にょうどうしゅよう
尿道腫瘍
尿道にできる腫瘍の総称で、良性のものも悪性のものも含む。泌尿器系の腫瘍のなかでも、比較的まれな疾患
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最終更新: 2022.02.09
尿道腫瘍の基礎知識
POINT 尿道腫瘍とは
尿道に発生した腫瘍の総称です。悪性腫瘍では尿道がんがあり、良性腫瘍ではカルンクルや尖圭コンジローマ、ポリープ、乳頭腫などがあります。血尿や排尿困難をきっかけに発見されることが多く、内視鏡検査やMRI検査などで診断します。原因によって治療法が変わり、尿道がんであれば手術や抗がん剤、良性腫瘍であれば内視鏡による治療が可能です。血尿や尿が出にくい感じがある人は泌尿器科の受診をお勧めします。
尿道腫瘍について
- 尿道にできる腫瘍の総称で、良性腫瘍も悪性腫瘍も含む
- 主な種類
- 男性の場合
- 良性腫瘍:尿道ポリープ、血管腫、乳頭腫、尖圭コンジローマ
- 悪性腫瘍:尿道がん
- 女性の場合
- 良性腫瘍:尿道カルンクル(尿道口付近の後壁にできる良性腫瘍)
- 悪性腫瘍:尿道がん
- 男性の場合
- 泌尿器系の腫瘍のなかでも、比較的まれな疾患
尿道腫瘍の症状
- 尿道腫瘍の症状は男女間で異なる
- 男性の主な症状
- 排尿困難
- 血尿
- 尿道痛
- 膿性分泌物
- 女性の主な症状
- 血尿
- 排尿痛
- 頻尿
- 尿道痛
尿道腫瘍の検査・診断
- 視診
- 尿道の腫瘍の有無を調べる
- 触診
- 尿道の腫瘍の有無を調べる
- 腫瘍がある場合には周囲への浸潤を調べる
- 内視鏡検査(膀胱尿道造影検査)
- 内視鏡を用いて尿道の中の状態を調べる
- CT検査
- 尿道の腫瘍の大きさや位置を調べる
- MRI検査
- 尿道の腫瘍の大きさや位置を詳しく調べる
- 病理学的検査(尿細胞診・腫瘍生検)
- 尿道から管を入れ、採取したものの中にどんな腫瘍細胞がいるのかを調べる
- 採取した細胞を顕微鏡を用いて調べる
尿道腫瘍の治療法
- 外科的切除
- 尿道の部分切除
- 膀胱尿道全摘
- 骨盤内臓全摘除(直腸にまで浸潤しているとき)
- 放射線療法電
- 抗がん剤治療
- 転移がある場合
- 手術の前後で行うことがある
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