はとむね
鳩胸
胸板が突出した状態のこと。男性に多い
8人の医師がチェック 81回の改訂 最終更新: 2017.12.06

鳩胸の基礎知識

鳩胸について

  • 胸郭変形疾患の中でも胸板が突出した状態のこと
    • 遺伝が原因であると言われている
    • 胸郭変形疾患は1000人に1人に起こる
    • 逆に胸板が陥没している場合は、漏斗胸という
  • 漏斗胸と鳩胸の発症する比率はおよそ10:1
  • 男児に多い(女児の約3-4倍)
  • 胸の片側が突出しているが反対側は陥没しているということがある
  • 胸郭変形疾患の家族の約半数に胸郭変形疾患がみられる
  • 自然に改善することもあるが、3歳以降に自然に改善することはあまりない
  • 寿命には影響されないと言われている

鳩胸の症状

  • 胸板が突出している
  • 小学校入学前
    • まれに体重が増えないなどがある
  • 小学校入学後〜成人まで
    • 精神的な影響が見られる
      • 周囲との違いや周囲からの指摘を受けて必要以上に気にしてしまう
      • 気にしすぎることで気持ちが落ち込む
  • 成人後
    • 胸痛・疲れやすさ・呼吸困難感などがみられることがある

鳩胸の検査・診断

  • 画像検査:胸の状態を調べる
    • 胸部レントゲン検査:胸の凸の有無を調べる
    • 胸部CT検査:胸の凸の度合いを調べる
    • MRI検査:胸の凸の度合い、周りの組織に損傷が起こっているかを詳しく調べる
  • 心電図検査:心臓を動かす電気信号に以上がないかを調べる

鳩胸の治療法

  • 保存療法:サポーターを装着し、突き出た部分を凹ませていく
    • 前胸部を圧迫する治療法は長期間を要し、効果は確立されていない。健康保険の適応外である
  • 手術
    • 幾つかの手術方法がある
    • 鳩胸の状況や年齢等によって手術方法が選択される
    • 手術は医師の経験が必要なものになる
  • 見た目上の問題が起こることは多いが特に症状などがない場合は、手術を行わないこともある
    • 手術を行う場合は、3歳以上になってから行われることが多い
    • 手術の要否には、身体面のみならず心理面を含めた総合的な評価が必要である

鳩胸の経過と病院探しのポイント

鳩胸でお困りの方

鳩胸の治療にはサポーターを使う保存療法以外に手術療法もありますが、手術を希望する場合は、鳩胸の専門家がいる総合病院の受診がすすめられます。手術を考慮しない場合は、クリニックでの診療でも問題ありません。

形成外科が専門の診療科です。また、小児科や整形外科が診療することも良くあります。小児期の鳩胸であれば、基本的に小児科での診察になります。また、整形外科でもサポーターの調整等の診療を行えるでしょう。しかし、手術を検討する場合は形成外科が専門になることが多いです。治療希望される患者さんが少ないため、形成外科専門医であっても鳩胸の矯正手術に慣れていないことがあります。

鳩胸の診断は、見た目上、胸の突出具合をみて診断することもありますが、胸部レントゲンやCTで詳しく調べることもあります。クリニックでも十分診断可能ですが、レントゲンやCTを希望するのであれば総合病院の受診が必要になることがあります。いずれにせよ、クリニック受診でも必要に応じて総合病院へ紹介してくれるでしょう。

前述の通り、鳩胸の根本治療としては、手術治療になります。しかし、見た目上、気にならなければ手術せずに、経過を見ることがほとんどです。手術に関しては、専門家の意見を聞き、手術に関するリスクを考慮した上で検討しましょう。

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