ふせいこうごう
不正咬合
上下の歯が適切に噛み合っていない状態。肩こりや頭痛などの原因となりやすい。
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最終更新: 2018.11.30
不正咬合の基礎知識
POINT 不正咬合とは
上下の歯のかみ合わせが悪い状態のことです。肩こりや頭痛などの原因になることがあります。上下のあごの骨の位置がそもそもずれているものや歯並びによるものの2つがあります。不正咬合の程度や種類によって治療方法が異なるためにいくつかの検査が必要です。レントゲン検査や頭部MRI検査などを用いて歯の状態が詳しく調べられます。矯正装置の装着や入れ歯、人工の歯のかぶせものなどを使って治療を行います。不正咬合が心配な人は口腔外科を受診してください。
不正咬合について
- 上下の歯が適切に噛み合っていない状態
- 主な原因
- 上下のあごの骨の位置がそもそもずれているもの(骨格性)
- あごの骨の位置は問題ないが、歯の並びによるもの(歯性)
不正咬合の症状
- 肩こりや頭痛などの原因となりやすい
- 食べ物を噛んだり、発音が上手くできない
- 口の中の粘膜を傷つけやすい
不正咬合の検査・診断
- 不正咬合の程度、種類、治療方針決定のために様々な検査が必要
- 歯型:歯の位置の異常を調べる
- 口の中の写真:口の中の異常を調べる
- 顔の写真:顔に歪みが生じていないか調べる
レントゲン :骨の位置の異常を調べる頭部MRI :顎の関節にある靭帯 などの異常を調べる
不正咬合の治療法
- 主な治療(不正咬合の種類によって異なる)
- マルチブラケット装置の装着
- その他様々な矯正装置の装着
- 補綴(ほてつ)治療:入れ歯や人工の歯をかぶせるなど、失った歯を補う治療
- ヘッドギア、チンキャップの装着
- 抜歯
- インプラント(人工歯根に人工の歯を装着する治療)
- 外科治療を伴う矯正治療が行われることもある
- 舌を原因とした不正咬合の治療
- 筋機能療法
- タングクリブ(舌の突出を抑える装置)の装着
- ごくまれに舌縮小術といった外科治療が併用される
- 矯正治療後にその状態を維持するために長期にわたり保定装置を装着する