もうそうせいしょうがい
妄想性障害
多彩な内容の妄想が一定期間持続するもの。統合失調症における妄想との区別がむずかしい
3人の医師がチェック 67回の改訂 最終更新: 2018.02.19

妄想性障害の基礎知識

POINT 妄想性障害とは

妄想性障害は、妄想(他者に理解されない誤った確信)によって社会生活に支障をきたしている病気である。しかし、統合失調症やアルツハイマー病など他の妄想をきたす疾患との区別が容易ではない。一般的に統合失調症と比較するとこの病気の症状は軽く、社会生活が破綻しない程度の症状であることが多い。特に、妄想的な考えを口にしたり、行動に移したりしなければ、この病気の人の言動は一見すると正常である。 この病気は5つのタイプ(1.被愛型、2.誇大型、3.嫉妬型、4.被害型、5.身体型)に大別される。 この病気の障害有病率は約0.2%(出典:米国精神医学会基準、DSM-5より)と推定されている。発症年齢は若年者よりも高齢者の方が多い。 妄想性障害に思い当たるところがあり心配な人は精神科や心療内科を受診して調べてもらうことをお勧めします。

妄想性障害について

  • 原因は不明であるが、生涯有病率は0.2%と推定されている(出典:米国精神医学会基準、DSM-5より)
  • 単一あるいは複数の妄想が続いている
  • 中年以降の発症が多いが、若い成人でも見られることがある
  • 統合失調症に近い病気と考えられているが、妄想が症状の中心である点が違う

妄想性障害の症状

  • 症状の中心は妄想で、統合失調症との区別が難しいが、統合失調症と比べて幻聴や思考の障害などは起こりにくい
  • 妄想の典型的な内容は、誇大的なもの、訴訟や嫉妬に関するもの、自分の体が醜いとか、臭いとか、迫害されているなど多岐にわたる
    • 被愛型:自分のことを身近の実在人物が好きだと思い込む
    • 誇大型:自分が才能にあふれて逸材であると思い込む
    • 嫉妬型:配偶者や恋人が不貞を働いていると思い込む
    • 被害型:自分は誰かの陰謀によってだまされていたり、監視されていると思い込む
    • 身体型:自分がひどいにおいを発しているなどと思い込む

妄想性障害の検査・診断

  • 客観的検査で診断することはできず、医師の問診により診断される

妄想性障害の治療法

  • 統合失調症の治療に準じて抗精神病薬を使用するが、効果が乏しいことも多い
  • 治療するに際には、妄想を単純に否定することなく、一緒に思いと向き合うことが重要である

妄想性障害のタグ

からだ

妄想性障害に関わるからだの部位

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