処方薬
ロズリートレクカプセル100mg
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ロズリートレクカプセル100mgの基本情報

ロズリートレクカプセル100mgの概要

商品名 ロズリートレクカプセル100mg
一般名 エヌトレクチニブカプセル
薬価・規格 5310.8円 (100mg1カプセル)
薬の形状
内用薬 > カプセル剤 > カプセル
内用薬 > カプセル剤 > カプセルのアイコン
製造会社 中外製薬
YJコード 4291061M1025
レセプト電算コード 622679401
添付文書PDFファイル

ロズリートレクカプセル100mgの主な効果と作用

  • 腫瘍を治療するお薬です。
  • 腫瘍細胞の増殖に関与するタンパク質の働きをおさえる働きがあります。
  • あなたの病気や症状に合わせて処方されたお薬です。

ロズリートレクカプセル100mgの用途

  • ROS1融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌
  • NTRK融合遺伝子陽性の進行・再発の固形

ロズリートレクカプセル100mgの副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

味覚異常、めまい、錯感覚、末梢性ニューロパチー、感覚鈍麻、知覚過敏、便秘、下痢、悪心、嘔吐、嚥下障害

起こる可能性のある重大な副作用

認知障害、運動失調、錯乱状態、精神状態変化、記憶障害、幻覚、構語障害、心臓障害、心不全、心室性期外収縮、心筋炎、QT間隔延長、間質性肺疾患

上記以外の副作用

口内乾燥、血中クレアチニン増加、AST増加、ALT増加、貧血、好中球減少、白血球減少、低血圧、発疹、皮膚乾燥、関節痛、筋肉痛、筋力低下、霧視、高尿酸血症、疲労、浮腫、体重増加、頭痛、不眠症、失神、傾眠、胃食道逆流性疾患、食欲減退、腹痛、放屁、口内炎、消化不良、食欲亢進、腹部膨満、尿失禁、尿路感染、Al-P増加、血中乳酸脱水素酵素増加、脱水、リンパ球減少、血小板減少、皮膚そう痒症、皮膚疼痛、疼痛、光線過敏性反応、筋痙縮、筋骨格痛、呼吸困難、胸水、咳嗽、羞明、高ナトリウム血症、甲状腺機能低下症、腫脹、発熱、倦怠感、体重減少、骨折、肺感染

ロズリートレクカプセル100mgの用法・用量

  • 〈NTRK融合遺伝子陽性の進行・再発の固形癌〉通常、成人にはエヌトレクチニブとして1日1回600mgを経口投与する
    • なお、患者の状態により適宜減量する
  • 通常、小児にはエヌトレクチニブとして1日1回300mg/㎡(体表面積)を経口投与する
  • ただし、600mgを超えないこと
    • なお、患者の状態により適宜減量する
  • [小児患者の用量(300mg/㎡1日1回経口投与)]1). 体表面積0.43~0.50㎡:1日1回100mg
  • 2). 体表面積0.51~0.80㎡:1日1回200mg
  • 3). 体表面積0.81~1.10㎡:1日1回300mg
  • 4). 体表面積1.11~1.50㎡:1日1回400mg
  • 5). 体表面積≧1.51㎡:1日1回600mg
  • 〈ROS1融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌〉通常、成人にはエヌトレクチニブとして1日1回600mgを経口投与する
    • なお、患者の状態により適宜減量する
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 他の抗悪性腫瘍剤との併用について、有効性及び安全性は確立していない
  • 7.2. 本剤投与により副作用が発現した場合には、次の基準を考慮して休薬・減量・中止すること
  • [成人患者の場合:減量・中止する場合の投与量]1). 通常投与量:600mg/日
  • 2). 一次減量:400mg/日
  • 3). 二次減量:200mg/日
  • 4). 中止:200mg/日で忍容性が得られない場合、投与中止する
  • [小児患者の場合:減量・中止する場合の投与量(NTRK融合遺伝子陽性の進行・再発の固形癌の場合)]1). 体表面積0.43~0.50㎡:①. 通常投与量:100mg/日
  • ②. 一次減量:100mg/日を週5日投与
  • ③. 二次減量:100mg/日を週3日投与
  • ④. 中止:100mg/日を週3日投与で忍容性が得られない場合、投与中止する
  • 2). 体表面積0.51~0.80㎡:①. 通常投与量:200mg/日
  • ②. 一次減量:200mg/日を週5日投与
  • ③. 二次減量:100mg/日を週5日投与
  • ④. 中止:100mg/日を週5日投与で忍容性が得られない場合、投与中止する
  • 3). 体表面積0.81~1.10㎡:①. 通常投与量:300mg/日
  • ②. 一次減量:200mg/日
  • ③. 二次減量:100mg/日
  • ④. 中止:100mg/日で忍容性が得られない場合、投与中止する
  • 4). 体表面積1.11~1.50㎡:①. 通常投与量:400mg/日
  • ②. 一次減量:300mg/日
  • ③. 二次減量:200mg/日を週5日投与
  • ④. 中止:200mg/日を週5日投与で忍容性が得られない場合、投与中止する
  • 5). 体表面積≧1.51㎡:①. 通常投与量:600mg/日
  • ②. 一次減量:400mg/日
  • ③. 二次減量:200mg/日
  • ④. 中止:200mg/日で忍容性が得られない場合、投与中止する
  • 週5日投与及び週3日投与の投与間隔は次を参考とすること
  • 週5日投与:月曜、水曜、金曜、土曜、日曜に投与
  • 週3日投与:月曜、木曜、土曜に投与
  • [副作用に対する休薬、減量及び中止基準]1). 心臓障害<QT間隔延長を除く>:全Grade;Grade1以下又はベースラインに回復するまで休薬し、回復後、1用量レベル減量して投与再開する
  • 2). QT間隔延長:①. Grade2のQT間隔延長の場合;Grade1以下又はベースラインに回復するまで休薬し、回復後、同一用量で投与再開する
  • ②. Grade3のQT間隔延長の場合(成人患者の場合);Grade1以下又はベースラインに回復するまで休薬し、回復後、1用量レベル減量して投与再開する
  • ③. Grade3のQT間隔延長の場合(小児患者の場合);Grade1以下又はベースラインに回復するまで休薬する、a.7日以内に回復した場合、1用量レベル減量して投与再開する、b.7日以内に回復しなかった場合、投与中止する
  • ④. Grade4のQT間隔延長の場合;投与中止する
  • 3). 認知障害、運動失調:Grade2以上の認知障害、Grade2以上の運動失調の場合;①初発の場合、Grade1以下又はベースラインに回復するまで休薬し、回復後、1用量レベル減量して投与再開する、②再発した場合、さらに1用量レベル減量又は投与中止する
  • 4). 失神:全Grade;①初発の場合、ベースラインに回復するまで休薬し、回復後、1用量レベル減量して投与再開する、②再発した場合、さらに1用量レベル減量又は投与中止する
  • 5). 貧血又は好中球減少:①. Grade3の貧血又はGrade3の好中球減少の場合;Grade2以下又はベースラインに回復するまで休薬し、回復後、1用量レベル減量又は同一用量で投与再開する
  • ②. Grade4の貧血又はGrade4の好中球減少の場合;Grade2以下又はベースラインに回復するまで休薬し、回復後、1用量レベル減量して投与再開する
  • 6). 間質性肺疾患:①. Grade1の間質性肺疾患又はGrade2の間質性肺疾患の場合;a.初発の場合、ベースラインに回復するまで休薬し、回復後、同一用量で投与再開する、b.再発した場合、投与中止する
  • ②. Grade3の間質性肺疾患又はGrade4の間質性肺疾患の場合;投与中止する
  • 7). その他の非血液学的毒性:Grade3の非血液学的毒性又はGrade4の非血液学的毒性の場合;Grade1以下又はベースラインに回復するまで休薬し、回復後、1用量レベル減量して投与再開する
  • GradeはNCI-CTCAE ver.4.03に準じる
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

ロズリートレクカプセル100mgの使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

ロズリートレクカプセル100mgの注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
CYP3A酵素阻害剤 副作用の発現頻度及び重症度が増加
イトラコナゾール 副作用の発現頻度及び重症度が増加
クラリスロマイシン 副作用の発現頻度及び重症度が増加
ジルチアゼム 副作用の発現頻度及び重症度が増加
CYP3A酵素で代謝を受ける薬剤 副作用の発現頻度及び重症度が増加
ミダゾラム 副作用の発現頻度及び重症度が増加
シンバスタチン 副作用の発現頻度及び重症度が増加
リバーロキサバン 副作用の発現頻度及び重症度が増加
CYP3A酵素誘導剤 本剤の有効性が減弱
リファンピシン類 本剤の有効性が減弱
フェニトイン 本剤の有効性が減弱
モダフィニル 本剤の有効性が減弱

飲食物との組み合わせ注意

  • グレープフルーツジュース

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