リナクロチド(過敏性腸症候群治療薬)
腸管の管腔表面にあるグアニル酸シクラーゼC受容体(GC-C受容体)を活性化させ、大腸機能促進作用や大腸の痛覚過敏を抑える作用などによって、主に便秘型の過敏性腸症候群における排便異常、腹痛などを改善したり、慢性的な便秘を改善する薬
同義語:
グアニル酸シクラーゼC受容体アゴニスト

リナクロチド(過敏性腸症候群治療薬)の解説

リナクロチド(過敏性腸症候群治療薬)の効果と作用機序

  • 腸管にあるグアニル酸シクラーゼC受容体(GC-C受容体)を活性化させ、過敏性腸症候群における便秘などの消化器症状を改善する薬
    • 過敏性腸症候群便秘、下痢などの消化器症状が続き、ストレスなどによっても悪化する場合がある
    • 腸管のGC-C受容体が活性化すると腸管分泌や腸管輸送能が促進する
    • 本剤はGC-C受容体を活性化させることで排便異常や腹痛などの改善効果をあらわす

リナクロチド(過敏性腸症候群治療薬)の薬理作用

過敏性腸症候群(IBS:Irritable Bowel Syndrome)は便秘、下痢、お腹の不快感などが続く状態で、ライフスタイルと関連することも多くストレスなどによっても悪化する場合がある。IBSは便形状など基づいて、便秘型、下痢型、便秘と下痢が混在する混合型、分類不能型に分かれる。

腸管の管腔表面にあるグアニル酸シクラーゼC受容体(GC-C受容体)が活性化すると、細胞内のサイクリックGMP(cGMP)という物質の濃度が増加し、腸管分泌や腸管輸送能が促進する。

本剤(リナクロチド)はGC-C受容体に対して作用し、この受容体を活性化させることで大腸機能促進作用をあらわす。またリナクロチドはストレスや大腸炎によって引き起こされる大腸痛覚過敏を抑える作用もあらわす。これらの作用によって主に便秘型IBSにおける排便異常、腹痛、腹部不快感などの改善効果をあらわすとされる。また本剤は慢性的な便秘を改善する効果も期待でき、2018年8月に慢性便秘症の治療薬としても追加承認されている。

リナクロチド(過敏性腸症候群治療薬)の主な副作用や注意点

  • 消化器症状
    • 下痢、腹痛、口渇などがあらわれる場合がある
  • 肝機能異常
    • 頻度は稀とされるが、ALTやAST上昇などの肝機能検査異常があらわれる場合がある

リナクロチド(過敏性腸症候群治療薬)の一般的な商品とその特徴

リンゼス

  • 服用方法などに関して
    • 通常、1日1回食前に服用する
    • 錠剤は服用直前に包装から取り出して服用する(防湿及び乾燥機能を有するアルミ包装により品質保持をはかっているため)