燃え尽き症候群(バーンアウト症候群)の基礎知識
POINT 燃え尽き症候群(バーンアウト症候群)とは
ひとつの物事に没頭していた人が、何らかのきっかけで意欲を失い、社会に適応できなくなる状態のことです。あたかも自分の持っていたエネルギーを使い果たしてしまうことに例えて、燃え尽き症候群とも呼ばれます。主に「朝起きられない」「職場に生きたくない」「イライラする」といった症状が現れます。診断には、燃え尽き症候群の重症度を判定するチェックシートが用いられることが多いです。治療には十分な休息(しっかりした睡眠や休憩)が重要で、必要に応じて「抗うつ薬」が使われることもあります。燃え尽き症候群が心配な人やその周りの人は精神科で相談してください。
燃え尽き症候群(バーンアウト症候群)について
- ひとつの物事に没頭していた人が、何らかのきっかけで意欲を失い、社会に適応できなくなる状態になること
- 自分のもつエネルギーを使い果たしてしまうことから例えて、燃え尽き症候群と呼ばれる
燃え尽き症候群(バーンアウト症候群)の症状
- 主な症状
- 朝起きられない
- 職場に行きたくない
- アルコールの量が増える
- イライラが募る
- 対人関係を避けるようになる
- 重症化すると、自殺の原因となることがある
燃え尽き症候群(バーンアウト症候群)の検査・診断
- MBI(Maslach Burnout Inventory)を用いた判定
- 燃え尽き症候群の重症度を判定するチェックシート
燃え尽き症候群(バーンアウト症候群)の治療法
- 十分な休息が必要
- しっかり睡眠をとる
- やるべきことが一定のところまで終わったら、休憩をとる
- その他
- 必要に応じて薬物療法(抗うつ薬など)の使用も行う
燃え尽き症候群(バーンアウト症候群)の経過と病院探しのポイント
燃え尽き症候群(バーンアウト症候群)が心配な方
燃え尽き症候群とは、ひとつの物事に没頭していた人が、何らかのきっかけで意欲を失い、社会に適応できなくなる状態です。例えば、それまで目標として精一杯準備していた行事が終了した後に、それがすべてだと思い込んでしまったために、達成した後は何もする気がなくなってしまったような状態です。
ご自身が燃え尽き症候群でないかと心配になった時、最初に受診するのは心療内科や精神科になります。それぞれに専門医の資格がありますが、ご自身にあった主治医に診てもらうことが大切です。総合病院、クリニックどちらでも診療できますが、燃え尽き症候群の診療に特に力を入れている病院などもあります。
燃え尽き症候群の診断は、問診やチェックシートを用いた検査によって行います。この検査は燃え尽き症候群を診療している施設であれば、クリニックであっても総合病院であっても実施可能です。
燃え尽き症候群(バーンアウト症候群)でお困りの方
燃え尽き症候群は、ご自身のエネルギーを特定のものに注ぎこみ過ぎた結果、エネルギーが枯渇した状態と考えられています。
燃え尽きてしまった時の治療の基本は第一に、休息を取ることです。また、次回から燃え尽きない(エネルギーを使い果たさない)ようにするための意識や習慣をつける必要があります。
そのためには、医師の診察やカウンセリングを受けることも良いでしょう。ご自身にあった心療内科や精神科の医師であれば、きっとお力になれるはずです。必要に応じて薬を使った治療を行うこともありますが、補助的なものであり、継続的に使用するわけではありません。燃え尽き症候群の方は、ご自身がつらいと感じた時が受診のタイミングです。一人で抱え込まず、信頼できる医師を見つけ相談なさってください。
燃え尽き症候群(バーンアウト症候群)のタグ
燃え尽き症候群(バーンアウト症候群)に関わるからだの部位



