どうみゃくりゅうようこつのうしゅ
動脈瘤様骨のう腫
骨の中にできた空洞に血液がたまった状態。骨巨細胞腫、軟骨芽細胞腫などの病気が原因で起こる
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最終更新: 2022.03.16
動脈瘤様骨のう腫の基礎知識
POINT 動脈瘤様骨のう腫とは
骨の中にできた空洞に血液がたまった状態です。骨を壊す病気(例:骨巨細胞腫や軟骨芽細胞腫)が原因で起こります。腫瘍の部分に痛みや腫れ(しこり)ができます。疑われる人は、画像検査(レントゲン検査や骨シンチグラフィ検査、CT検査、MRI検査など)によって詳しく調べられます。症状がなければ経過観察も可能ですが、症状がある場合には手術で腫瘍を取り除きます。具体的には骨に穴を開けて、そこから腫瘍を掻き出します。動脈瘤様骨のう腫は整形外科で検査や治療が行われます。
動脈瘤様骨のう腫について
- 骨の中にできた空洞に血液が溜まった状態
- 骨を壊す
腫瘍 (骨巨細胞腫)や骨を作る細胞にある腫瘍(軟骨 芽細胞腫)が原因で起こる - 20歳前後に多い
動脈瘤様骨のう腫の症状
腫瘍 がある部分の痛み- 腫れ
- しこり
動脈瘤様骨のう腫の検査・診断
- 画像検査:
腫瘍 の有無と状態を調べるレントゲン 検査(X線 写真):腫瘍の有無を調べる骨シンチグラフィ :放射性物質を使って腫瘍の位置を調べる検査CT 検査:腫瘍の大きさや位置を調べるMRI 検査:腫瘍の大きさや位置を詳しく調べる
生検 :腫瘍の一部を採取して良性 か悪性かを確認する- 骨巨細胞腫と
軟骨 芽細胞腫との鑑別 が必要- 動脈瘤様骨嚢腫では骨幹の端に
病変 がある
- 動脈瘤様骨嚢腫では骨幹の端に
動脈瘤様骨のう腫の治療法
- 症状があり、必要であれば手術を行い
腫瘍 を取り除く- 腫瘍摘出術:理論上再発はないが、骨をまるごと切除するので手術後の生活に支障をきたしてしまう
- 掻爬術(そうはじゅつ):骨に穴を開け、そこから腫瘍を掻き出す