ぶるせらしょう
ブルセラ症
ブルセラ菌への感染により、発熱やだるさ、全身の筋肉痛などさまざまな症状をきたす感染症
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最終更新: 2017.12.06
ブルセラ症の基礎知識
POINT ブルセラ症とは
ブルセラ菌の感染による病気です。ブルセラ菌に感染している動物との接触や感染した動物の乳製品の摂取で起こります。主な症状は、発熱・倦怠感・衰弱などになります。 症状の出た経過や血液検査などを行って診断します。治療には抗菌薬を用います。ブルセラ症が心配な人や治療したい人は、感染症内科を受診して下さい。
ブルセラ症について
- ブルセラ菌への感染により、発熱やだるさ、全身の筋肉痛などさまざまな症状をきたす感染症
- 主な原因
- 感染した動物やその死体との接触
- 感染した動物の殺菌されていない乳製品の摂取
ブルセラ症の症状
- 主な症状
- 痛み
- 倦怠感
- 衰弱
- うつ
- 発熱
- 潜伏期間は1~4週間となる場合が多い
ブルセラ症の検査・診断
- 問診:動物との接触があるかを聞く
- 細菌検査:血液から菌の種類を調べる
ブルセラ症の治療法
- 抗菌薬を用いて治療する
- テトラサイクリン系抗菌薬に加えて、リファンピシンやニューキノロン系抗菌薬などを併用する
ブルセラ症に関連する治療薬
テトラサイクリン系抗菌薬
- 細菌のタンパク質合成を阻害し細菌の増殖を抑えることで抗菌作用をあらわす薬
- 細菌の生命維持や増殖にはタンパク質合成が必要となる
- タンパク質合成はリボソームという器官で行われる
- 本剤は細菌のリボソームでのタンパク質合成を阻害し細菌の増殖を抑える
- 内服薬は薬剤の作用持続時間により(短い順に)短時間作用型、中等度作用型、長時間作用型に分けられる
- 他の種類の抗菌薬と比較した時の特徴
- ブルセラ症、ライム病などでは優先的に使用される薬剤
- ヘリコバクター・ピロリ感染での除菌治療で使用される場合もある(他の抗菌薬に耐性がある場合など)
- 熱帯熱マラリア予防などに使用する場合もある
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