処方薬
ダイピン錠1mg
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効果・効能

次の疾患時の痙攣性疼痛:胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍。

用法・用量

通常成人1回1~2錠、1日3~4回経口投与する。

年齢、症状により適宜増減する。

副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

  1. 2. その他の副作用
    1. :(0.1~5%未満)眼調節障害。
    2. 消化器:(5%以上)口渇、便秘、(0.1~5%未満)腹部膨満感、下痢、(0.1%未満)悪心、食欲不振。
    3. 泌尿器:(0.1~5%未満)排尿障害。
    4. 循環器:(0.1~5%未満)心悸亢進。
    5. 過敏症:(0.1~5%未満)発疹等。
    6. その他:(0.1~5%未満)熱感、(0.1%未満)鼻閉、めまい。

使用上の注意

(禁忌)

    1. 閉塞隅角緑内障の患者[抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある]。
    1. 前立腺肥大による排尿障害のある患者[排尿筋を弛緩、膀胱括約筋を収縮させるため、更に排尿が困難となり、症状が悪化するおそれがある]。
    1. 重篤な心疾患のある患者[心拍数増加をきたし、また末梢血管収縮も起こるため、心臓の仕事量が増加し、症状が悪化するおそれがある]。
    1. 麻痺性イレウスの患者[消化管運動を低下させるため症状が悪化するおそれがある]。
    1. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。

(重要な基本的注意)

眼の調節障害、めまい等を起こすことがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意させること。

(特定の背景を有する患者に関する注意)

(合併症・既往歴等のある患者)

  1. 1.1. 開放隅角緑内障の患者:抗コリン作用により眼圧が上昇し、症状を悪化させることがある。

  2. 1.2. 前立腺肥大(排尿障害を除く)のある患者:排尿が困難となり、症状が悪化するおそれがある。

  3. 1.3. うっ血性心不全のある患者:心拍数増加をきたし、症状が悪化するおそれがある。

  4. 1.4. 不整脈のある患者:心拍数増加をきたし、症状が悪化するおそれがある。

  5. 1.5. 潰瘍性大腸炎の患者:中毒性巨大結腸があらわれることがある。

  6. 1.6. 甲状腺機能亢進症の患者:本剤の抗コリン作用により症状が悪化することがある。

  7. 1.7. 高温環境にある患者:発汗が抑制され、体温上昇をきたすことがある。

(妊婦)

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

(授乳婦)

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

(小児等)

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

(高齢者)

減量するなど注意すること(前立腺肥大を伴っている場合が多い、また生理機能が低下している)。

(相互作用)

    1. 併用注意

    抗コリン作用を有する薬剤(三環系抗うつ薬、フェノチアジン系薬剤、モノアミン酸化酵素阻害薬、抗ヒスタミン薬等)[本剤の作用が増強されることがある(これらの薬剤の抗コリン作用によると考えられている)]。

(適用上の注意)

    1. 薬剤交付時の注意

    PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。

(保管上の注意)

室温保存。