処方薬
フルデカシン筋注25mg
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フルデカシン筋注25mgの基本情報

フルデカシン筋注25mgの概要

商品名 フルデカシン筋注25mg
一般名 フルフェナジンデカン酸エステル注射液
薬価・規格 1416.0円 (25mg1mL1瓶)
薬の形状
注射薬 > 液剤 > 注射液
注射薬 > 液剤 > 注射液のアイコン
製造会社 田辺三菱製薬
YJコード 1172405A1031
レセプト電算コード 640463106
添付文書PDFファイル

フルデカシン筋注25mgの主な効果と作用

  • 強い不安や緊張感をやわらげ、心の病気で起きる幻覚、妄想などをおさえるお薬です。
  • 脳内の神経伝達物質(ドパミンなど)の産生や放出を調整し、不安や緊張をやわらげる働きがあります。

フルデカシン筋注25mgの用途

フルデカシン筋注25mgの副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

筋強剛、便秘、錐体外路症状、パーキンソン症候群、振戦、流涎、アカシジア、静坐不能、口渇、不眠、倦怠感

起こる可能性のある重大な副作用

Syndrome malin、悪性症候群、無動緘黙、強度筋強剛、嚥下困難、頻脈、血圧変動、発汗、発熱、白血球増加、血清CK上昇、ミオグロビン尿、腎機能低下、高熱が持続、意識障害、呼吸困難、循環虚脱、脱水症状、急性腎障害、突然死、血圧低下、心電図異常、QT間隔延長、T波平低化、T波逆転、二峰性T波出現、二峰性U波出現、QT部分に変化、再生不良性貧血、無顆粒球症、白血球減少、麻痺性イレウス、腸管麻痺、食欲不振、悪心、嘔吐、著しい便秘、腹部膨満、腹部弛緩、腸内容物うっ滞、抗利尿ホルモン不適合分泌症候群、SIADH、低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム排泄量増加、高張尿、痙攣、遅発性ジスキネジア、口周部不随意運動、不随意運動、四肢不随意運動、角膜混濁、水晶体混濁、網膜色素沈着、角膜色素沈着、SLE様症状、肺塞栓症、深部静脈血栓症、静脈血栓症、血栓塞栓症、息切れ、胸痛、四肢疼痛、浮腫

上記以外の副作用

ジスキネジア、心悸亢進、ジストニア、眼球上転、眼瞼痙攣、舌突出、痙性斜頸、頸後屈、体幹側屈、後弓反張、構音障害、舌のもつれ、視覚障害、過敏症、発疹、光線過敏症、食欲亢進、月経異常、体重増加、体重減少、射精不能、不安、易刺激、眠気、眩暈、頭痛、興奮、抑うつ、昏迷、焦燥感、鼻閉、脱力感、脱毛、集中力障害、CK上昇、貧血、脈拍上昇、ビリルビン上昇、アルブミン減少、AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇、総タンパク減少、ALP上昇、LDH上昇、A/G比上昇、リンパ球減少、単球減少、血小板減少性紫斑病、血小板減少、顆粒球減少、BUN上昇

フルデカシン筋注25mgの用法・用量

  • 通常成人には、フルフェナジンデカン酸エステルとして1回12.5mg~75mgを4週間隔で筋肉内注射する
  • 薬量及び注射間隔は病状又は本剤による随伴症状の程度に応じて適宜増減並びに間隔を調節する
    • なお、初回用量は、可能な限り少量より始め、50mgを超えないものとする
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 本剤の投与にあたっては、本剤が持効性製剤であることを考慮して、初回用量は患者の既往歴、病状、過去の抗精神病薬への反応に基づいて決める
    • なお、複数の抗精神病薬を使用している場合は、可能な限り整理した後、できるだけ低用量より始め、必要に応じ漸増することが望ましい
  • 投与初期に用量の不足による精神症状の再発の可能性も考えられるが、その場合には原則として、本剤以外の抗精神病薬の追加が望ましい
    • また、次回投与時にはその間の十分な臨床観察を参考に用量調節を行う必要がある
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

フルデカシン筋注25mgの使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 過敏症
    • 昏睡状態
    • 重症心不全
    • パーキンソン病
    • アドレナリン投与中<アナフィラキシー救急治療・歯科浸潤又は伝達麻酔除く>
    • 中枢神経抑制剤の強い影響下
    • レビー小体型認知症
    • クロザピン投与中
    • クロザピン投与を検討
    • 頭部外傷後遺症
    • 脳炎
    • 脳腫瘍
    • 皮質下部の脳障害
    • 褐色細胞腫
    • 肝機能障害
    • 痙攣性疾患
    • 血液障害
    • 呼吸器感染症
    • 重症喘息
    • 心疾患
    • 脱水状態
    • てんかん
    • 動脈硬化症
    • 肺気腫
    • 肥満
    • 栄養不良状態を伴う身体的疲弊
    • 脱水を伴う身体的疲弊
    • 高齢認知症
    • 長期臥床
    • 不動状態
    • パラガングリオーマ

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

フルデカシン筋注25mgの注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
アドレナリン<アナフィラキシー救急治療・歯科浸潤又は伝達麻酔除く> 作用を逆転させ重篤な血圧低下
中枢抑制剤 睡眠<催眠>・精神機能抑制の増強、麻酔効果の増強・延長、血圧低下
バルビツール酸誘導体 睡眠<催眠>・精神機能抑制の増強、麻酔効果の増強・延長、血圧低下
麻酔剤 睡眠<催眠>・精神機能抑制の増強、麻酔効果の増強・延長、血圧低下
血圧降下剤 起立性低血圧
抗コリン作用を有する薬剤 口渇、眼圧上昇、排尿障害、頻脈、腸管麻痺
エタノール摂取 眠気、精神運動機能低下
ドンペリドン 内分泌機能調節異常、錐体外路症状
メトクロプラミド 内分泌機能調節異常、錐体外路症状
リチウム製剤 心電図変化、重症の錐体外路症状、持続性のジスキネジア、突発性のSyndrome malin<悪性症候群>、非可逆性の脳障害
ドパミン作動薬 相互に作用を減弱
レボドパ 相互に作用を減弱
ブロモクリプチン 相互に作用を減弱
アドレナリン含有歯科麻酔剤 重篤な血圧低下
リドカイン・アドレナリン歯科麻酔剤 重篤な血圧低下

飲食物との組み合わせ注意

  • アルコールを含むもの

フルデカシン筋注25mgと主成分が同じ薬

  • 注射薬 > 液剤 > 注射液のアイコン
    薬価 1416.0円 (25mg1mL1瓶)
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フルデカシン筋注25mgに関係する解説

定型抗精神病薬

  • フルデカシン筋注25mgは、定型抗精神病薬に分類される。
  • 定型抗精神病薬とは、主に脳内のドパミンに対して抑制作用をあらわし、幻覚、妄想、不安、緊張、興奮などの症状を改善する薬。

定型抗精神病薬の代表的な商品名

  • コントミン
  • フルメジン
  • ノバミン
  • セレネース
  • ドグマチール
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