処方薬
ファリーダックカプセル10mg
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ファリーダックカプセル10mgの基本情報

ファリーダックカプセル10mgの概要

商品名 ファリーダックカプセル10mg
一般名 パノビノスタット乳酸塩カプセル
薬価・規格 37261.4円 (10mg1カプセル)
薬の形状
内用薬 > カプセル剤 > カプセル
内用薬 > カプセル剤 > カプセルのアイコン
製造会社 ノバルティス ファーマ
ブランド ファリーダックカプセル10mg 他
YJコード 4291040M1023
レセプト電算コード 622441601
識別コード LBH10mg
添付文書PDFファイル

ファリーダックカプセル10mgの主な効果と作用

  • 多発性骨髄腫を治療するお薬です。
  • 腫瘍細胞の増殖に関与するタンパク質の働きをおさえる働きがあります。
  • あなたの病気や症状に合わせて処方されたお薬です。

ファリーダックカプセル10mgの用途

ファリーダックカプセル10mgの副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

疲労、白血球減少症、リンパ球減少症、食欲減退、低カリウム血症、低リン酸血症、低ナトリウム血症、浮動性眩暈、味覚異常、悪心、嘔吐

起こる可能性のある重大な副作用

血小板減少症、貧血、好中球減少症、重度下痢、電解質異常、脱水、骨髄抑制、重篤な感染症、肺炎、頻脈、頻脈性不整脈、心房細動、心室性頻脈、肝機能障害、AST上昇、ALT上昇、総ビリルビン上昇、低血圧、脱水症状、出血、胃腸出血、肺出血、敗血症、QT間隔延長、心筋梗塞、心不全、腎不全、腎機能障害、尿量減少、血清クレアチニン上昇、BUN上昇、静脈血栓塞栓症、肺塞栓症、深部静脈血栓症、起立性低血圧、失神、意識消失、B型肝炎ウイルス再活性化による肝炎、心障害、狭心症

上記以外の副作用

腹痛、消化不良、無力症、末梢性浮腫、発熱、体重減少、B型肝炎、上気道感染、下気道感染、尿路感染、胃腸炎、敗血症性ショック、中耳炎、口腔ヘルペス、クロストリジウム・ディフィシレ大腸炎、大腸炎、蜂巣炎、真菌性肺炎、甲状腺機能低下症、低アルブミン血症、低カルシウム血症、高血糖、低マグネシウム血症、高尿酸血症、体液貯留、不眠症、頭痛、振戦、頭蓋内出血、結膜出血、動悸、高血圧、血腫、出血性ショック、呼吸困難、咳嗽、鼻出血、呼吸不全、喀血、腹部膨満、口内乾燥、胃炎、鼓腸、口唇炎、消化器痛、吐血、発疹、紅斑、点状出血、関節腫脹、血尿、尿失禁、倦怠感、悪寒、血中クレアチニン増加、血中尿素増加、Al-P増加、ウイルス感染、アスペルギルス症、カンジダ症、徐脈、ラ音、喘鳴、血便排泄、皮膚病変、糸球体濾過率減少

ファリーダックカプセル10mgの用法・用量

  • ボルテゾミブ及びデキサメタゾンとの併用において、パノビノスタットとして1日1回20mgを週3回、2週間(1、3、5、8、10及び12日目)経口投与した後、9日間休薬(13~21日目)する
  • この3週間を1サイクルとし、投与を繰り返す
    • なお、患者の状態により適宜減量する
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

ファリーダックカプセル10mgの使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 平均で450msec以上のQTc間隔延長
    • 肝機能障害
    • 感染症
    • QT間隔延長
    • 血小板数減少
    • 抗凝固剤治療中
    • B型肝炎
    • 血中カリウム異常
    • 血中マグネシウム異常
    • B型肝炎ウイルスキャリア
    • HBs抗原陰性かつHBc抗体陽性
    • HBs抗原陰性かつHBs抗体陽性
    • 血中リン異常

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

ファリーダックカプセル10mgの注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
血液凝固阻止剤 出血
強力なCYP3A阻害剤 本剤の血中濃度が上昇
アゾール系抗真菌剤 本剤の血中濃度が上昇
イトラコナゾール 本剤の血中濃度が上昇
ボリコナゾール 本剤の血中濃度が上昇
ケトコナゾール 本剤の血中濃度が上昇
リトナビル 本剤の血中濃度が上昇
サキナビル 本剤の血中濃度が上昇
クラリスロマイシン 本剤の血中濃度が上昇、相加的なQT間隔延長
強いCYP3A誘導薬 本剤の血中濃度が低下
リファンピシン類 本剤の血中濃度が低下
カルバマゼピン 本剤の血中濃度が低下
フェノバルビタール 本剤の血中濃度が低下
フェニトイン 本剤の血中濃度が低下
リファブチン 本剤の血中濃度が低下
肝薬物代謝酵素CYP2D6で代謝される薬剤 血中濃度が上昇
デキストロメトルファン 血中濃度が上昇
タモキシフェン 血中濃度が上昇
プロパフェノン 血中濃度が上昇
リスペリドン 血中濃度が上昇
抗不整脈剤 相加的なQT間隔延長
アミオダロン 相加的なQT間隔延長
ジソピラミド 相加的なQT間隔延長
プロカインアミド 相加的なQT間隔延長
キニジン 相加的なQT間隔延長
ソタロール 相加的なQT間隔延長
QTを延長する薬剤 相加的なQT間隔延長
メサドン 相加的なQT間隔延長
モキシフロキサシン 相加的なQT間隔延長
ベプリジル 相加的なQT間隔延長
ピモジド 相加的なQT間隔延長
QT間隔を延長させることが知られている制吐剤 相加的なQT間隔延長
オンダンセトロン 相加的なQT間隔延長
トロピセトロン 相加的なQT間隔延長

飲食物との組み合わせ注意

  • セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)を含むもの

ファリーダックカプセル10mgと主成分が同じ薬

  • 内用薬 > カプセル剤 > カプセルのアイコン
    薬価 55892.0円 (15mg1カプセル)
    薬の形状 内用薬 > カプセル剤 > カプセル
    製造会社 ノバルティス ファーマ
    先発
  • 内用薬 > カプセル剤 > カプセルのアイコン
    薬価 37261.4円 (10mg1カプセル)
    薬の形状 内用薬 > カプセル剤 > カプセル
    製造会社 ノバルティス ファーマ
    先発
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ファリーダックカプセル10mgに関係する解説

ヒストン脱アセチル化酵素阻害薬(パノビノスタット)

  • ファリーダックカプセル10mgは、ヒストン脱アセチル化酵素阻害薬(パノビノスタット)に分類される。
  • ヒストン脱アセチル化酵素阻害薬(パノビノスタット)とは、白血病、リンパ腫、多発性骨髄腫などのがん化を促進させる酵素(ヒストン脱アセチル化酵素:HDAC)を阻害し、細胞周期停止や細胞の自滅(アポトーシス)を誘導し抗腫瘍効果をあらわす薬。

ヒストン脱アセチル化酵素阻害薬(パノビノスタット)の代表的な商品名

  • ファリーダック
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