びちゅうかくわんきょくしょう
鼻中隔弯曲症
左右の鼻腔(鼻の穴)を分けている壁である鼻中隔がゆがみ、左右のどちらかに曲がっている状態
6人の医師がチェック 64回の改訂 最終更新: 2020.03.05

鼻中隔弯曲症の基礎知識

POINT 鼻中隔弯曲症とは

鼻腔(鼻の穴の中)を左右に分ける壁である鼻中隔が曲がり、左右のどちらかの鼻腔が狭くなったことで症状がでた状態です。思春期に鼻中隔が大きく成長する過程で曲がりますが、曲がりの程度が強い場合は鼻づまりの症状がでます。診断は鼻腔内の視診をし、必要に応じて鼻腔内を細いカメラで観察したり、CT検査を行います。症状が強い場合は、手術で曲がった鼻中隔の一部を摘出します。鼻づまりの原因は他にもありますので、症状がある場合は耳鼻咽喉科を受診してください。

鼻中隔弯曲症について

  • 左右の鼻腔(鼻の穴)を分けている壁である鼻中隔がゆがみ、左右のどちらかに曲がっている状態
  • 鼻腔を構成する骨の成長スピードに差がある事が原因
  • 思春期に鼻中隔(軟骨)が大きくなる一方で、頭蓋骨の発達はそれほど大きくならないため、鼻中隔にゆがみが生じる
  • 女性よりも男性に多い

鼻中隔弯曲症の症状

  • 鼻づまり
    • 曲がっている影響で鼻腔が狭くなっている方が鼻づまりを起こしやすい
  • 鼻の粘膜の炎症鼻血
    • 鼻腔が狭いことで、鼻から息を出す際に粘膜が刺激を受けやすく、鼻血や炎症を起こしやすい

鼻中隔弯曲症の検査・診断

  • 内診:鼻腔の中を見て広さを調べる
  • 頭部CT検査:副鼻腔の広さを調べる

鼻中隔弯曲症の治療法

  • 手術
    • 鼻中隔矯正術:症状が重い場合は、手術で鼻の通りを良くする(出っ張った部分を切除する)
  • 予防として、鼻を触らないようにすること(触ると粘膜が刺激され、出血しやすくなる)が重要
  • 市販の薬の中には、常用すると鼻づまりを悪化させる可能性があるものもある

鼻中隔弯曲症のタグ

からだ

鼻中隔弯曲症に関わるからだの部位