にょうどうかれつ
尿道下裂
生まれつき尿道の出口が、正常の場所より陰茎の下側(陰嚢側)に存在する病気
8人の医師がチェック
85回の改訂
最終更新: 2022.02.09
尿道下裂の基礎知識
POINT 尿道下裂とは
尿の出口が正常の位置より下側にできる発生異常です。出生時に診断されること多いです。排尿がちゃんとできなかったり、感染の原因になります。尿道下裂(にょうどうかれつ)の治療は手術で正常な尿の出口を作り直すことになり、1歳から2歳で行われます。尿道下裂と診断された場合は、手術までの間も小児外科や泌尿器科に定期的に通院して診察を受けるようにしてください。
尿道下裂について
- 生まれつき尿道の出口が正常と違う場所にあること
- 陰茎(ペニス)の発達過程で異常が起きることで生じる
- 原因は不明だが、胎児期の
ホルモン 分泌異常が原因であると言われている 罹患率 は300人に1人程度- 男児に起こる
尿道下裂の症状
- 主な症状
- 陰茎の形態異常、変形
- 排尿困難(立って排尿ができない)
- 将来的に勃起障害や性交困難につながる場合もある
- 成長しても陰茎が短いこともあるため、その場合は
ホルモン を補充することがある
- 成長しても陰茎が短いこともあるため、その場合は
尿道下裂の検査・診断
- 視診:尿道口(尿の出る位置)が陰茎にないことを確認する
尿道下裂の治療法
- 手術
- 尿道再建術:尿道を正しい位置に作りなおす
- 排尿や性行為をする際に支障をきたすことがあるため、1-2歳で尿道再建術が行われることが多い