とうしょう(ていおんしょうがい)

凍傷(低温障害)

寒い場所や冷たい水の中にいたりすることで、体温が下がったり、皮膚に障害が起きる

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3人の医師がチェック 89回の改訂 最終更新: 2016.08.12

凍傷(低温障害)の基礎知識

凍傷(低温障害)について

  • 寒い場所や冷たい水の中にいたりすることで、体温が下がったり、皮膚に障害が起きる
    • 寒い場所や冷水に長時間さらされることで起きる
  • 低温障害というには以下の3種類がある
    • 凍瘡:寒い場所で、皮膚の血行が悪くなり、赤く腫れたりする
      ・いわゆる「しもやけ」
    • 凍傷:寒い場所で、皮膚や組織が凍結する
    • 全身性低体温症:体温が35℃以下になった状態

凍傷(低温障害)の症状

  • 凍瘡の場合に起こる症状
    • 耳や指先、鼻の先が赤く腫れる
    • 水疱皮膚にできる発疹を表す言葉の一種で、いわゆる「水ぶくれ」のこと(水ぶくれ)、びらん皮膚や粘膜がただれている状態。びらんが酷くなると潰瘍になる(ただれ)、潰瘍臓器や粘膜が部分的にえぐれてしまっている状態。何らかの理由で壁の防御機構が壊れてしまっていることが原因となりやすい
    • かゆみ
  • 凍傷の場合に起こる症状
    • 赤く腫れる
    • 灼熱痛
    • 重症な場合、脂肪や筋肉が壊死ある部位の細胞が死んでしまうこと。多くの場合、血管が詰まったり、つぶれたりして、血液が流れなくなってしまうことが原因となるする
  • 全身性低体温症の場合に起こる症状
    • 体温が35℃以下になる
    • 体温が33℃以下になると意識障害意識に異常が生じた状態の総称で、もうろうとした状態や、不適切な反応をする状態、一切の反応がない状態など多段階の症状が含まれるや呼吸循環障害が現れる
  • 凍傷は数日経ってから症状が進むこともあるので注意が必要

凍傷(低温障害)の検査・診断

  • 見た目や症状から診断する

凍傷(低温障害)の治療法

  • 凍瘡
    • 体を温め血行をよくする
    • ビタミン生物が生きていく上で必要な栄養素の一種。炭水化物、タンパク質、脂質以外の有機化合物のことEの飲み薬、軟膏:皮膚の血行をよくする
    • 抗凝固薬血液を固まりにくくする薬。不整脈に対して、血栓ができるのを予防する目的で用いられることが多い軟膏:塗った部分の血行をよくする
    • 漢方薬:体を温め、痛みをやわらげる
  • 凍傷
    • 温めるためのマッサージは行ってはいけない
    • 急速融解法:40~42℃のお湯に入れて、組織をとかす
    • 神経療法:血管を拡げる
    • 血液の粘度の低下を改善する薬
    • 患部の挙上(むくみ体の部位がむくんだ状態のこと。血液から水分が周囲に漏れ出ることで、全体が腫れてむくみが生じるを改善する)
    • 細胞が死んでしまい壊死ある部位の細胞が死んでしまうこと。多くの場合、血管が詰まったり、つぶれたりして、血液が流れなくなってしまうことが原因となるしてしまった場合には回復は難しい
      ・指、耳、鼻の先などが壊死すると切断しなければならないことがある
  • 全身性低体温症
    • 体温35℃以下の場合が問題となり、救急診療のできる病院で治療する必要がある
    • 体を温める
      ・2〜4時間かけて1℃上げるようにゆっくり加温していく
    • 呼吸循環管理

凍傷(低温障害)の経過と病院探しのポイント

凍傷(低温障害)でお困りの方

凍傷を負ったら、まずは応急処置として温めることが大切です。最初はぬるま湯で温めて、その後も40度を上回らない温度でゆっくりと加温します。最初から高温のお湯で急激に温めたり、凍傷の部位を擦ったり揉んだりするのはかえって障害を悪化させることがあるため注意が必要です。凍傷に至る前であれば手を擦ったり揉んだりして温めることはあるかと思いますが、全く感覚がなくなって変色している時には避けましょう。

凍傷の程度によって、ご自身で対応できるものとそうでないものがあります。

- 1度凍傷(加温後に皮膚が赤くなってヒリヒリする):応急処置後は特別な処置は不要です。

- 2度凍傷(加温後に腫れて水ぶくれができる):慣れている方以外は皮膚科や外科で受診して判断を仰ぐことをお勧めします。2度凍傷であると診断を受けた場合、なるべく水ぶくれを割らないようにした方が治りが良いです。割れてしまったら毎日数回シャワーと石けんで洗って清潔にします。凍傷の範囲が手のひら全体といったように広いものや、顔面の凍傷などの場合は、いずれにせよ病院を受診するのが良いでしょう。

- 3-4度凍傷(皮膚がただれたり、黒色に変色、または潰瘍臓器や粘膜が部分的にえぐれてしまっている状態。何らかの理由で壁の防御機構が壊れてしまっていることが原因となりやすいができてえぐれたりする):ご自身での対応は難しく、また後遺症を残し得るため受診が必要です。

3度以上の凍傷の場合には、専門病院の受診が必須です。ご自身で病院を受診するときには、総合病院内科、外科、小児科、産婦人科など主要な科が揃っている病院のこと。現在、明確な定義はないの救急外来をお勧めします。皮膚が再生しないくらいの凍傷の場合には、デブリドマンや植皮手術といって、壊死ある部位の細胞が死んでしまうこと。多くの場合、血管が詰まったり、つぶれたりして、血液が流れなくなってしまうことが原因となるした皮膚などを取り除く処置や、凍傷の範囲に他の部位の皮膚を移す手術が検討されます。しかしこの手術は行っている病院が限られ、特に植皮手術には皮膚科医か形成外科医が必要です。基本的にどの病院を最初に受診しても、必要あれば適切な病院を紹介してもらうことができますが、もしご自身で探す余裕がある場合には、皮膚科または形成外科のある病院、植皮手術を行っている病院、または寒冷地に位置する総合病院(凍傷の対応に慣れているため)のいずれかであることを条件にお探しになるのが良いでしょう。

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