アルドース還元酵素阻害薬
糖尿病性神経障害による手足のしびれや痛み、冷感などの症状を和らげる薬
アルドース還元酵素阻害薬の解説
アルドース還元酵素阻害薬の効果と作用機序
アルドース還元酵素阻害薬の薬理作用
糖尿病性神経障害は神経細胞内にソルビトールという糖が蓄積し神経細胞の機能や血流が低下することなどにより細胞の機能障害がおこるとされ、手足のしびれや痛み、足のつりや手や足先の冷感やほてりなどの症状があらわれる。
ソルビトールは体内でブドウ糖からアルドース還元酵素というものの働きによって生成される。糖尿病において血糖値が高い状態(血液中のブドウ糖の量が多い状態)ではアルドース還元酵素が活発になり、ソルビトールの生成を促進し神経障害を引き起こすとされる。
本剤はアルドース還元酵素を阻害しソルビトールの生成を抑え、糖尿病における神経障害の症状を和らげる作用をあらわす。
アルドース還元酵素阻害薬の主な副作用や注意点
- 消化器
症状 - 腹痛、吐き気、下痢などの症状が現れる場合がある
肝機能障害 - 頻度は非常に稀である
倦怠感 、食欲不振、黄疸 などの症状 が続く場合には放置せず、医師や薬剤師に連絡する
血小板 減少症- 頻度は非常に稀である
- 手足に点状出血、あおあざができやすいなどの
症状 がみられた場合は放置せず、医師や薬剤師に連絡する
アルドース還元酵素阻害薬の一般的な商品とその特徴
キネダック
- エパルレスタット製剤
- 服用方法に関して
- 通常は食前(一般的には食事を摂る前の30分以内)に服用する