じぞくぼっきしょう
持続勃起症
陰部の血流の増加やうっ滞により、性欲に関係なく持続的に勃起が続く状態のこと
4人の医師がチェック
70回の改訂
最終更新: 2022.02.09
持続勃起症の基礎知識
POINT 持続勃起症とは
性的な刺激に関係なく勃起が持続する病気です。新生児から高齢者までの男性に起こる可能性があります。その原因としては外傷や白血病などが知られており、自然に勃起が収まる場合と長時間に渡り勃起が持続する場合があります。長時間に渡り勃起が持続するとその影響で、勃起不全になる可能性があるため、緊急手術を行い、勃起不全の回避を試みます。持続勃起症は速やかに治療を行わなければならないので、緊急的な対応が可能な病院の泌尿器科を受診してください。
持続勃起症について
- 陰茎の血流の増加や
うっ滞 により、性欲に関係なく持続的に勃起が続く状態のこと - 定義では勃起状態が4時間を超えて持続している
- 動脈もしくは静脈の血液が陰茎に溜まった状態が続くことで、持続的な勃起を引き起こす
- 陰茎の外傷や白血病が原因で起こる
- 持続勃起症は、
虚血 性と非虚血性に分けられる- 虚血性:静脈に
血栓 が詰まった状態 - 非虚血性:動脈が破れた状態
- 虚血性:静脈に
持続勃起症の症状
- 持続的な勃起
- 陰茎の痛み
持続勃起症の検査・診断
- 血液検査
- 陰部から血液を採取して、酸素量を調べる
超音波検査 - 陰茎の構造に異常がないかや動脈、静脈の血流の有無を調べる
持続勃起症の治療法
虚血 性の場合- 初期治療
- 虚血性の場合に陰部に針を刺して陰部に溜まった血を抜く
- 古い血液を抜いた後
- 血管収縮剤を投与する
- 尿道
海綿体 と陰茎海綿体 を交通させて血液を陰茎から逃がす(シャント 作成)
- 虚血性の場合、早急(24時間以内)に治療を行うことが重要
- 治療が遅れると勃起不全になる
- 初期治療
- 非虚血性の場合
- 軽観察でよくなることが半数程度
- よくならない場合は、
カテーテル治療 で内陰部動脈の血流を絶つ
持続勃起症の経過と病院探しのポイント
持続勃起症が心配な方
性的な刺激・興奮と関係がないにも関わらず勃起の状態が続いていると持続勃起症の可能性があります。持続勃起性が心配な人は泌尿器科を受診して下さい。
持続勃起症は、虚血性持続勃起症と非虚血性持続勃起症の2つに分けることができます。特に緊急で対応が必要なのは虚血性持続勃起症です。虚血性持続勃起性は、自然に治ることはまず期待出来ません。陰茎に溜まった血液を抜くなどの治療を早急にしないと勃起不全になります。持続勃起症が心配になった場合は速やかに医療機関を受診することが大切です。できれば受診をする前に医療機関に問い合わせて緊急の対応が可能しておくことをお勧めします。