ジカディア錠150mgの副作用
※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。
人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。
また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。
主な副作用
下痢、腹痛、感染症、肺炎、口腔カンジダ症、胃腸炎、肺感染、鼻咽頭炎、貧血、食欲減退、低リン酸血症
起こる可能性のある重大な副作用
QT間隔延長、間質性肺疾患、肝機能障害、ALT上昇、AST上昇、総ビリルビン上昇、徐脈、重度下痢、脱水、電解質異常、高血糖、糖尿病、膵炎、膵酵素上昇が持続
上記以外の副作用
視覚障害、霧視、光視症、視力障害、硝子体浮遊物、眼調節障害、老視、心膜炎、悪心、嘔吐、食道障害、胃食道逆流性疾患、嚥下障害、消化不良、便秘、肝機能検査値異常、ALT増加、AST増加、γ-GTP増加、血中ビリルビン増加、発疹、血中クレアチニン増加、腎機能障害、腎不全、疲労、体重減少、アミラーゼ増加、リパーゼ増加
ジカディア錠150mgの用法・用量
- 通常、成人にはセリチニブとして450mgを1日1回、食後に経口投与する
- (用法及び用量に関連する注意)副作用により本剤を休薬、減量、中止する場合には、次の基準を考慮すること
- また、1日150mgで投与継続が困難な場合は、本剤を中止すること〔8.1-8.5、11.1.1-11.1.6参照〕
- [副作用に対する休薬、減量及び中止基準]1). 間質性肺疾患:Gradeを問わない;投与中止
- 2). 肝機能障害:①. a.Grade1以下のAST増加かつGrade2の血中ビリルビン増加又はGrade1以下のALT増加かつGrade2の血中ビリルビン増加、b.Grade2のAST増加かつGrade1以下の血中ビリルビン増加又はGrade2のALT増加かつGrade1以下の血中ビリルビン増加又はGrade3のAST増加かつGrade1以下の血中ビリルビン増加又はGrade3のALT増加かつGrade1以下の血中ビリルビン増加;AST増加、ALT増加及び血中ビリルビン増加がGrade1以下に回復するまで休薬する(投与再開時には、7日間以内に軽快した場合は休薬前と同じ投与量、7日間を超えて軽快した場合は投与量を150mg減量する)
- ②. a.Grade1以下のAST増加かつGrade3の血中ビリルビン増加又はGrade1以下のALT増加かつGrade3の血中ビリルビン増加、b.Grade2以上AST増加・正常上限1.5倍超2倍以下血中ビリルビン増加又はGrade2以上ALT増加・正常上限1.5倍超2倍以下血中ビリルビン増加;AST増加、ALT増加及び血中ビリルビン増加がGrade1以下に回復するまで休薬する(7日間以内に軽快した場合は、投与量を150mg減量して投与再開し、7日間以内に軽快しない場合は、投与中止する)
- ③. Grade4のAST増加かつGrade1以下の血中ビリルビン増加又はGrade4のALT増加かつGrade1以下の血中ビリルビン増加;AST増加及びALT増加がGrade1以下に回復するまで休薬する(投与再開時には、投与量を150mg減量する)
- ④. a.Grade4の血中ビリルビン増加、b.Grade2以上のAST増加かつ正常上限の2倍超の血中ビリルビン増加又はGrade2以上のALT増加かつ正常上限の2倍超の血中ビリルビン増加;投与中止
- 3). QT間隔延長:①. QTc500msec超が2回以上認められた場合;ベースライン又は481msec未満に回復するまで休薬する(投与再開時には、投与量を150mg減量する)
- ②. QTc500msec超かつTorsade de pointes、QTc500msec超かつ多形性心室性頻脈又はQTc500msec超かつ重症不整脈、又はベースラインからのQTc延長が60msec超かつTdp、ベースラインからのQTc延長が60msec超かつ多形性心室性頻脈又はベースラインからのQTc延長が60msec超かつ重症不整脈の徴候・症状が認められた場合;投与中止(Tdp:Torsade de pointes)
- 4). 徐脈:①. 症候性で治療を要する重篤な徐脈の場合;無症候性又は心拍数が60bpm以上に回復するまで休薬する(投与再開時には、投与量を150mg減量する)
- ②. 生命の危険があり緊急治療を要する徐脈の場合;投与中止
- 5). 悪心・嘔吐・下痢:a.Grade3以上の悪心・Grade3以上の嘔吐・Grade3以上の下痢、b.適切な制吐剤の使用にもかかわらずコントロールできない悪心・制吐剤の使用にもかかわらずコントロールできない嘔吐又は止瀉剤の使用にもかかわらずコントロールできない下痢の場合;Grade1以下に回復するまで休薬する(投与再開時には、投与量を150mg減量する)
- 6). 高血糖:適切な治療を行っても250mg/dLを超える高血糖が持続する場合;血糖がコントロールできるまで休薬する(投与再開時には、投与量を150mg減量して再開する)
- 7). リパーゼ又はアミラーゼ増加:Grade3以上のリパーゼ増加又はGrade3以上のアミラーゼ増加;Grade1以下に回復するまで休薬する(投与再開時には、投与量を150mg減量する)
- GradeはCTCAE ver.4に準じる
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。
※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。
薬剤名 |
影響 |
QTを延長する薬剤 |
QT間隔延長 |
アミオダロン |
QT間隔延長 |
クラリスロマイシン |
QT間隔延長 |
ドロペリドール |
QT間隔延長 |
徐脈等を生じる可能性のある薬剤 |
徐脈 |
β-遮断剤 |
徐脈 |
非ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗剤 |
徐脈 |
クロニジン |
徐脈 |
CYP3A酵素阻害剤 |
本剤の血中濃度が増加し副作用が増加 |
ケトコナゾール |
本剤の血中濃度が増加し副作用が増加 |
イトラコナゾール |
本剤の血中濃度が増加し副作用が増加 |
リトナビル |
本剤の血中濃度が増加し副作用が増加 |
サキナビル |
本剤の血中濃度が増加し副作用が増加 |
CYP3A酵素誘導剤 |
本剤の血中濃度が低下し本剤の有効性が減弱 |
リファンピシン類 |
本剤の血中濃度が低下し本剤の有効性が減弱 |
カルバマゼピン |
本剤の血中濃度が低下し本剤の有効性が減弱 |
CYP3A酵素で代謝を受ける薬剤 |
副作用の発現頻度及び重症度が増加 |
ミダゾラム |
副作用の発現頻度及び重症度が増加 |
フェンタニル |
副作用の発現頻度及び重症度が増加 |
タクロリムス水和物 |
副作用の発現頻度及び重症度が増加 |
CYP2C9酵素により代謝される薬剤 |
副作用の発現頻度及び重症度が増加 |
ワルファリン |
副作用の発現頻度及び重症度が増加 |
フェニトイン |
副作用の発現頻度及び重症度が増加 |
ジクロフェナク |
副作用の発現頻度及び重症度が増加 |
胃内pHを上昇させる薬剤 |
本剤の血中濃度が低下 |
プロトンポンプ阻害剤 |
本剤の血中濃度が低下 |
エソメプラゾール |
本剤の血中濃度が低下 |