大腿骨頚部骨折の検査について:レントゲン検査、MRI検査など
高齢者が転倒後に足が動かなくなった場合、その原因が大腿骨頚部骨折である可能性は比較的高いと言えます。そうした状況では、診察や検査が行われ、骨の状態が詳しく調べられます。このページでは大腿骨頚部骨折が疑われる人の診察や検査を個別に説明していきます。
1. 問診

【大腿骨頚部骨折が疑われる人への質問例】
- 症状が現れた状況
- 転倒した場合にはどのような体勢で倒れたか
- 痛みはどの程度か
- 痛み以外にしびれなどの症状はあるか
- 足は動かせるか
- 現在治療中の病気や持病はあるか
- 過去に治療した病気はあるか
- 定期的に服用している薬はあるか
転倒して気が動転していたり、痛みが強くて本人が十分に答えられないことも珍しくはありません。そうした場合は付添いの人が話したほうが望ましいです。転倒した状況などの情報を整理しておいてください。 また、緊急手術が必要な場合には、服用している薬の情報を麻酔科医に知らせる必要があります。あればお薬手帳を持参してください。もし手帳が見当たらない場合は、服用している薬をそのまま持ってくるようにしてください。
2. 身体診察
身体診察とはお医者さんが患者さんの身体をくまなく調べる診察方法のことです。身体診察には視診(見た目の観察)や触診(手で触れる診察方法)、
3. 画像検査
画像検査とは身体の中を画像化する検査のことを指します。
X線検査(レントゲン検査)
MRI検査
大腿骨頚部骨折の多くは、レントゲン検査で判明しますが、一方で細かな亀裂がレントゲン検査でははっきりとしないことがよくあります。その場合には、MRI検査が行われます。MRI検査は、放射線を利用するレントゲン検査や後述するCT検査とは異なり、磁気を利用します。有用な検査なのですが、検査時間が長く、またじっと同じ体勢で検査を受ける必要があります。そのため、レントゲン検査で骨折が明らかな場合や痛みなどで安静を保つのが難しい場合には行われないこともあります。 MRI検査そのものについて、詳しく知りたい人は「こちらのコラム」を参考にしてください。
CT検査
CT検査はレントゲン検査と同じくX線を利用しています。大腿骨頚部骨折が疑われる人に行うことは多くありませんが、MRI検査の代わりとして行うことがあります。閉所恐怖症や身体に金属・機械(
参考文献
日本整形外科学会