にんしんこうけつあつしょうこうぐん
妊娠高血圧症候群
妊娠時に高血圧の状態であること
8人の医師がチェック 163回の改訂 最終更新: 2020.07.20

Beta 妊娠高血圧症候群についての医師コメント

妊娠20週以降にはじめて高血圧になったときに、妊娠高血圧と診断します。妊娠終了後12週以内に通常の血圧に戻るとされています。やはり普通の高血圧とは違うという認識が必要でしょう。胎盤の虚血や低酸素状態が関連していると言われていますが、詳しい病態についてはまだわかっていません。
治療は軽症(140-160/90-110 mmHg)であれば必要ないのではないか、といわれています。血圧を下げすぎてしまうと胎盤の血流量が低下してしまい、胎児の発育の妨げになるといわれています。ですが、軽症であっても、重症化を防止するために血圧を下げたほうが良いという意見もあり、なかなか一定しません。
現代では高齢出産や、もともと高血圧がある人が妊娠する(高血圧合併妊娠といわれており妊娠高血圧とは異なることに注意)例などが増えてきていることから、血圧の管理をどうしていけばよいかまだまだ議論があるところです。


匿名協力医師
患者さんへのメッセージ
2015.05.17