気胸の検査について:胸部X線検査、CT検査など
気胸は肺に穴が空いて空気漏れを起こすなどして、肺の外側に空気が溜まってしまった状態を指します。気胸は主に
1. 身体診察、バイタルサインのチェック

受診のきっかけとなった症状や、持病などその他の背景から気胸の可能性が考えられた人には、まずは
バイタルサインに目立った異常がある人では急いで検査や治療を進める、あるいはより高度な医療機関への転院が必要になるため、真っ先にチェックされるわけです。バイタルサインのチェックは重症度を判定するうえでとても大事で、しかも簡単なので、お医者さんの
また、気胸が起きている側に
2. 胸部X線(レントゲン)検査
通常、レントゲン検査は息を吸って止めた状態で撮影しますが、小さな気胸を見つけるために息を吐いた状態でも撮影することがあります。
レントゲン検査は手軽に行える検査なので、気胸の可能性が考えられる人には、ほぼ必ず行われます。次に説明する胸部CT検査や超音波(エコー)検査と比較しても、1枚の写真で両側の肺全体が写って全体像を把握しやすい点は大きなメリットです。
一方で、わずかな気胸をレントゲン検査で見つけるのは難しく、気胸を検出する
3. 胸部CT検査
胸部CT検査は胸部を輪切りにして観察する検査です。
肺が萎んでいるときにCT検査を行うと、破れやすい箇所や元々の肺の状態が分かりにくいことがあります。そのため、いったん治療で肺を膨らませてからCT検査を行うこともよくあります。
なお、CT検査は気胸を診断するうえで最も精度が高い検査ではありますが、必ずしも行われるわけではありません。例えば、特に元々の肺の病気がない人で、手術を受けたりせず様子見だけで済む場合には、レントゲン検査のみで十分なこともあります。
4. 超音波(エコー)検査
超音波(エコー)検査は、超音波の出る機械を身体に押し当てて行う検査です。仰向けに寝た状態で、胸に機械を当てて気胸の有無を判定します。身体への負担が少ない検査であり、手早く行うことができます。
本来、超音波検査は空気を多く含む肺のような臓器を対象にするのは得意ではないと考えられてきました。そのため、気胸の診断に超音波検査が使われるようになったのは比較的最近であり、現在でも広く普及しているとは言えない状態です。
一方で、熟練したお医者さんが使えばレントゲン検査よりも高い精度で気胸を有無を調べることができます。それでも、気胸の程度や肺そのものの情報まで得られるという点では、CT検査のほうが優れています。
このような背景があるため、肺に対する超音波検査は「救急担当のお医者さんが、救急搬送されてきた人に対して、取り急ぎ気胸の有無を手早く調べる」などの状況でよく使われます。
5. 血液検査
血液検査では気胸の有無や程度に関する情報は得られないため、気胸と診断されるうえでは特に必要のない検査です。しかし、「気胸以外に何か病気が隠れていないか」「気胸の治療で処置を受ける際に、出血しやすくなる状態ではないか」などを調べるために、血液検査が行われることもよくあります。
また、重度の気胸の人では「
6. 心電図検査
気胸で胸の痛みは最もよく出る症状であり、心筋梗塞など心臓の病気も考慮されることがあります。こうした人では、心臓の異常がないか調べるために心電図検査が行われます。
なお、気胸でも漏れ出した空気が心臓を圧迫することなどによって、正常ではない心電図検査の結果となることがしばしばあります。そのため、気胸の人の
参考文献
・日本気胸・
(2020.9.14閲覧)