症状・眼症状を主とした臨床症状の増悪を起こし、また過大な局所反応を生じたときには増量を見合わせる)
- また増量期間中の投与間隔は通常1週1~2回であるが、間隔が長引いた場合には増量せずにこの濃度の1/10又は1/100の濃度の液を投与する
- 5). 維持量患者の臨床症状が改善されたとき又は局所の注射部位の反応の大きさが2~3cm程度に達したとき、その投与濃度及び量をもって維持量とするが、患者のその時々の症状に応じて維持量を適宜定め、投与を継続する
- (用法及び用量に関連する注意)7.1. 正確な皮膚反応テストを行うため、皮膚反応テスト検査前日から抗ヒスタミン薬やメディエーター遊離抑制薬等の投与を中止すること
- また、皮膚反応テストを実施する約1週間前から投与を中止することが望ましい薬剤があるので注意すること
- 7.2. スギ花粉飛散時期は新たに投与を開始しないこと〔9.1.1参照〕
- 7.3. 患者の状態によってアレルゲンに対する反応が変動することがあるので、投与量、濃度、増量、維持量等は個々の患者の症状を考慮して決定すること
- 7.4. 増量を急速に行う場合は、患者の状態を勘案し入院又はそれに準じた管理下での投与を考慮すること
- 7.5. 予期しない強い反応が起こるおそれがあるので、使用するエキスのロットが変わるときには前回投与量の25~50%を減ずることが推奨される
- また、高濃度のアレルゲンエキスでは、同一ロットでもショック等の強い反応を誘発するおそれがあるので、患者の状態を十分に観察しながら濃度を上げること
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。
治療用標準化アレルゲンエキス皮下注「トリイ」スギ花粉2,000JAU/mLの注意が必要な飲み合わせ
※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。
薬剤名 |
影響 |
減感作療法薬との併用 |
アナフィラキシー、アレルギー反応 |
非選択的β遮断薬 |
反応<アレルギー反応>が強くあらわれる |
全身性ステロイド剤 |
本剤の効果が得られない |