アルンブリグ錠90mgの副作用
※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。
人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。
また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。
主な副作用
咳嗽、高血圧、下痢、悪心、口内炎、嘔吐、便秘、食欲減退、腹痛、CK上昇、筋肉痛
起こる可能性のある重大な副作用
間質性肺疾患、肝機能障害、ALT上昇、AST上昇、AL-P上昇、膵炎
上記以外の副作用
発疹、光線過敏性反応、皮膚そう痒症、リパーゼ上昇、アミラーゼ上昇、疲労、呼吸困難、肺炎、好中球減少症、血小板減少症、白血球減少症、貧血、リンパ球減少症、徐脈、心電図QT延長、頻脈、口内乾燥、消化不良、頭痛、味覚異常、末梢性ニューロパチー、浮動性めまい、不眠症、関節痛、四肢痛、LDH上昇、皮膚乾燥、血中クレアチニン上昇、血中コレステロール上昇、非心臓性胸痛、疼痛、発熱、浮腫、高血糖、視力障害、体重減少、高インスリン血症、高尿酸血症、低リン酸血症、低カリウム血症、低マグネシウム血症、低ナトリウム血症、高カルシウム血症、上気道感染、活性化部分トロンボプラスチン時間延長、動悸、鼓腸、記憶障害、筋骨格系胸痛、筋骨格硬直、胸部不快感
アルンブリグ錠90mgの用法・用量
- 通常、成人にはブリグチニブとして、1日1回90mgを7日間経口投与する
- その後、1日1回180mgを経口投与する
- (用法及び用量に関連する注意)副作用が発現した場合には、次の基準を考慮して、本剤を休薬、減量又は中止すること
- ただし、本剤1日1回90mgを超える投与量の投与時において、14日間以上休薬し再開する場合、本剤の投与量は、休薬の理由を問わず7日間は1日1回90mgとすること(7日間の投与後の投与量は、副作用や患者の状態に応じて1日1回120mg又は180mgとすることができる)
- [用量レベル]1). レベル2:本剤の1日用量(1日1回投与)180mg
- 2). レベル1:本剤の1日用量(1日1回投与)120mg
- 3). レベル0:本剤の1日用量(1日1回投与)90mg
- 4). レベル-1:本剤の1日用量(1日1回投与)60mg
- 5). 中止:本剤の1日用量(1日1回投与)60mgで忍容性が得られない場合は、本剤の投与を中止すること
- [副作用に対する休薬、減量、中止基準]1). 間質性肺疾患〔1.2、8.1、9.1.1、11.1.1参照〕:①. Grade1の間質性肺疾患;a.ベースラインに回復するまで休薬し、回復後、同一用量で投与再開できる、b.再発した場合、投与中止する
- ②. Grade2の間質性肺疾患;a.ベースラインに回復するまで休薬し、回復後、1用量レベル減量して投与再開できる、b.再発した場合、投与中止する
- ③. Grade3の間質性肺疾患又はGrade4の間質性肺疾患;投与中止する
- 2). 高血圧:①. Grade3の高血圧;Grade1以下に回復するまで休薬し、回復後、1用量レベル減量して投与再開できる
- ②. Grade4の高血圧;a.Grade1以下に回復するまで休薬し、回復後、1用量レベル減量して投与再開できる、b.再発した場合、投与中止する
- 3). 徐脈:①. Grade2の徐脈又はGrade3の徐脈;Grade1以下又は心拍数が60回/分以上に回復するまで休薬する[a.徐脈を起こすことが知られている併用薬があり、当該併用薬が投与中止又は減量された場合、回復後、同一用量で投与再開できる、b.徐脈を起こすことが知られている併用薬が投与中止・減量されない場合、又は当該併用薬がない場合、回復後、1用量レベル減量して投与再開できる]
- ②. Grade4の徐脈;a.Grade1以下又は心拍数が60回/分以上に回復するまで休薬する[a)徐脈を起こすことが知られている併用薬があり、当該併用薬が投与中止又は減量された場合、回復後、1用量レベル減量して投与再開できる、b)徐脈を起こすことが知られている併用薬がない場合、投与中止する]、b.再発した場合、投与中止する
- 4). 視覚障害:①. Grade2の視覚障害又はGrade3の視覚障害;Grade1以下に回復するまで休薬し、回復後、1用量レベル減量して投与再開できる
- ②. Grade4の視覚障害;投与中止する
- 5). クレアチンキナーゼ(CK)上昇:Grade2以上の筋肉痛を伴うGrade3のクレアチンキナーゼ上昇又はGrade2以上の脱力を伴うGrade3のクレアチンキナーゼ上昇(Grade2以上の筋肉痛を伴うGrade3のCK上昇又はGrade2以上の脱力を伴うGrade3のCK上昇)又はGrade2以上の筋肉痛を伴うGrade4のクレアチンキナーゼ上昇又はGrade2以上の脱力を伴うGrade4のクレアチンキナーゼ上昇(Grade2以上の筋肉痛を伴うGrade4のCK上昇又はGrade2以上の脱力を伴うGrade4のCK上昇);①Grade1以下又はベースラインに回復するまで休薬し、回復後、同一用量又は1用量レベル減量して投与再開できる、②再発した場合、Grade1以下又はベースラインに回復するまで休薬し、回復後、1用量レベル減量して投与再開できる
- 6). リパーゼ又はアミラーゼ上昇:①. Grade3のリパーゼ上昇又はGrade3のアミラーゼ上昇;a.Grade1以下又はベースラインに回復するまで休薬し、回復後、同一用量で投与再開できる、b.再発した場合、Grade1以下又はベースラインに回復するまで休薬し、回復後、1用量レベル減量して投与再開できる
- ②. Grade4のリパーゼ上昇又はGrade4のアミラーゼ上昇;Grade1以下又はベースラインに回復するまで休薬し、回復後、1用量レベル減量して投与再開できる
- 7). 高血糖:適切な治療を行っても250mg/dLを超える高血糖が持続する場合;血糖がコントロールできるまで休薬し、回復後、1用量レベル減量して投与再開できる
- 8). 前記以外の副作用:①. Grade3の副作用;a.ベースラインに回復するまで休薬し、回復後、同一用量又は1用量レベル減量して投与再開できる、b.再発した場合、Grade1以下に回復するまで休薬し、回復後、1用量レベル減量して投与再開できる
- ②. Grade4の副作用;a.ベースラインに回復するまで休薬し、回復後、1用量レベル減量して投与再開できる、b.再発した場合、投与中止する
- GradeはNCI-CTCAE ver4.03に準じる
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。
※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。
薬剤名 |
影響 |
強力なCYP3A阻害剤 |
本剤の副作用が増強 |
CYP3Aを阻害する薬剤<中等度> |
本剤の副作用が増強 |
イトラコナゾール |
本剤の副作用が増強 |
クラリスロマイシン |
本剤の副作用が増強 |
ジルチアゼム |
本剤の副作用が増強 |
強いCYP3A誘導薬 |
本剤の効果が減弱 |
中程度のCYP3A誘導剤 |
本剤の効果が減弱 |
リファンピシン類 |
本剤の効果が減弱 |
フェニトイン |
本剤の効果が減弱 |
カルバマゼピン |
本剤の効果が減弱 |