あっぱくせいにゅーろぱちー(こうやくせいにゅーろぱちー)
圧迫性ニューロパチー(絞扼性ニューロパチー)
神経に持続的な圧迫が加わることでおこる神経障害の総称。圧迫性神経障害とも言われる
8人の医師がチェック 125回の改訂 最終更新: 2017.12.06

Beta 圧迫性ニューロパチー(絞扼性ニューロパチー)についての医師コメント

20代男性、朝起きたら右手が動かなくなっていたということで頭に何か病気があるのではないかと心配になり救急外来を受診した。右手は垂れてしまった状態で手首や指をのばす(そらす)ことはできなかったが、曲げることはできた。腕枕をして寝ていたかどうか聞くと、腕枕はしていないということであった。だが臨床的には「手首や指をそらせるが曲げられない」という症状は橈骨神経単独の症状であり、脳血管障害など脳の病気は考えづらかった。昨晩飲酒をしたかどうか聞くと、飲み会があり家に帰ってすぐ眠ってしまったとのことであった。深酒したために睡眠時の姿勢の詳細を覚えていないものと判断し、圧迫による橈骨神経麻痺と診断した。安静にしていればよくなることを説明し、帰宅とした。
大体は安静にしているとよくなるのですが、よくならないどころか別の症状も出てきた、となると脳の病気の可能性も出てきます。


匿名協力医師
実際の治療例
2015.05.02

「朝起きたら右手が動かない、脳梗塞になったのではないか」と救急外来を受診される方の中に、この圧迫性ニューロパチーの方がいます。一番ありがちなのは橈骨神経麻痺というもので、腕枕をしているときに起きるものです。飲酒後、何かに寄りかかって眠ってしまい、知らず知らずのうちに腕を圧迫していたということも多いです。橈骨神経麻痺をはじめとする圧迫性ニューロパチーと脳梗塞を鑑別するうえでは、麻痺を起しているのはどの神経なのか考えることが重要であり、それは神経内科医や脳外科医など神経を専門にする医者の得意分野です。一般の方ができる区別としては、まず腕枕などどこかを長時間圧迫しているようなことがなかったかまず考えてみることです。次に、症状が「突然」起きたかどうかが重要です。「朝起きたら急に手が動かない」は厳密には「突然」ではありません。それは朝起きるまで手が動かないことに気づかなかっただけで、手が動かないという症状が眠っている間に起きたのか、それとも本当に起床時のある瞬間に動かなくなったのかはわからないからです。「数秒前まで動いていたのが動かなくなった」というのであれば脳梗塞の可能性が高いです。


匿名協力医師
患者さんへのメッセージ
2015.05.02