処方薬
ジオン注生食液付
先発
ジオン注生食液付の基本情報
ジオン注生食液付の概要
商品名 | ジオン注生食液付 |
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一般名 | 硫酸アルミニウムカリウム水和物・タンニン酸注射液 |
薬価・規格 | 4592.0円 (10mL1瓶(希釈液付)) |
薬の形状 |
注射薬 > 液剤 > 注射液
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製造会社 | ジェイドルフ製薬 |
ブランド | ジオン注無痛化剤付 他 |
YJコード | 2559500A2020 |
レセプト電算コード | 620002480 |
ジオン注生食液付の主な効果と作用
- 内痔核に伴う出血、はれを治療するお薬です。
- 痔を小さくし、はれや出血などの症状を改善する働きがあります。
ジオン注生食液付の用途
ジオン注生食液付の副作用
※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。
人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。
また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。
主な副作用
リンパ球減少、好中球増加、白血球数上昇、尿中β2マイクログロブリン上昇、発熱、CRP上昇、好酸球増加、APTT延長、単球増加、赤血球数低下、ヘモグロビン減少
起こる可能性のある重大な副作用
血圧低下、徐脈、アナフィラキシー、呼吸困難、顔面浮腫、紅潮、アナフィラキシーショック、直腸潰瘍、出血、肛門痛、直腸狭窄、直腸腟瘻、瘻孔
上記以外の副作用
プロトロンビン時間延長、蕁麻疹、尿酸上昇、尿糖陽性化、尿潜血陽性化、尿中NAG上昇、頻尿、血尿、多尿、BUN上昇、BUN減少、尿蛋白陽性化、尿ウロビリノゲン上昇、血清カリウム上昇、下痢、食欲不振、嘔気、不快感、胃潰瘍、総ビリルビン上昇、AST上昇、ALT上昇、ALP上昇、γ-GTP上昇、アルブミン低下、A/G比低下、トリグリセライド上昇、LDH上昇、頭痛、全身倦怠、全身倦怠感、血栓形成性痔核、肛門不快感、頚肩痛、熱感、尿閉、下腹部痛、嘔吐、肛門周囲膿瘍、直腸周囲膿瘍、直腸炎、肛門浮腫、肛門周囲炎、肛門縁腫脹、肛門出血
ジオン注生食液付の用法・用量
- 本剤の投与に先立ち、腰椎麻酔あるいは仙骨硬膜外麻酔により肛門括約筋を弛緩させる
- 用時、本剤1バイアル(10mL)に添付の生理食塩液10mLを加えて20mLとし、硫酸アルミニウムカリウム水和物として2%溶液に調製する
- 通常、成人には、1つの主痔核あたり2%溶液として9~13mLを分割して粘膜下に投与する
- なお、投与量は患者の病態により適宜増減することとし、1回の治療あたりの総投与量は2%溶液として60mL以内とする
- (用法及び用量に関連する注意)7.1. 本剤の投与に先立ち、痔核を十分に観察するための前処置として、腰椎麻酔あるいは仙骨硬膜外麻酔を施行し、肛門括約筋を弛緩させること
- 7.2. 本剤は痔核を十分に露出させて観察するための前処置として、腰椎麻酔あるいは仙骨硬膜外麻酔の施行を選択する場合に使用すること
- 前処置として局所麻酔を選択する場合には、ジオン注無痛化剤付を使用すること
- 7.3. 輸液点滴を行い、静脈路を確保するとともに利尿を図ること
- 7.4. 本剤は、硫酸アルミニウムカリウム水和物として4%溶液のまま使用せず、用時、添付の生理食塩液を用いて、必ず2%溶液に調製後、使用すること
- 7.5. 主痔核に投与する際には、次の標準的投与量を参考に、投与手技に注意しながら投与すること〔8.4参照〕
- 7.5.1. 標準的投与量:(1). 痔核上極部の粘膜下層:3mL
- (2). 痔核中央部の粘膜下層:2~4mL
- (3). 痔核中央部の粘膜固有層:1~2mL
- (4). 痔核下極部の粘膜下層:3~4mL
- 7.5.2. 投与手技(四段階注射法):(1). 痔核上極部の粘膜下層への投与:痔核上極部の上直腸動脈の拍動部(時として拍動が触れないことがある)に注射針を刺入し、粘膜下層深部に2mLを投与し、その後、針先を手元に引きながら1mLを投与する(投与後は、粘膜表面がやや白っぽくなる)
- (2). 痔核中央部の粘膜下層への投与:主痔核の中央部に注射針を刺入し、粘膜下層深部に痔核体積に1mLを加えた量を標準として投与する
- (3). 痔核中央部の粘膜固有層への投与:痔核中央部の粘膜下層への投与後、針先を少し手元に引いて粘膜固有層へ1~2mLを投与する(投与量が適当であれば粘膜の表面がやや隆起する)
- (4). 痔核下極部の粘膜下層への投与:痔核の下極部(歯状線の上0.1~0.2cmの部位)へ注射針を刺入し、粘膜下層深部に2~3mL投与する(その後、針先を手元に引きながら1mLを投与する)
- 7.6. 主痔核の体積が1cm3以下の場合、及び副痔核に投与する場合には、痔核上極部及び痔核下極部への投与は行わないこと
- 7.7. 筋層内には投与しないこと
- 誤って筋層内に刺入した場合には、針先を一度戻し、改めて刺入してから投与すること
- 7.8. 膀胱刺激症状に十分注意し、前立腺及び腟壁には投与しないように注意すること〔8.4.1、8.4.2参照〕
- 7.9. 歯状線より下方への投与や、薬液が歯状線下に浸潤することにより、嵌頓痔核や肛門部疼痛があらわれるおそれがあるので注意すること〔8.4.4参照〕
- 7.10. 全ての痔核への投与を行った後、過度の炎症を予防し、効果を十分に得るため、手指で投与部位全体を十分にマッサージし、薬液を分散させること〔8.4.3、8.4.5参照〕
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。
ジオン注生食液付の使用上の注意
病気や症状に応じた注意喚起
- 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
患者の属性に応じた注意喚起
- 以下にあてはまる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
年齢や性別に応じた注意喚起
- 以下にあてはまる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください