処方薬
ゼプリオンTRI水懸筋注350mgシリンジ
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ゼプリオンTRI水懸筋注350mgシリンジの基本情報

ゼプリオンTRI水懸筋注350mgシリンジの概要

商品名 ゼプリオンTRI水懸筋注350mgシリンジ
一般名 パリペリドンパルミチン酸エステルキット
薬価・規格 101240.0円 (350mg1キット)
薬の形状
注射薬 > キット類 > キット類
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製造会社 ヤンセンファーマ
YJコード 1179409G8020
レセプト電算コード 622831101
添付文書PDFファイル

ゼプリオンTRI水懸筋注350mgシリンジの主な効果と作用

  • 強い不安や緊張感をやわらげ、心の病気で起きる幻覚、妄想などをおさえるお薬です。
  • 不安や緊張などの精神の不安定な状態をおさえる働きがあります。

ゼプリオンTRI水懸筋注350mgシリンジの用途

ゼプリオンTRI水懸筋注350mgシリンジの副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

ジスキネジア、便秘、糖尿病、血小板減少症、高プロラクチン血症、血中ブドウ糖増加、血中インスリン増加、食欲亢進、血中コレステロール増加、トリグリセリド増加、インスリンCペプチド増加

起こる可能性のある重大な副作用

遅発性ジスキネジア、口周部不随意運動、不随意運動、肝機能障害、AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇、心室性期外収縮、高血糖、白血球減少、悪性症候群、無動緘黙、強度筋強剛、嚥下困難、頻脈、血圧変動、発汗、発熱、白血球増加、血清CK上昇、CK上昇、ミオグロビン尿、腎機能低下、高熱が持続、意識障害、呼吸困難、循環虚脱、脱水症状、急性腎障害、麻痺性イレウス、腸管麻痺、食欲不振、悪心、嘔吐、著しい便秘、腹部膨満、腹部弛緩、腸内容物うっ滞、悪心を不顕性化、嘔吐を不顕性化、抗利尿ホルモン不適合分泌症候群、SIADH、低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム排泄量増加、高張尿、痙攣、黄疸、横紋筋融解症、筋肉痛、脱力感、血中ミオグロビン上昇、尿中ミオグロビン上昇、不整脈、心房細動、脳血管障害、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡、高血糖悪化、糖尿病悪化、口渇、多飲、多尿、頻尿、低血糖、倦怠感、冷汗、振戦、傾眠、低血糖症状、無顆粒球症、肺塞栓症、深部静脈血栓症、静脈血栓症、血栓塞栓症、息切れ、胸痛、四肢疼痛、浮腫、持続勃起症、アナフィラキシー

上記以外の副作用

食欲減退、高脂血症、不安、落ち着きのなさ、攻撃性、うつ病、幻覚、睡眠障害、自殺念慮、アカシジア、運動緩慢、パーキンソニズム、体位性めまい、錐体外路障害、頭痛、筋緊張亢進、パーキンソン歩行、霧視、疲労、心電図異常、心電図QT延長、洞性徐脈、洞性頻脈、高血圧、流涎過多、下痢、嚥下障害、ALT増加、AST増加、肝機能検査異常、LDH増加、γ-GTP増加、皮膚そう痒症、筋固縮、四肢痛、筋骨格硬直、無月経、不規則月経、月経障害、乳汁漏出症、月経遅延、乳房痛、女性化乳房、乳房分泌、月経困難症、勃起不全、注射部位硬結、注射部位疼痛、注射部位腫脹、注射部位紅斑、無力症、注射部位そう痒感、易刺激性、末梢性浮腫、体重増加、体重減少、血中クレアチニン増加、鼻咽頭炎、咽頭炎、気道感染、肺炎、鼻炎、腟感染、皮膚真菌感染、白癬感染、脂肪腫、白血球数増加、好酸球数増加、ヘモグロビン減少、貧血、ヘマトクリット減少、脾腫、血小板数増加、好塩基球数増加、血中鉄減少、好中球百分率増加、好酸球百分率増加、リンパ球数増加、過敏症、季節性アレルギー、多飲症、過食、電解質失調、高コレステロール血症、低蛋白血症、総蛋白減少、血中電解質異常、不眠症、精神症状、幻聴、妄想、激越、自殺既遂、抑うつ気分、初期不眠症、被害妄想、身体妄想、悪夢、リビドー減退、セルフケア障害、自傷行動、自殺企図、睡眠時遊行症、ジストニー、浮動性めまい、感覚鈍麻、鎮静、構語障害、構音障害、頭部動揺、失神、てんかん、健忘、精神的機能障害、末梢性ニューロパシー、大発作痙攣、嗜眠、運動過多、後弓反張、会話障害、舌麻痺、眼球回転運動、結膜炎、注視麻痺、眼部不快感、不快感、眼精疲労、回転性めまい、耳痛、耳鳴、耳管障害、徐脈、上室性期外収縮、右脚ブロック、動悸、洞性不整脈、房室ブロック、左脚ブロック、心電図QT補正間隔延長、心拍数増加、起立性低血圧、低血圧、虚血、誤嚥、咳嗽、咽喉頭疼痛、鼻閉、鼻出血、誤嚥性肺炎、間質性肺疾患、胃腸障害、腹部不快感、上腹部痛、口内乾燥、腹痛、胃炎、歯肉炎、歯痛、鼓腸、舌腫脹、口唇炎、胃不快感、下腹部痛、逆流性食道炎、胃潰瘍、痔核、腸管虚血、齲歯、口内炎、舌痛、血中ビリルビン増加、ALP増加、脂肪肝、発疹、湿疹、ざ瘡、紅色汗疹、皮膚乾燥、脂漏性皮膚炎、皮膚炎、血管浮腫、顔面感覚鈍麻、皮膚剥脱、寝汗、逆むけ、全身性蕁麻疹、筋骨格痛、背部痛、頚部痛、関節痛、筋痙縮、関節周囲炎、椎間板突出、筋痛、筋拘縮、斜頚、尿潜血、排尿困難、神経因性膀胱、尿失禁、尿閉、蛋白尿、射精障害、性機能不全、前立腺炎、注射部位熱感、注射部位炎症、胸部不快感、注射部位血腫、体温低下、体温上昇、薬剤離脱症候群、低体温、CK増加、血圧低下、血圧上昇、尿糖陽性、グリコヘモグロビン増加、血中尿酸増加、血中尿素減少、尿中ウロビリン陽性、転倒

ゼプリオンTRI水懸筋注350mgシリンジの用法・用量

  • 本剤は、パリペリドン4週間隔筋注製剤が4ヵ月以上継続して投与され、適切な治療が行われた患者に対し、最終投与の4週間後から切り替えて使用する
  • 通常、成人には、パリペリドンとして、パリペリドン4週間隔筋注製剤最終投与量の3.5倍量を、12週間に1回、三角筋又は臀部筋に筋肉内投与する
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 本剤は、次記の投与量で、パリペリドン4週間隔筋注製剤から切り替えて投与すること
  • 本剤はパリペリドン4週間隔筋注製剤により適切に治療され、切替え前のパリペリドン4週間隔筋注製剤の少なくとも最後の2回が同用量である患者に投与すること
    • なお、パリペリドン4週間隔筋注製剤25mgからの切替えが可能な本剤の用量はないため、パリペリドン4週間隔筋注製剤25mgを投与している患者では本剤を投与しないこと〔5.効能又は効果に関連する注意の項参照〕
  • 1). パリペリドン4週間隔筋注製剤投与量(パリペリドンとして)25mg:本剤投与量(パリペリドンとして)なし
  • 2). パリペリドン4週間隔筋注製剤投与量(パリペリドンとして)50mg:本剤投与量(パリペリドンとして)175mg
  • 3). パリペリドン4週間隔筋注製剤投与量(パリペリドンとして)75mg:本剤投与量(パリペリドンとして)263mg
  • 4). パリペリドン4週間隔筋注製剤投与量(パリペリドンとして)100mg:本剤投与量(パリペリドンとして)350mg
  • 5). パリペリドン4週間隔筋注製剤投与量(パリペリドンとして)150mg:本剤投与量(パリペリドンとして)525mg
  • 7.2. 軽度腎機能障害患者(クレアチニン・クリアランス50mL/分以上80mL/分未満)への投与量は、パリペリドンとして350mgを超えないこと〔9.2.2、16.6.1参照〕
  • 7.3. 本剤からパリペリドン4週間隔筋注製剤へ切替えの際は次記の投与量に従って、本剤の最終投与の12週後に投与を開始すること
  • 1). 本剤投与量(パリペリドンとして)175mg:パリペリドン4週間隔筋注製剤投与量(パリペリドンとして)50mg
  • 2). 本剤投与量(パリペリドンとして)263mg:パリペリドン4週間隔筋注製剤投与量(パリペリドンとして)75mg
  • 3). 本剤投与量(パリペリドンとして)350mg:パリペリドン4週間隔筋注製剤投与量(パリペリドンとして)100mg
  • 4). 本剤投与量(パリペリドンとして)525mg:パリペリドン4週間隔筋注製剤投与量(パリペリドンとして)150mg
  • 7.4. 本剤の即時の用量調節は困難であることから、本剤投与中に症状の悪化が認められた場合や本剤の減量が必要となった場合は、次のように対応し、本剤で用量調節を行わないこと〔8.1、16.1参照〕
  • 7.4.1. 本剤投与中に症状の悪化が認められた場合は、患者の状態を十分観察し、抗精神病薬の追加が必要となった場合は、本剤の投与中止を検討すること(本剤の投与再開は、本剤以外の抗精神病薬により用量調節を行い、パリペリドン4週間隔筋注製剤により適切に治療された場合に行うこと
    • なお、本剤の主活性代謝物はパリペリドンであるため、リスペリドン若しくはパリペリドン製剤を投与する場合には、過量投与にならないよう、本剤の薬物動態を考慮して投与時期、投与量に十分注意し、患者の状態を十分観察すること)
  • 7.4.2. 本剤の減量が必要となった場合は、本剤の投与中止を検討すること(本剤の投与再開は、本剤以外の抗精神病薬により用量調節を行い、パリペリドン4週間隔筋注製剤により適切に治療された場合に行うこと)
  • 7.5. 本剤は持効性製剤であることから、投与中止後も患者の症状を慎重に観察し、副作用等の発現に十分に注意すること〔8.1、16.1参照〕
  • 7.6. 本剤を12週間隔以外の投与間隔で投与した場合の有効性及び安全性は確立していないことから、本剤は用法及び用量を遵守して投与すること
  • やむを得ず投与間隔が空いた場合に、本剤又はパリペリドン4週間隔筋注製剤を再開する場合には、本剤最終投与からの経過期間に基づき次の投与方法を参考にすること
  • 7.6.1. 経過期間が12週超4ヵ月未満であった場合は、再開前と同用量の本剤を投与する
  • 7.6.2. 経過期間が4ヵ月以上9ヵ月以下の場合は、パリペリドン4週間隔筋注製剤を用いて再開する、ただし、初回投与時と同じ用量で再開すると血中濃度が高くなるおそれがあることから、過量投与にならないよう、本剤の薬物動態を考慮してパリペリドン4週間隔筋注製剤を用いて次の投与方法で再開する
  • 1). 最終投与時の本剤投与量(パリペリドンとして)175mg:再開後のパリペリドン4週間隔筋注製剤投与量(三角筋内投与)(パリペリドンとして)再開1日目50mg、再開8日目50mg、再開後の本剤投与量(パリペリドンとして)再開8日目から4週間後175mg
  • 2). 最終投与時の本剤投与量(パリペリドンとして)263mg:再開後のパリペリドン4週間隔筋注製剤投与量(三角筋内投与)(パリペリドンとして)再開1日目75mg、再開8日目75mg、再開後の本剤投与量(パリペリドンとして)再開8日目から4週間後263mg
  • 3). 最終投与時の本剤投与量(パリペリドンとして)350mg:再開後のパリペリドン4週間隔筋注製剤投与量(三角筋内投与)(パリペリドンとして)再開1日目100mg、再開8日目100mg、再開後の本剤投与量(パリペリドンとして)再開8日目から4週間後350mg
  • 4). 最終投与時の本剤投与量(パリペリドンとして)525mg:再開後のパリペリドン4週間隔筋注製剤投与量(三角筋内投与)(パリペリドンとして)再開1日目100mg、再開8日目100mg、再開後の本剤投与量(パリペリドンとして)再開8日目から4週間後525mg
  • 7.6.3. 経過期間が9ヵ月超の場合は、パリペリドン4週間隔筋注製剤を用いて初回投与時と同じ用量で投与を再開する
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

ゼプリオンTRI水懸筋注350mgシリンジの使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 過敏症
    • 昏睡状態
    • アドレナリン投与中<アナフィラキシー救急治療・歯科浸潤又は伝達麻酔除く>
    • 中枢神経抑制剤の強い影響下
    • クロザピン投与中
    • リスペリドンに対し過敏症
    • 中等度から重度腎機能障害
    • 複数の抗精神病薬の併用を必要とする
    • 不安定な精神症状
    • 急性期精神症状
    • クレアチニン・クリアランス50mL/分未満
    • クレアチニン・クリアランス50mL/分未満の腎機能障害
    • 肝機能障害
    • 痙攣性疾患
    • 高血糖
    • 自殺企図
    • 自殺念慮
    • 脱水状態
    • 低血圧
    • てんかん
    • 糖尿病
    • パーキンソン病
    • 肥満
    • 不整脈
    • 栄養不良状態を伴う身体的疲弊
    • 脱水を伴う身体的疲弊
    • 先天性QT延長症候群
    • 軽度腎機能障害
    • 心・血管系疾患
    • 長期臥床
    • 糖尿病の危険因子を有する
    • レビー小体型認知症
    • 不動状態
    • クレアチニン・クリアランス50mL/分以上80mL/分未満

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

ゼプリオンTRI水懸筋注350mgシリンジの注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
アドレナリン<アナフィラキシー救急治療・歯科浸潤又は伝達麻酔除く> 作用を逆転させ血圧降下
中枢抑制剤 相互に作用を増強
バルビツール酸誘導体 相互に作用を増強
エタノール摂取 相互に作用を増強
ドパミン作動薬 相互に作用を減弱
血圧降下剤 降圧作用が増強
カルバマゼピン 本剤の血中濃度が低下
QTを延長する薬剤 QT延長
アドレナリン含有歯科麻酔剤 血圧降下
リドカイン・アドレナリン歯科麻酔剤 血圧降下

飲食物との組み合わせ注意

  • アルコールを含むもの

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ゼプリオンTRI水懸筋注350mgシリンジに関係する解説

非定型抗精神病薬(セロトニン・ドパミン拮抗薬:SDA)

  • ゼプリオンTRI水懸筋注350mgシリンジは、非定型抗精神病薬(セロトニン・ドパミン拮抗薬:SDA)に分類される。
  • 非定型抗精神病薬(セロトニン・ドパミン拮抗薬:SDA)とは、脳内のドパミンD2受容体やセロトニン5-HT2受容体などの拮抗作用により、幻覚、妄想、感情や意欲の障害などを改善する薬。

非定型抗精神病薬(セロトニン・ドパミン拮抗薬:SDA)の代表的な商品名

  • リスパダール
  • インヴェガ
  • ゼプリオン水懸筋注、ゼプリオンTRI水懸筋注
  • ルーラン
  • ロナセン
非定型抗精神病薬(セロトニン・ドパミン拮抗薬:SDA)についての詳しい解説を見る