そくかんせつこっせつ
足関節骨折
足首近くの骨が折れたり、骨にひびが入ること。
7人の医師がチェック 64回の改訂 最終更新: 2017.06.15

Beta 足関節骨折のQ&A

    足関節骨折(果部骨折)の原因、メカニズムについて教えて下さい。

    転倒などにより、足関節に内返しや外返し、捻りといった大きな外力がかかった際に生じます。若者であればスポーツ、高齢者であれば転倒による発症が多いです。基本的には少ない外力であれば外くるぶしや内くるぶしのみの骨折が起き、外力が大きくなればその分、骨折箇所や靱帯損傷の合併が多くなります。

    足関節骨折は、どのくらいの頻度で起こる病気ですか?

    正確な頻度は不明ですが、下肢の骨折の中では最も頻度の高い骨折です。

    足関節骨折は、どんな症状で発症するのですか?

    転倒後に足首が変形・腫脹し、多くの場合は歩行困難となります。痛みがあるのに我慢して歩くことで、骨折部のズレが大きくなってから病院を受診される方もいます。 足関節の脱臼を伴うことも稀ではなく、脱臼骨折と呼ばれます。 腫れはひどくなると、周囲に水疱(水ぶくれ)を伴います。

    足関節骨折は、どのように診断するのですか?

    転倒の病歴と局所の変形や圧痛(押した時の痛み)を確認し、レントゲン検査を行うことで比較的容易に診断できます。ズレがほとんどない場合や、複雑な折れ方をしている場合にはCT検査も有用です。

    足関節骨折の治療法について教えて下さい。

    基本的には体重がかかる関節の骨折であり、手術治療が選択されます。骨折型に応じてスクリューやプレート、ピンを使って固定します。手術はなるべく速やか(数日以内)に行うことが望ましいですが、腫れがひどい場合には手術を急ぐとかえって感染などのリスクが上がるため、腫れが引くタイミングを待って手術を行うこともあります。開放骨折や周囲の組織の損傷が強い場合には、一時的に創外固定(体の外にピンとコネクターを出して固定する道具)や直達牽引(踵の骨にピンを差して、重りをつけて引っ張る方法)、シーネ固定等を行い、後日、内固定(体内に金属等を入れて固定する方法)を行う場合があります。 内くるぶしや外くるぶし単独の骨折で靭帯損傷がなく、ズレがない場合には保存治療(ギプス固定)が行われることもあります。また高齢者や合併症が多い場合にも保存治療を選択する場合があります。

    足関節骨折のリハビリについて教えて下さい。

    骨折型や骨の強度(骨粗鬆症の有無)、どれだけしっかりと内固定ができたかによってリハビリも変わってきます。基本的には強固な内固定をした後に、早期から可動域訓練を行うことが望ましいですが、腫脹が強い場合や、粉砕が強くしっかりとした固定が行えなかった場合などは数日から数週間の安静期間を設けることがあります。 荷重を始める時期もそれぞれであり、場合によっては膝で体重を受けることで足首に負担がかかりづらくなる装具や、足首のひねりを予防する装具を併用してリハビリを行っていきます。きちんとしたリハビリが行われない場合には、尖足変形(足首が足底方向に曲がった状態)をきたす場合があり、主治医や療法士の指示に従いきちんとリハビリを行うことが重要です。手術が治療のすべてではなく、リハビリも治療の重要であることをご理解ください。

    足関節骨折では入院が必要ですか?通院はどの程度必要ですか?

    手術治療を行う場合には、入院治療が一般的です。骨折の状態や創部の状態により入院期間は前後しますので、主治医にご相談ください。 通院は骨がしっかりくっつくまで、約3−6ヶ月は定期的に診察を受けることが勧められます。

    足関節骨折の治療で入れた金属は抜きますか。

    足首周囲は皮膚が薄く、金属による皮膚刺激症状が出やすい場所です。特に症状がなければ必ずしも抜く必要はありませんが、骨がくっついた後も何らかの症状があるため金属の抜去が必要になる方が多い印象があります。

    足関節骨折では後遺症は残りますか?

    折れ方が単純で、きちんとした治療を受けた場合にはほとんど症状は残りません。 粉砕した骨折や、周囲組織のダメージが大きく治療に時間を要した場合などには痛みや筋力低下などの症状が残ることがあります。軟骨が少なからずダメージを受けているため、将来的に変形性関節症になる場合があります。 稀に手術をしても骨がくっつかなかったり(偽関節)、変形した状態で骨がくっついてしまうことがあり(変形癒合)、再手術が必要になることがあります。


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