びたみんけーけつぼうしょう
ビタミンK欠乏症
体内のビタミンKが不足することで血液が固まりにくくなり、出血症状が起こる状態。生まれたての赤ちゃんに起こることが多い
6人の医師がチェック 77回の改訂 最終更新: 2019.01.28

Beta ビタミンK欠乏症についての医師コメント

ビタミンKとは普段の生活では聞きなれないビタミンですが、大雑把に言うと出血した時に血を止めるのに無くてはならないビタミンです。このビタミンKの体内での合成には、腸内の細菌が非常に重要な役割を果たしているのですが、新生児ではまだこの腸内細菌たちがあまりおらず働いていない状態です。そのため、ビタミンKが欠乏しやすく、補ってやる必要があります。したがって、出生後、生後1週間、1ヶ月健診のときにビタミンKのシロップを新生児に飲ませて補う決まりがあります(投与時期は産院によって少し異なるかもしれません)。この病気は発症すると頭蓋内出血(脳出血)を起こしてしまい、非常に重篤です。ビタミンKのシロップを飲ませましょうという決まりができてからは、この病気の発症を大幅に減らすことが出来ました。ビタミンKの投与は誰がなんと言おうと絶対に重要なものです。以前、いわゆるホメオパシーを信奉している助産師がビタミンKを投与せずに赤ちゃんが亡くなってしまう事故がありました。こういうことを防ぐためにも正しい知識が必須です。


匿名協力医師
患者さんへのメッセージ
2015.06.08