ひとくいせいがいいんえん
非特異性外陰炎
外陰(性器の外側の部分)に炎症が起きた状態。カンジダや、ヘルペスなど原因となりやすいものは含まない
4人の医師がチェック 76回の改訂 最終更新: 2022.04.15

非特異性外陰炎の基礎知識

POINT 非特異性外陰炎とは

外陰に炎症が起こった状態のことです。ただしカンジダやヘルペスなどが原因の場合は含みません。主な原因としては下着の擦れや、外陰部の洗いすぎ、月経血の刺激などがあります。外陰部の赤みや、かゆみ、痛みが主な症状で、皮膚や粘膜が白っぽくなることもあり、痛みが強くなると歩行にも影響が現れることがあります。患部を清潔にすることが治療になり、かゆみが強い場合にはステロイドが含まれた塗り薬を使ったり、抗ヒスタミン作用がある飲み薬が使われます。非特性外陰炎が心配な人は皮膚科を受診してください。

非特異性外陰炎について

  • 外陰(性器の外側の部分)に炎症が起きた状態
    • カンジダや、ヘルペスなど、特定の病原体によることが明らかなものは、非特異性外陰炎には含まれない
  • 感染以外が原因のもの
    • 薬物などの化学物質の刺激
    • 下着の擦れや蒸れ
    • おりものや月経血(生理)の刺激
      • 外傷
      • 尿や便がつくこと
      • 外陰部の洗いすぎ
  • 感染が原因のもの
    • 細菌の感染
      • ブドウ球菌
      • 連鎖球菌
      • 大腸菌

非特異性外陰炎の症状

  • 外陰部のかゆみ、痛み
  • 外陰部が赤くなる、腫れる
  • 皮膚や粘膜が白っぽくなる
  • 痛みで歩きにくさを感じる

非特異性外陰炎の検査・診断

  • 診断自体は、検査ではなく外陰部の診察、症状についての問診、症状の経過から行われる
  • 細菌検査外陰や膣からの分泌物(おりものなど)から原因菌を調べる

非特異性外陰炎の治療法

  • 局所を温水で1日に2~3回洗う(せっけんなどの刺激はなるべく避ける)
  • 下着を通気性のよい木綿のものにする
  • かゆみに対する治療
    • ヒスタミン薬、ステロイド薬を含む軟膏やクリームを塗る
  • 原因が特定された場合は、原因に対する治療を行う
  • 予防として普段から気をつけること
    • 普段から外陰部を清潔にしておく
    • おしりを拭くときは、後ろに向けてふくようにする
    • ナプキンやおりものシートはこまめに交換する
    • かゆくてもかかない
  • 繰り返し再発することもある

非特異性外陰炎が含まれる病気

非特異性外陰炎のタグ

非特異性外陰炎に関わるからだの部位