ポリエチレングリコール(PEG)製剤(便秘症改善薬)
ポリエチレングリコール(PEG)の浸透圧により腸管内の水分量を増加させ、便中の水分量増加による便の軟化や便容積の増大を引き起こすことで蠕動運動を亢進させ排便を促す薬
ポリエチレングリコール(PEG)製剤(便秘症改善薬)の解説
ポリエチレングリコール(PEG)製剤(便秘症改善薬)の効果と作用機序
ポリエチレングリコール(PEG)製剤(便秘症改善薬)の薬理作用
便秘は排便が順調に行われていない状態で、なんらかの原因によって腸の動きが弱くなっていたり神経機能が低下することなどによって引き起こされる。お腹が張る、げっぷが出るなどの症状があらわれ、場合によっては高血圧や腸閉塞などへのリスクとなることも考えられる。
本剤の主成分となる高分子量のポリエチレングリコール(PEG)(別名:マクロゴール4000)は、浸透圧によって腸管内の水分量を増加させる作用をあらわす。この作用によって便中の水分量が増加し、便の軟化や便容積の増大が引き起こされ、大腸の蠕動運動が亢進することで排便が促されたり、腸管内の水分増加に伴い滑らかな排便が促されることにより、便秘の改善効果が期待できる。また本剤にはPEGに加え、無機塩類(塩化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、塩化カリウム)が配合されているが、これらは腸内の電解質バランスを維持し便中の浸透圧を保持する目的で添加されている。
なお、本剤の主成分であるPEG(マクロゴール)自体は大腸検査などの際の前処置(腸管内容物の除去)でも使われているが、本剤は長期間便秘の症状が続いている病態(慢性便秘)の治療を主な目的として開発された製剤となる。
ポリエチレングリコール(PEG)製剤(便秘症改善薬)の主な副作用や注意点
- 消化器症状
- 下痢、腹痛、
腹部膨満 、吐き気などがあらわれる場合がある
- 下痢、腹痛、
- 過敏症
発疹 、紅斑 などがあらわれることがあり、頻度は非常に稀とされるがショック やアナフィラキシーなどの重篤な症状が引き起こされる可能性もある
ポリエチレングリコール(PEG)製剤(便秘症改善薬)の一般的な商品とその特徴
モビコール
- 服用方法に関して
- 年齢や症状に適した量(散剤量)を水に溶解して服用する
- 規格毎の溶解に用いる水の量
- LDの場合:1包(6.8523g)あたりコップ1/3程度(約60mL)の水で溶解する
- HDの場合:1包(13.7047g)あたりコップ2/3程度(約120mL)の水に溶解する