ふらいばーぐびょう(だいにけーらーびょう)
フライバーグ病(第2ケーラー病)
繰り返し圧力がかかることによって、足の骨の一部が死んでしまう病気。足の甲の先端にある中足骨の、骨頭部に生じる
5人の医師がチェック 85回の改訂 最終更新: 2022.03.11

フライバーグ病(第2ケーラー病)の基礎知識

POINT フライバーグ病(第2ケーラー病)とは

足に繰り返し圧力がかかることによって、足の骨の一部が壊死(細胞が死ぬこと)してしまう病気のことです。足裏の前側(指の付け根)に痛みと腫れが現れる。進行すると足の変形を伴うことがあります。問診や身体診察、レントゲン検査で診断が行われます。早期発見、早期治療が大切で、足に体重がなるべくかからないようにすることやギプスを巻いて固定をしたりします。また症状が強い時期にはかかとの高い靴や長時間のウォーキングやランニングなどはさけるようにしてください。フライバーグ病が心配な人は整形外科を受診してください。

フライバーグ病(第2ケーラー病)について

  • 繰り返し圧力がかかることによって、足の骨の一部が死んでしまう疾患
    • 足の甲の先端にある中足骨の、骨頭部(先端の、指に近い部分)への血液が一時的に障害されて生じる
    • 足の人差し指(第2中足骨)、第3、第4中足骨の順に多い
  • 主な原因
    • 明らかな原因は不明のことが多い
    • 外傷によって起こることもある

フライバーグ病(第2ケーラー病)の症状

  • 足裏の前の方(足の指の付け根)に痛みと腫れ
  • 進行すると変形を伴うことがある

フライバーグ病(第2ケーラー病)の検査・診断

  • 問診
    • 骨粗しょう症を疑うような背景がないか
    • 骨折するような背景がないか   など
  • 身体診察
    • 触ったときの痛み
    • 動かしたときの痛み
    • 腫れ具合    など
  • レントゲン検査(X線写真):中足骨の先端の部分の骨が薄くなったり、平らになったり、逆に硬く変形していないか調べる
    • 初期の段階では異常がないが、数週間を経過すると変化が出てくる
    • 進行すると関節が狭くなり関節症を発症することがある
    • 中足骨疲労骨折関節リウマチとの区別が重要

フライバーグ病(第2ケーラー病)の治療法

  • 主な治療法
    • 早期診断、早期治療が重要
    • 痛い足に体重をなるべくかけないように、松葉杖などを使用する
    • 初期の痛みが強い時期には、3週間~4週間ギプスを巻いて固定、また松葉杖歩行で荷重を避ける
    • その後も、罹患した中足骨頭に圧力をかけないための工夫をした靴敷きを数年にわたって使用する
    • 重症化(関節症を発症)した場合は、手術を行う
  • その他の注意事項
    • かかとの高い靴、長時間のウォーキングやランニングなど足に負担のかかる運動は厳禁
    • 関節に障害が残ったり、治療が遅れた場合は手術も検討される
  • 治療すると骨の変形が改善していくが、経過はあまり良くないことが多い
    • 足の骨には自分の体重がかかるので、骨が破壊されると治りにくい

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