処方薬
オーソ777-21錠

オーソ777-21錠の添付文書

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効果・効能

避妊。

(効能・効果に関連する使用上の注意)

経口避妊剤使用開始1年間の飲み忘れを含めた一般的使用における失敗率は9%との報告がある。

用法・用量

1日1錠を毎日一定の時刻に白色錠を7日間、淡橙色錠を7日間、橙色錠を7日間、この順番で計21日間経口投与し、その後7日間休薬する。以上28日間を投与1周期とし、出血が終わっているか続いているかにかかわらず、29日目から次の周期の錠剤を投与し、以後同様に繰り返す。

(用法・用量に関連する使用上の注意)

  1. 毎日一定の時刻に服用させる。

  2. 服用開始日:経口避妊剤を初めて服用させる場合、月経第1日目から服用を開始させ、服用開始日が月経第1日目から遅れた場合、飲みはじめの最初の1週間は他の避妊法を併用させる。

副作用

(承認時)臨床試験624例中、副作用(臨床検査値異常を含む)は262例(42.0%)593件に認められた。主なものは悪心133例(21.3%)、頭痛89例(14.3%)、乳房痛77例(12.3%)、嘔吐63例(10.1%)、下腹部痛43例(6.9%)、不正性器出血35例(5.6%)であった。副作用の発現頻度は第1周期に31.1%と最も多く、第6周期10.4%、第12周期以降は5%前後と周期が進むにつれ減少した。

(再審査終了時)使用成績調査1,014例中、副作用(臨床検査値異常を含む)は171例(16.9%)235件に認められた。主なものは不正性器出血77例(7.6%)、悪心38例(3.8%)、乳房痛9例(0.9%)、嘔吐8例(0.8%)、下腹部痛8例(0.8%)であった。

  1. 重大な副作用

    1. 血栓症(0.06%):血栓症(四肢血栓症、肺血栓症、心血栓症、脳血栓症、網膜血栓症等)が現れることがあるので、観察を十分に行い、下肢の急激な疼痛・下肢の急激な腫脹、突然の息切れ、胸痛、激しい頭痛、四肢脱力・四肢麻痺、構語障害、急性視力障害等の症状が現れた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行う。
    2. アナフィラキシー(頻度不明):アナフィラキシー(呼吸困難、蕁麻疹、血管浮腫、そう痒感等)が現れることがあるので、このような症状が現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
  2. その他の副作用:発現頻度は承認時及び使用成績調査の合計より算出した。なお、承認時及び使用成績調査で認められなかった副作用については頻度不明に記載した。

    1. 過敏症:(頻度不明)発疹[投与を中止する]。
    2. :(頻度不明)網膜血流障害による視力障害[投与を中止するなど適切な処置を行う]。
    3. 肝臓:(5%未満)肝機能異常、(頻度不明)黄疸[投与を中止するなど適切な処置を行う]。
    4. 電解質代謝:(5%未満)浮腫、体重増加、(頻度不明)体重減少[投与を中止するなど適切な処置を行う]。
    5. 生殖器:(5%以上)不正性器出血(生殖器破綻出血、生殖器点状出血)、(5%未満)月経困難症、経血量変化、無月経、(頻度不明)帯下増加、膣カンジダ症。
    6. 乳房:(5%以上)乳房痛、(5%未満)乳房緊満感、乳房萎縮、乳汁分泌。
    7. 循環器:(5%未満)血圧上昇、動悸、高血圧。
    8. 消化器:(5%以上)悪心、(5%未満)嘔吐、腹痛、下痢、便秘、胃痛、食欲不振、食欲亢進、(頻度不明)口内炎、口渇、胸やけ、腹部膨満。
    9. 精神神経系:(5%以上)頭痛、(5%未満)頭重、眠気、倦怠感、眩暈、いらいら感、ふらつき、抑うつ症状、片頭痛、(頻度不明)神経過敏、気分変化。
    10. 皮膚:(5%未満)皮膚色素沈着[長時間太陽光を浴びないよう注意する]、ざ瘡、湿疹、蕁麻疹、皮膚そう痒症、(頻度不明)脱毛症、多毛症、結節性紅斑。
    11. その他:(5%未満)性欲減退、下肢痛、熱感、脂質異常症、しびれ感、性欲亢進。

使用上の注意

(禁忌)

  1. 本剤の成分に対し過敏性素因のある女性。

  2. エストロゲン依存性悪性腫瘍(例えば、乳癌、子宮内膜癌)、子宮頚癌及びその疑いのある患者[腫瘍の悪化あるいは顕性化を促すことがある]。

  3. 診断の確定していない異常性器出血のある患者[性器癌の疑いがあり、出血が性器癌による場合は、癌の悪化あるいは顕性化を促すことがある]。

  4. 血栓性静脈炎、肺塞栓症、脳血管障害、冠動脈疾患又はその既往歴のある患者[血液凝固能が亢進され、これらの症状が増悪することがある]。

  5. 35歳以上で1日15本以上の喫煙者[心筋梗塞等の心血管系障害が発生しやすくなるとの報告がある]。

  6. 前兆を伴う片頭痛(閃輝暗点を伴う片頭痛、星型閃光を伴う片頭痛等)の患者[前兆を伴う片頭痛の患者は前兆を伴わない患者に比べ脳血管障害(脳卒中等)が発生しやすくなるとの報告がある]。

  7. 肺高血圧症を合併する心臓弁膜症又は心房細動を合併する心臓弁膜症の患者、亜急性細菌性心内膜炎の既往歴のある心臓弁膜症の患者[血栓症等の心血管系障害が発生しやすくなるとの報告がある]。

  8. 血管病変を伴う糖尿病患者(糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症等)[血栓症等の心血管系障害が発生しやすくなるとの報告がある]。

  9. 血栓性素因のある女性[血栓症等の心血管系障害が発生しやすくなるとの報告がある]。

  10. 抗リン脂質抗体症候群の患者[血栓症等の心血管系障害が発生しやすくなるとの報告がある]。

  11. 手術前4週以内、術後2週以内、産後4週以内及び長期間安静状態の患者[血液凝固能が亢進され、心血管系の副作用の危険性が高くなることがある]。

  12. 重篤な肝障害のある患者[代謝能が低下しており肝臓への負担が増加するため、症状が増悪することがある]。

  13. 肝腫瘍のある患者[症状が増悪することがある]。

  14. 脂質代謝異常のある患者[血栓症等の心血管系の障害が発生しやすくなるとの報告がある(また、脂質代謝に影響を及ぼす可能性があるため、症状が増悪することがある)]。

  15. 高血圧(軽度の高血圧の患者を除く)のある患者[血栓症等の心血管系の障害が発生しやすくなるとの報告がある(また、症状が増悪することがある)]。

  16. 耳硬化症の患者[症状が増悪することがある]。

  17. 妊娠中に黄疸、妊娠中に持続性そう痒症又は妊娠ヘルペスの既往歴のある患者[症状が再発する恐れがある]。

  18. 妊婦又は妊娠している可能性のある女性。

  19. 授乳婦。

  20. 骨成長が終了していない可能性がある女性[骨端早期閉鎖を来す恐れがある]。

  21. オムビタスビル水和物・パリタプレビル水和物・リトナビル配合剤投与中の患者。

(慎重投与)

  1. 40歳以上の女性[一般に心筋梗塞等の心血管系の障害が発生しやすくなる年代であるため、これを助長する恐れがある]。

  2. 子宮筋腫のある患者[子宮筋腫の発育を促進する恐れがある]。

  3. 乳癌の既往歴のある女性[乳癌が再発する恐れがある]。

  4. 乳癌の家族歴又は乳房結節のある女性[エストロゲン投与と乳癌発生との因果関係についてその関連性を示唆する報告もあるので、定期的に乳房検診を行うなど慎重に投与する]。

  5. 喫煙者。

  6. 肥満の女性[血栓症等の心血管系障害が発生しやすくなるとの報告がある]。

  7. 血栓症の家族歴を持つ女性[血栓症等の心血管系の障害が発生しやすくなるとの報告がある]。

  8. 前兆を伴わない片頭痛の患者[脳血管障害(脳卒中等)が発生しやすくなるとの報告がある]。

  9. 心臓弁膜症の患者。

  10. 軽度高血圧(妊娠中の高血圧の既往も含む)のある患者。

  11. 耐糖能の低下している女性(糖尿病患者及び耐糖能異常の女性)[耐糖能が低下することがあるので、十分コントロールを行いながら投与する]。

  12. ポルフィリン症の患者[症状が増悪することがある]。

  13. 肝障害のある患者。

  14. 心疾患、腎疾患又はその既往歴のある患者[ナトリウム貯留又は体液貯留により症状が増悪することがある]。

  15. てんかん患者[症状が増悪することがある]。

  16. テタニーのある患者[症状が増悪することがある]。

(重要な基本的注意)

  1. 本剤の服用により、年齢、喫煙、肥満、家族歴等のリスク因子の有無にかかわらず血栓症が現れることがあるので、次のような症状が現れた場合は直ちに投与を中止し、適切な処置を行う(緊急対応を要する血栓症の主な症状:下肢の急激な疼痛・下肢の急激な腫脹、突然の息切れ、胸痛、激しい頭痛、四肢脱力・四肢麻痺、構語障害、急性視力障害等)。

    本剤服用者に対しても、緊急対応を要する血栓症の主な症状(下肢の急激な疼痛・腫脹、突然の息切れ、胸痛、激しい頭痛、四肢の脱力・麻痺、構語障害、急性視力障害等)が現れた場合は、直ちに服用を中止し、救急医療機関を受診するよう説明する。

  2. 本剤の服用中に、血栓症が疑われる症状が現れた場合は、投与を中止するなど適切な処置を行う(血栓症が疑われる症状:下肢疼痛・下肢腫脹・下肢しびれ・下肢発赤・下肢熱感、頭痛、嘔気・嘔吐等)。

  3. 血栓症のリスクが高まる状態(体を動かせない状態、顕著な血圧上昇、脱水等)が認められる場合は、投与を中止するなど適切な処置を行う。

  4. 本剤服用者には、投与開始時及び継続時に次について説明する。

    1. 血栓症は生命に関わる経過をたどることがある。
    2. 血栓症が疑われる症状が現れた場合や、血栓症のリスクが高まる状態になった場合は、症状・状態が軽度であっても直ちに服用を中止し医師等に相談する。
    3. 血栓症を疑って他の医療機関を受診する際は、本剤の使用を医師に告知し、本剤による血栓症を念頭においた診察を受けられるようにする。
  5. 本剤服用中にやむを得ず手術が必要と判断される場合には、血栓症の予防に十分配慮する。

  6. 年齢及び喫煙量により心血管系の重篤な副作用の危険性が増大するとの報告があるので、本剤服用者には禁煙するよう指導する。

  7. 本剤投与に際しては、問診、内診、基礎体温の測定、免疫学的妊娠診断等により、妊娠していないことを十分に確認する。

  8. 本剤の投与にあたっては服用者の病歴調査及び検診が必要である。この検診には、血圧測定、乳房・腹部の検査及び臨床検査が含まれる。また、投与中は6カ月毎の検診を行う。

  9. 本剤投与開始前及び投与中は、1年に1回以上、子宮・卵巣を中心とした骨盤内臓器の検査を行う。投与開始前及び投与中は、1年に1回、子宮頚部の細胞診の実施を考慮する。

  10. 乳癌の検査は、服用者に自己検診を行うよう指導する(特に、乳癌の家族歴又は乳房に結節のある女性では注意が必要である)。

  11. 本剤の投与にあたっては飲み忘れ等がないよう服用方法を十分指導する。万一飲み忘れがあった場合、翌日までに気付いたならば直ちに飲み忘れた錠剤を服用し、その日の錠剤も通常どおりに服用させる。2日以上連続して飲み忘れがあった場合は服用を中止させ、次の月経を待ち投与を再開させる。なお、飲み忘れにより妊娠する可能性が高くなるので、その周期は他の避妊法を使用させる。

  12. 服用中に不正性器出血が発現した場合、通常は投与継続中に消失するが、長期間持続する場合は、膣細胞診等の検査で悪性疾患によるものではないことを確認の上、投与する。

  13. 服用中に激しい下痢、嘔吐が続いた場合には本剤の吸収不良を来すことがあり、その場合には妊娠する可能性が高くなるので、その周期は他の避妊法を併用させる。

  14. 服用中に消退出血が2周期連続して発来しなかった場合、投与継続に先だって妊娠していないことを確認する。

  15. 本剤の服用を中止して妊娠を希望する場合には、月経周期が回復するまで避妊させることが望ましい。

  16. 他の経口避妊剤から本剤に切り替える場合

    1. 21錠タイプの経口避妊剤から切り替える場合:前に服用していた薬剤をすべて服用し7日間の休薬の後、続けて本剤の服用を開始させる(服用開始が遅れた場合、妊娠の可能性がある)。
    2. 28錠タイプの経口避妊剤から切り替える場合:前に服用していた薬剤をすべて服用後、続けて本剤の服用を開始させる(服用開始が遅れた場合、妊娠の可能性がある)。

(相互作用)

  1. 併用禁忌:オムビタスビル水和物・パリタプレビル水和物・リトナビル配合剤(ヴィキラックス)[エチニルエストラジオール含有経口避妊剤を併用した患者においてALT(GPT)上昇が高頻度に認められており、なお、オムビタスビル水和物・パリタプレビル水和物・リトナビル配合剤治療終了の約2週間後から本剤の投与を再開できる(機序不明)]。

  2. 併用注意

    1. 副腎皮質ホルモン(プレドニゾロン等)、三環系抗うつ剤(イミプラミン等)、セレギリン塩酸塩、シクロスポリン、テオフィリン、オメプラゾール、チザニジン[これらの薬剤の作用が増強する恐れがある(本剤はこれらの薬剤の代謝を抑制すると考えられる)]。
    2. リファンピシン、リファブチン、バルビツール酸系製剤(フェノバルビタール等)、ヒダントイン系製剤(フェニトインナトリウム等)、カルバマゼピン、ボセンタン、モダフィニル、トピラマート[本剤の効果の減弱化及び不正性器出血の発現率が増大する恐れがある(これらの薬剤は肝の薬物代謝酵素を誘導し、本剤の代謝を促進すると考えられる)]。
    3. テトラサイクリン系抗生物質(テトラサイクリン等)、ペニシリン系抗生物質(アンピシリン等)[本剤の効果の減弱化及び不正性器出血の発現率が増大する恐れがある(これらの薬剤は腸内細菌叢を変化させ、本剤の腸肝循環による再吸収を抑制すると考えられる)]。
    4. テルビナフィン塩酸塩[黄体ホルモン・卵胞ホルモン配合剤との併用で月経異常が現れたとの報告がある(機序不明)]。
    5. Gn-RH誘導体(ブセレリン酢酸塩等)[これらの薬剤の作用を減弱する恐れがある(これらの薬剤は性ホルモンの分泌を低下することにより薬効を示すため、性ホルモンである本剤の投与によってこれらの薬剤の効果を減弱する可能性が考えられる)]。
    6. 血糖降下剤(インスリン製剤、スルホニル尿素系製剤、スルホンアミド系製剤、ビグアナイド系製剤等)[血糖降下剤の作用が減弱する恐れがあるので、血糖値その他患者の状態を十分観察し、血糖降下剤の用量を調節するなど注意する(本剤は耐糖能を低下させ、血糖降下剤の作用を減弱させると考えられる)]。
    7. ラモトリギン、モルヒネ、サリチル酸[これらの薬剤の血中濃度が低下する恐れがある(本剤はこれらの薬剤のグルクロン酸抱合を促進すると考えられる)]。
    8. テラプレビル[エチニルエストラジオールのAUCが低下する恐れがある(機序不明)]。
    9. HIVプロテアーゼ阻害剤、非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤
      1. HIVプロテアーゼ阻害剤(ネルフィナビルメシル酸塩、リトナビル)、非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤(ネビラピン)[エチニルエストラジオールのAUCが低下する(機序不明)]。
      2. HIVプロテアーゼ阻害剤(ダルナビル等(リトナビル併用時))[エチニルエストラジオールのAUCが低下する(機序不明)]。
    10. HIVプロテアーゼ阻害剤(アタザナビル(リトナビル非併用時))[本剤の血中濃度が上昇する恐れがある(アタザナビルは本剤の代謝酵素(CYP3A4)を阻害すると考えられる)]。
    11. 非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤(エトラビリン)[本剤の血中濃度が上昇する恐れがある(エトラビリンは本剤の代謝酵素(CYP2C9)を阻害すると考えられる)]。
    12. アプレピタント、ホスアプレピタント[本剤の効果が減弱される恐れがあるので、これらの薬剤の投与期間中及び最終投与から1カ月間は、代りの避妊法又は補助的避妊法を用いる必要がある(機序は解明されていないが、これらの薬剤との併用により本剤の代謝が亢進することが報告されている)]。
    13. フルコナゾール[本剤の血中濃度が上昇する恐れがある(フルコナゾールは本剤の代謝酵素(CYP3A4)を阻害すると考えられる)]。
    14. ボリコナゾール
      1. ボリコナゾール[本剤の血中濃度が上昇する恐れがある(ボリコナゾールは本剤の代謝酵素(CYP3A4)を阻害すると考えられる)]。
      2. ボリコナゾール[ボリコナゾールの血中濃度が上昇する恐れがある(本剤がボリコナゾールの代謝酵素(CYP2C19)を阻害すると考えられる)]。
    15. アセトアミノフェン
      1. アセトアミノフェン[本剤の血中濃度が上昇する恐れがある(アセトアミノフェンはエチニルエストラジオールの硫酸抱合を阻害すると考えられる)]。
      2. アセトアミノフェン[アセトアミノフェンの血中濃度が低下する恐れがある(本剤が肝におけるアセトアミノフェンのグルクロン酸抱合を促進すると考えられる)]。
    16. セイヨウオトギリソウ(セント・ジョーンズ・ワート)含有食品(St.John’s Wort)[本剤の効果の減弱化及び不正性器出血の発現率が増大する恐れがあるので、本剤投与時はセイヨウオトギリソウ含有食品を摂取しないよう注意する(この食品は肝の薬物代謝酵素を誘導し、本剤の代謝を促進すると考えられる)]。

(妊婦・授乳婦等への投与)

  1. 妊娠が確認された場合には投与を中止する(なお、2周期連続して消退出血が発来しなかった場合、妊娠している可能性があるため、妊娠の有無について確認する)[妊娠中の服用に関する安全性は確立されていない]。

  2. 授乳中の婦人には他の避妊法をすすめるなど適切な指導をする[母乳の量的質的低下が起こることがあり、また、母乳中への移行、児において黄疸、乳房腫大が報告されている]。

(臨床検査結果に及ぼす影響)

含有するエチニルエストラジオールの作用による血清蛋白(コルチコイド結合性グロブリン、サイロキシン結合性グロブリン等)の増加により、総コルチゾール、総T3、総T4の上昇がみられることがある。また、これらの遊離型は変化しないとされている。これら検査値の判定に際しては注意する。

(適用上の注意)

薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。

(その他の注意)

  1. 外国の疫学調査の結果、静脈血栓症のリスクは、経口避妊剤を服用している女性は服用していない女性に比し、3.25~4.0倍高くなるとの報告があり、また、静脈血栓症のリスクは経口避妊剤服用開始の最初の1年間において最も高くなるとの報告がある(更に、外国での大規模市販後調査の結果、初めて経口避妊剤の服用を開始した時だけでなく、4週間以上の中断後に服用を再開した時又は4週間以上の中断後に別の経口避妊剤へ切り替えた時にも静脈血栓症のリスクが上昇し、そのリスクは服用開始後3カ月間が特に高いとの報告がある)。

  2. 外国での疫学調査の結果、経口避妊剤の服用により乳癌及び子宮頚癌になる可能性が高くなるとの報告がある。

  3. 外国で、経口避妊剤を2年以上服用した場合、良性肝腫瘍が10万人当たり3.4人発生するとの報告がある。また、肝腫瘍の破裂により腹腔内出血を起こす可能性がある。

    一方、悪性肝腫瘍(肝癌)の発生率は極めて低く、100万人当たり1人に満たない。

  4. 卵胞ホルモン剤を妊娠動物(マウス)に投与した場合、仔の成長後膣上皮の悪性変性及び仔の成長後子宮内膜の悪性変性を示唆する結果が報告されている。また、新生仔(マウス)に投与した場合、仔の成長後膣上皮の悪性変性を認めたとの報告がある。

  5. 外国で、経口避妊剤の服用により全身性エリテマトーデス悪化(SLE悪化)、溶血性尿毒症症候群(HUS)が現れたとの報告がある。

  6. 外国で、経口避妊剤の服用による角膜厚の変化等によりコンタクトレンズがうまく調整されないため、視力変化・視野変化、コンタクトレンズ装用時の不快感等がみられたとの報告がある。

  7. 経口避妊剤は、HIV感染(エイズ)及び他の性感染症(梅毒、性器ヘルペス、淋病、クラミジア感染症、尖圭コンジローマ、膣トリコモナス症、B型肝炎等)を防止するものではなく、これらの感染防止には、コンドームの使用が有効であることを服用者に十分説明する。なお、必要に応じ、性感染症検査の実施を考慮する。