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頚椎椎間板ヘルニア

首の位置で、背骨と背骨の間のクッションである「椎間板」が後方に飛び出て、脊髄を圧迫すること

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6人の医師がチェック 80回の改訂 最終更新: 2016.08.15

頚椎椎間板ヘルニアの基礎知識

頚椎椎間板ヘルニアについて

  • 背骨背骨のこと。頚椎、胸椎、腰椎に分かれると背骨の間のクッションである「椎間板脊柱(背骨)の椎骨と椎骨の間にあり、衝撃を緩和するクッションの役割をもった構造物」が後方に飛び出て、脊髄脳から脊椎の中へ向かって通っている太い神経。脳と体の各部位を行き来する指令を伝える役割をもつを圧迫すること
    • そのことで感覚障害や運動麻痺神経の障害により、手足などに十分な力が入らない、感覚が鈍くなるなど、身体機能の一部が損なわれることなどの症状を引きおこす
    • 首の骨(頚椎)の位置で起こる場合を頚椎椎間板ヘルニアという
  • 主な原因
    • 仕事などで悪い姿勢でいる(猫背など)
    • スポーツ
    • けが
  • 男性に多い
    • 40~60歳代に多い
  • 分類
    • 椎間板のはみ出し具合で4つに分類される
      ・膨隆型:椎間板が変形して、背骨を支えている「後縦靭帯脊椎(椎体)の後側を縦につないでいる靭帯。この靭帯が変性して硬くなると、脊髄を圧迫してしびれや痛みなどの症状の原因となりやすい」と呼ばれる靭帯骨と骨をつないでいる丈夫な組織。関節を作る役割を果たしているが膨らんでいる状態
      ・突出型:椎間板の内部の「髄核」が後縦靭帯のすぐ下まで飛び出している状態
      ・脱出型:髄核が後縦靭帯を突き破っている状態
      ・移動型:髄核が本来の位置からちぎれて後縦靭帯の先まで飛び出している状態

頚椎椎間板ヘルニアの症状

  • 主な症状
    • 運動麻痺神経の障害により、手足などに十分な力が入らない、感覚が鈍くなるなど、身体機能の一部が損なわれること:腕が動かしにくい、指先の細かい動きができない、腕が疲れやすい など
    • 感覚障害:手足のしびれ、感覚がなくなる など
    • 排尿、排便障害便秘や便失禁(がまんができず、漏らしてしまうこと)といった症状の総称
    • その他の自律神経内臓の活動を調整している神経。交感神経と副交感神経を併せた総称障害:血圧や体温の異常
    • 画像上はヘルニア臓器などが、周囲の組織から圧力を受けて本来あるべき部位からはみ出してしまった状態のこと。椎間板ヘルニアや鼠径ヘルニアなどが有名があっても症状が見られない時もある
  • 特殊な症状
    • 頚椎の位置で、脊髄脳から脊椎の中へ向かって通っている太い神経。脳と体の各部位を行き来する指令を伝える役割をもつが強い圧迫を受けると、呼吸がしづらくなるなど危険な状態に陥ることがある

頚椎椎間板ヘルニアの検査・診断

  • 運動検査:動かすことができない箇所や力の入り具合を調べる
  • 感覚検査:感覚の異常がある箇所を調べる
  • 痛覚検査:ピンや針を使って、痛みを感じる箇所を調べる
  • 画像検査
    • レントゲンX線(放射線)を使って、体の中の状態を簡易的に調べる画像検査:骨の並びがまっすぐか、骨折がないかを調べる
    • CTX線(放射線)を用いて、体の内部を画像化して調べる検査:骨の並びがまっすぐか、骨折がないかをより詳細に調べる
    • MRI磁力(電磁波)を用いて、脳や内臓、筋肉、骨などの組織を詳しく調べる検査:CTでは分からないような骨折や、脊髄脳から脊椎の中へ向かって通っている太い神経。脳と体の各部位を行き来する指令を伝える役割をもつのダメージがないかを調べる

頚椎椎間板ヘルニアの治療法

  • 主な治療
    • 保存療法手術のような体に負担の強い治療を行わずに治るのを待つ、もしくは経過を観察する方法。薬による治療やリハビリなど、体を直接傷つけないような治療を含む:首専用の装具を使って安静にする
    • 薬物療法
      NSAIDs炎症を抑える薬剤の総称(ただしステロイドを除く)で、鎮痛薬や解熱薬として頻用される。nonsteroidal anti-inflammatory drugsの略:痛み止め
      ビタミン生物が生きていく上で必要な栄養素の一種。炭水化物、タンパク質、脂質以外の有機化合物のことB12:神経の回復を促す
      ・プレガバリン:神経痛に効く痛み止め
    • 手術
      ・前方除圧固定術:首の骨の前方から切り開く手術で、圧迫を起こしている骨や椎間板脊柱(背骨)の椎骨と椎骨の間にあり、衝撃を緩和するクッションの役割をもった構造物を取り除く
      脊柱管リング状の骨である、背骨が縦につながってできたトンネルの部分拡大術(椎弓形成術):首の骨の後方から切り開く手術で、脊髄脳から脊椎の中へ向かって通っている太い神経。脳と体の各部位を行き来する指令を伝える役割をもつが通る場所を広くする
    • リハビリテーション:残った体の働き(動かせる筋肉)を強化したり、一部障害された働きを改善したりすることが期待できる
  • 予防、再発予防方法
    • 首の過度な動きや、転倒に対して注意することで悪化を予防することができる
  • 長期的な経過
    • 手足のしびれや指先で細かい物を操作することができなくなったなどの症状が出た場合は早急に病院を受診することが重要である

頚椎椎間板ヘルニアの経過と病院探しのポイント

頚椎椎間板ヘルニアかなと感じている方

頚椎椎間板ヘルニアは、首の位置で起こる椎間板ヘルニアです。椎間板ヘルニアとは、背中の骨と骨の間でクッションの役割をしている椎間板脊柱(背骨)の椎骨と椎骨の間にあり、衝撃を緩和するクッションの役割をもった構造物の中身が飛び出してしまった状態です。頚椎椎間板ヘルニアでは、飛び出した椎間板が首の骨の後ろにある頸髄(脊髄脳から脊椎の中へ向かって通っている太い神経。脳と体の各部位を行き来する指令を伝える役割をもつの一部)という神経を圧迫することで、手の痺れや動かしにくさなどがみられます。猫背などの姿勢の影響や、首に負担がかかるスポーツや怪我が原因となります。40-60歳代の男性に多いことが知られています。

ご自身が椎間板ヘルニアでないかと心配になった時、最初に受診するのは、整形外科のクリニックが良いでしょう。頚椎椎間板の症状が出た際に、整体院で治療を受ける方もいらっしゃいますが、初期の段階では診断を確かめる意味も踏まえて、まず一度整形外科での診察を受けることをお勧めします。

頚椎椎間板ヘルニアの診断は、問診医師が、ある症状や病気についての経過を聞き、質問を繰り返すこと、診察、画像検査で行います。診察では、運動、感覚に異常がないかを調べます。画像検査では、レントゲンX線(放射線)を使って、体の中の状態を簡易的に調べる画像検査検査やCTX線(放射線)を用いて、体の内部を画像化して調べる検査検査で骨の変形や骨折がないか、そしてMRI磁力(電磁波)を用いて、脳や内臓、筋肉、骨などの組織を詳しく調べる検査検査で神経の圧迫がないかを確認します。MRIやCTがないクリニックもありますが、診察とレントゲンの結果から頚椎椎間板ヘルニアを疑い、治療を開始することも多くあります。また、クリニックの場合であっても、必要に応じてMRIやCTを取れる病院を紹介するなどで適切な対応が可能です。

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頚椎椎間板ヘルニアでお困りの方

頚椎椎間板ヘルニアでは、安静の上、サポーターを装着し、痛み止めによる治療を行います。それでも痛みがひどい場合には、神経ブロック神経の根本に局所麻酔を注射することで、そこより先の神経を麻痺させて、痛みを取り除く処置という注射や手術を行うこともあります。

しかし、ほとんどの場合では痛み止めと安静にすることで、症状が改善します。そのため、基本的には入院の必要はなく、自宅で安静にし、様子をみることが可能です。自宅で様子を診る場合、注意しなくてはならない点がいくつかあります。痛み止めを使っても痛みがどんどん悪くなる場合、力が入りにくくなった場合、排尿や排便に問題が出てきた場合など、このような症状が出た場合はすぐに病院を受診しましょう。特に排尿や排泄に問題が出た場合は、その場で緊急手術が行われることがあります。

安静、痛み止めの内服、ブロック注射にて症状が改善しない場合、上記で述べたような症状が出た場合は手術を検討します。手術は基本的に総合病院内科、外科、小児科、産婦人科など主要な科が揃っている病院のこと。現在、明確な定義はないで行われます。クリニックに通院中であれば、手術可能な病院への紹介状前の病院で行われた検査や治療、経過をまとめて、他の医療機関へ引き継ぐための資料。正式名称は「診療情報提供書」を書いてもらいましょう。手術の方法には、内視鏡自在に曲がる管の先にカメラがついていて、体の奥を覗くための機械。有名なのは胃カメラや大腸カメラだが、様々な太さや用途があるを使った体の負担の少ない手術や、背骨背骨のこと。頚椎、胸椎、腰椎に分かれるの一部を切ってはみ出た椎間板脊柱(背骨)の椎骨と椎骨の間にあり、衝撃を緩和するクッションの役割をもった構造物を取り除く手術があります。病院毎に得意とする手術方法が異なる場合もあるため、まずは希望の病院のホームページなどで、手術件数や得意とする手術方法の記載があるかを確認することも、ご自身の希望にあった治療を受けるためには大切です。また、手術のために必要な入院は1-2週間です。病院によって、差額ベット代が異なるため、入院前に費用に関しても確認しておくといいでしょう。

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