処方薬
メトアナ配合錠LD
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メトアナ配合錠LDの基本情報

メトアナ配合錠LDの概要

商品名 メトアナ配合錠LD
一般名 アナグリプチン・メトホルミン塩酸塩配合剤(1)錠
薬価・規格 43.6円 (1錠)
薬の形状
内用薬 > 錠剤 > 錠
内用薬 > 錠剤 > 錠のアイコン
製造会社 三和化学研究所
YJコード 3969109F1021
レセプト電算コード 622654501
添付文書PDFファイル

メトアナ配合錠LDの主な効果と作用

  • 糖尿病を治療するお薬です。
  • 血糖を一定に保つ物質を分解する酵素の働きをおさえるとともに、筋肉や脂肪での糖の消費を促したり、新しく糖が生成されるのをおさえて血糖値を下げる働きがあります。

メトアナ配合錠LDの用途

メトアナ配合錠LDの副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

便秘、AST上昇、ALT上昇、下痢、腹部不快感、消化不良、血中アミラーゼ上昇、乳酸上昇、血中尿酸上昇、腹痛、γ-GTP上昇

起こる可能性のある重大な副作用

低血糖、乳酸アシドーシス、血中乳酸値上昇、乳酸/ピルビン酸比上昇、血液pH低下、胃腸症状、倦怠感、筋肉痛、過呼吸、肝機能障害、重篤な低血糖症状、低血糖症状、意識消失、腸閉塞、高度便秘、腹部膨満、持続する腹痛、嘔吐、急性膵炎、持続的な激しい腹痛、類天疱瘡、水疱、びらん、黄疸、著しいAST上昇、著しいALT上昇、著しいALP上昇、著しいγ-GTP上昇、著しいビリルビン上昇、横紋筋融解症、脱力感、CK上昇、血中ミオグロビン上昇、尿中ミオグロビン上昇

上記以外の副作用

胃炎、悪心、腸炎、鼓腸、消化性潰瘍、胃食道逆流性疾患、食欲不振、胃腸障害、過敏症、発疹、そう痒、肝機能異常、BUN上昇、血中クレアチニン上昇、腎嚢胞、代謝異常、血中カリウム上昇、ケトーシス、めまい、ふらつき、眠気、味覚異常、頭重、頭痛、貧血、白血球数増加、好酸球数増加、白血球数減少、血小板数減少、便潜血陽性、鼻咽頭炎、浮腫、尿中血陽性、蜂巣炎、空腹感、動悸、発汗、ビタミンB12減少、ビタミンB12の吸収不良

メトアナ配合錠LDの用法・用量

  • 通常、成人には1回1錠(アナグリプチン/メトホルミン塩酸塩として100mg/250mg)を1日2回朝夕に経口投与する
  • (用法及び用量に関連する注意)中等度腎機能障害のある患者(eGFR30mL/min/1.73㎡以上60mL/min/1.73㎡未満)では、メトホルミンの血中濃度が上昇し、乳酸アシドーシスの発現リスクが高くなる可能性があるため、次の点に注意すること[1)メトホルミン塩酸塩を少量より開始し、効果を観察しながら徐々に増量するなど、慎重に投与量を調節することが必要であるため、本剤投与がアナグリプチン及びメトホルミン塩酸塩の各単剤の併用療法より適切であるか慎重に判断すること、2)本剤に含まれるアナグリプチン及びメトホルミン塩酸塩の量、次に示すメトホルミン塩酸塩単剤の1日最高投与量の目安も考慮して、本剤の投与量を決めること:(参考)中等度の腎機能障害のある患者におけるメトホルミン塩酸塩単剤の1日最高投与量の目安;①45≦eGFR<60mL/min/1.73㎡;1500mg、②30≦eGFR<45mL/min/1.73㎡;750mg(メトホルミン塩酸塩単剤の承認用法は1日量を1日2~3回分割投与であるが、本剤(アナグリプチン/メトホルミン塩酸塩として100mg/250mg)の承認用法は1回1錠を1日2回投与である)、3)投与中は、より頻回に腎機能(eGFR等)を確認するなど慎重に経過を観察し、投与の適否及び投与量の調節を検討すること](eGFR:推算糸球体濾過量)
  • 特に、eGFR30mL/min/1.73㎡以上45mL/min/1.73㎡未満の患者には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること〔8.2、9.2.2、11.1.1、16.6.1参照〕
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

メトアナ配合錠LDの使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 胃腸障害
    • 栄養不良状態
    • 嘔吐
    • 過度のアルコール摂取
    • 過敏症
    • 飢餓状態
    • 腹膜透析
    • 下痢
    • 重症感染症
    • 重症ケトーシス
    • 重篤な外傷
    • 手術前後
    • ショック
    • 心筋梗塞
    • 心不全
    • 糖尿病性前昏睡
    • 脱水症
    • 脱水状態
    • 糖尿病性昏睡
    • 乳酸アシドーシス
    • 脳下垂体機能不全
    • 肺塞栓
    • 副腎機能不全
    • 透析
    • 重度肝機能障害
    • 1型糖尿病
    • 低酸素血症を伴いやすい
    • 重度腎機能障害
    • 心血管系に高度障害
    • 肺機能に高度障害
    • eGFR30mL/min/1.73㎡未満
    • 経口摂取が困難
    • eGFR30mL/min/1.73㎡以上45mL/min/1.73㎡未満
    • 肝機能障害
    • 腎機能障害
    • 感染症
    • 脱水
    • 腸閉塞
    • 低血糖
    • 激しい筋肉運動
    • 不規則な食事摂取
    • 軽度腎機能障害
    • 食事摂取量不足
    • 中等度腎機能障害
    • 腹部手術
    • 軽度~中等度肝機能障害
    • ヨード造影剤を用いて検査
    • eGFR30mL/min/1.73㎡以上60mL/min/1.73㎡未満
    • 利尿作用を有する薬剤の併用

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

メトアナ配合錠LDの注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
アルコール常用 乳酸アシドーシス
ヨウ素造影剤 乳酸アシドーシス
腎毒性の強い抗生物質 乳酸アシドーシス
ゲンタマイシン 乳酸アシドーシス
利尿剤 脱水により乳酸アシドーシス、脱水症状、血糖降下作用の減弱により血糖が上昇
SGLT2阻害剤 脱水により乳酸アシドーシス、脱水症状、低血糖症状
糖尿病用薬 低血糖症状
スルホニルウレア系薬剤 低血糖症状、低血糖のリスクが増加
α-グルコシダーゼ阻害剤 低血糖症状
チアゾリジン系薬剤 低血糖症状
速効型食後血糖降下剤 低血糖症状、低血糖のリスクが増加
GLP-1アナログ 低血糖症状
インスリン製剤 低血糖症状、低血糖のリスクが増加
イメグリミン 低血糖症状、消化器症状
糖尿病用薬及び糖尿病用薬の血糖降下作用を増強する薬剤 血糖降下作用の増強によりさらに血糖が低下
β-遮断剤 血糖降下作用の増強によりさらに血糖が低下
サリチル酸製剤 血糖降下作用の増強によりさらに血糖が低下
モノアミン酸化酵素阻害剤 血糖降下作用の増強によりさらに血糖が低下
フィブラート系薬剤 血糖降下作用の増強によりさらに血糖が低下
蛋白同化ステロイド 血糖降下作用の増強によりさらに血糖が低下
糖尿病用薬及び糖尿病用薬の血糖降下作用を減弱する薬剤 血糖降下作用の減弱により血糖が上昇
エピネフリン 血糖降下作用の減弱により血糖が上昇
副腎皮質ホルモン剤 血糖降下作用の減弱により血糖が上昇
甲状腺ホルモン剤 血糖降下作用の減弱により血糖が上昇
卵胞ホルモン 血糖降下作用の減弱により血糖が上昇
ピラジナミド 血糖降下作用の減弱により血糖が上昇
イソニアジド 血糖降下作用の減弱により血糖が上昇
ニコチン酸製剤 血糖降下作用の減弱により血糖が上昇
フェノチアジン系薬剤 血糖降下作用の減弱により血糖が上昇
OCT2を阻害する薬剤 メトホルミンの血中濃度が上昇し作用が増強
MATE1を阻害する薬剤 メトホルミンの血中濃度が上昇し作用が増強
MATE2-Kを阻害する薬剤 メトホルミンの血中濃度が上昇し作用が増強
シメチジン メトホルミンの血中濃度が上昇し作用が増強
ドルテグラビル メトホルミンの血中濃度が上昇し作用が増強
ビクテグラビル メトホルミンの血中濃度が上昇し作用が増強
バンデタニブ メトホルミンの血中濃度が上昇し作用が増強
イサブコナゾニウム メトホルミンの血中濃度が上昇し作用が増強
ピミテスピブ メトホルミンの血中濃度が上昇し作用が増強
ジゴキシン 血漿中濃度がわずかに増加
ACE阻害剤 低血糖

飲食物との組み合わせ注意

  • ニコチン酸(ナイアシン)を含むもの<まいたけ、たらこ、インスタントコーヒー、かつお節、まぐろ など>
  • アルコールを含むもの

メトアナ配合錠LDと主成分が同じ薬

  • 内用薬 > 錠剤 > 錠のアイコン
    薬価 43.6円 (1錠)
    薬の形状 内用薬 > 錠剤 > 錠
    製造会社 三和化学研究所
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メトアナ配合錠LDに関係する解説

DPP-4阻害薬・ビグアナイド薬配合剤

  • メトアナ配合錠LDは、DPP-4阻害薬・ビグアナイド薬配合剤に分類される。
  • DPP-4阻害薬・ビグアナイド薬配合剤とは、血糖を下げるインスリンの分泌を促すGLP-1(インクレチンと呼ばれるホルモンの一つ)の作用を増強するDPP-4阻害薬と肝臓からの糖放出を抑える他、筋肉・脂肪細胞における糖の取り込み促進作用や腸管での糖吸収抑制作用により血糖を改善するビグアナイド薬の配合剤。

DPP-4阻害薬・ビグアナイド薬配合剤の代表的な商品名

  • エクメット配合錠
  • イニシンク配合錠
  • メトアナ配合錠
DPP-4阻害薬・ビグアナイド薬配合剤についての詳しい解説を見る