ガバペン錠300mgの副作用
※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。
人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。
また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。
主な副作用
傾眠、浮動性めまい、頭痛、痙攣、失調、会話障害、感覚減退、記憶障害、振戦、体位性めまい、易刺激性
起こる可能性のある重大な副作用
急性腎障害、皮膚粘膜眼症候群、Stevens-Johnson症候群、薬剤性過敏症症候群、発疹、発熱、肝機能障害、臓器障害、リンパ節腫脹、白血球増加、好酸球増多、異型リンパ球出現、遅発性の重篤な過敏症状、肝炎、黄疸、横紋筋融解症、筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中ミオグロビン上昇、尿中ミオグロビン上昇、アナフィラキシー、血管性浮腫、呼吸困難
上記以外の副作用
錯乱状態、神経過敏、不眠、不安、感情不安定、激越、攻撃性、チック、複視、眼振、眼異常感、霧視、脱毛、湿疹、じん麻疹、皮膚そう痒、悪心、嘔吐、上腹部痛、食欲減退、食欲不振、便秘、消化不良、下痢、流涎過多、食欲亢進、白血球数減少、白血球数増加、ヘモグロビン減少、ヘマトクリット減少、好中球数減少、好塩基球数増加、単球数増加、好酸球数増加、血小板数減少、高血圧、動悸、尿失禁、尿蛋白増加、勃起機能不全、AST増加、ALT増加、Al-P増加、γ-GTP増加、CK増加、サイロキシン減少、抗核因子陽性、倦怠感、関節痛、胸痛、無力症、顔面浮腫、回転性めまい、背部痛、体重増加、鼻炎、耳鳴、異常歩行、LDH増加、尿酸減少、血糖増加、血糖減少、転倒、転落、鼻咽頭炎、浮腫、運動障害、幻覚、ミオクローヌス、意識消失、弱視、視覚異常、多形紅斑、性欲変化、射精障害、無オルガズム症、血管浮腫、膵炎、低ナトリウム血症
ガバペン錠300mgの用法・用量
- 通常、成人及び13歳以上の小児にはガバペンチンとして初日1日量600mg、2日目1日量1200mgをそれぞれ3回に分割経口投与する
- 3日目以降は、維持量として1日量1200mg~1800mgを3回に分割経口投与する
- なお、症状により適宜増減するが、1日最高投与量は2400mgまでとする
- 通常、3~12歳の幼児及び小児にはガバペンチンとして初日1日量10mg/kg、2日目1日量20mg/kgをそれぞれ3回に分割経口投与する
- 3日目以降は維持量として、3~4歳の幼児には1日量40mg/kg、5~12歳の幼児及び小児には1日量25~35mg/kgを3回に分割経口投与する
- 症状により適宜増減するが、1日最高投与量は50mg/kgまでとする
- なお、いずれの時期における投与量についても、成人及び13歳以上の小児での投与量を超えないこととする
- (用法及び用量に関連する注意)7.1. 本剤は他の抗てんかん薬と併用して使用すること(国内臨床試験において、本剤単独投与での使用経験はない)
- 7.2. 投与初期に傾眠、ふらつき等の症状があらわれることがあるので、投与初期においては傾眠、ふらつき等の発現に十分注意しながら用量を調節すること
- 7.3. 1日3回投与の場合に、各投与間隔は12時間を超えないものとする
- 7.4. 腎機能障害のある成人患者に対する本剤の投与腎機能障害のある成人患者に本剤を投与する場合は、次に示すクレアチニンクリアランス値を参考として本剤の投与量及び投与間隔を調節すること(なお、ここで示している用法・用量は成人でのシミュレーション結果に基づくものであるので、腎機能低下者を対象とした国内外試験成績も踏まえて、患者ごとに慎重に観察しながら用法・用量を調節すること)〔9.2.1、16.6.1参照〕[1)Ccr≧60mL/min:1日投与量600~2400mg/日;初日1回200mg1日3回;維持量1回400mg1日3回、1回600mg1日3回;最高投与量1回800mg1日3回、2)Ccr30~59mL/min:1日投与量400~1000mg/日;初日1回200mg1日2回;維持量1回300mg1日2回、1回400mg1日2回;最高投与量1回500mg1日2回、3)Ccr15~29mL/min:1日投与量200~500mg/日;初日1回200mg1日1回;維持量1回300mg1日1回、1回400mg1日1回;最高投与量1回500mg1日1回、4)Ccr5~14mL/min:1日投与量100~200mg/日;Ccr5~14mL/min:初日1回200mg1日1回;維持量1回300mg2日1回(Ccrが5mL/minに近い患者は1回200mg2日1回を考慮);最高投与量1回200mg1日1回(Ccrが5mL/minに近い患者は1回300mg2日1回を考慮)]
- 7.5. 血液透析を受けている成人患者に対する本剤の投与血液透析を受けている成人患者に本剤を投与する際、Ccrが5mL/min以上の場合には、「7.4腎機能障害のある成人患者に対する本剤の投与」の投与量に加え、血液透析を実施した後に本剤200mgを追加投与し、また、Ccrが5mL/min未満の場合には、初日に200mgを単回投与したのち、血液透析を実施した後に本剤1回200、300又は400mgを追加投与する(それぞれCcr60mL/min以上の患者における1回400、600又は800mg1日3回投与に相当)
- なお、ここで示している用法・用量は、48時間ごとに4時間血液透析した場合の成人でのシミュレーション結果に基づくものであるので、腎機能低下者を対象とした国内外試験成績も踏まえて、患者ごとに慎重に観察しながら用法・用量を調節すること〔9.2.2、16.6.2参照〕
- Ccr:クレアチニンクリアランス
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。
※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。
薬剤名 |
影響 |
制酸剤経口剤 |
ガバペンチンの最高血漿中濃度<Cmax>が17%低下、ガバペンチンの血漿中濃度-時間曲線下面積<AUC>が20%低下 |
水酸化アルミニウム<服用> |
ガバペンチンの最高血漿中濃度<Cmax>が17%低下、ガバペンチンの血漿中濃度-時間曲線下面積<AUC>が20%低下 |
水酸化マグネシウム<経口> |
ガバペンチンの最高血漿中濃度<Cmax>が17%低下、ガバペンチンの血漿中濃度-時間曲線下面積<AUC>が20%低下 |
オピオイド系鎮痛剤 |
傾眠・鎮静・呼吸抑制等の中枢神経抑制症状 |
モルヒネ |
傾眠・鎮静・呼吸抑制等の中枢神経抑制症状、ガバペンチンのCmaxが24%・AUCが44%それぞれ増加 |