胆石溶解薬
胆汁の流れの滞りを改善し、胆汁分泌を促進させて胆石症などを改善する薬
胆石溶解薬の解説
胆石溶解薬の効果と作用機序
胆石溶解薬の薬理作用
胆石症は胆のうの中にかたまり(胆石)ができた状態で、腹痛、吐き気などの症状があらわれる場合もある。
肝臓では胆汁という脂肪やタンパク質などの消化を促す消化液がつくられていて、胆汁の成分の一つに胆汁酸がある。胆石は胆汁の成分が固まり石のようになったもので、胆汁の流れが滞ることで胆石はできやすくなるとされる。胆汁酸を外から加えると腸から吸収された後、肝臓で胆汁として分泌される。これにより胆汁の滞りが改善され胆石を溶かすことなどが期待できる。
本剤は胆汁酸の成分を含む製剤であり、胆汁分泌を促進させる作用(利胆作用)により胆石の生成を抑え、胆石を溶かす作用などをあらわす。また本剤の中でもウルソデオキシコール酸(主な商品名:ウルソ)は細胞障害性の強い胆汁酸の作用を減弱させるなどの作用をもち、慢性肝炎などによる肝機能低下に対しても有用な薬剤となり、肝庇護薬(かんひごやく)として使われる場合もある。
胆石溶解薬の主な副作用や注意点
- 消化器
症状 - 下痢、腹痛、吐き気などがあらわれる場合がある
- 過敏症
- 頻度は稀だが、
発疹 、痒みなどがあらわれる場合がある
- 頻度は稀だが、