処方薬
ザバクサ配合点滴静注用
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ザバクサ配合点滴静注用の基本情報

ザバクサ配合点滴静注用の概要

商品名 ザバクサ配合点滴静注用
一般名 セフトロザン硫酸塩・タゾバクタムナトリウム注射用
薬価・規格 5967.0円 ((1.5g)1瓶)
薬の形状
注射薬 > 散剤 > 注射用
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製造会社 MSD
YJコード 6139506D1020
レセプト電算コード 622669501
添付文書PDFファイル

ザバクサ配合点滴静注用の主な効果と作用

  • セフェム系の抗生物質です。細菌の細胞壁の合成を阻害して細菌の増殖をおさえる働きがあります。
  • 病気(感染症)の原因となる菌を殺すお薬です。

ザバクサ配合点滴静注用の用途

ザバクサ配合点滴静注用の副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

下痢、頭痛、悪心、AST増加、ALT増加、腹痛、カンジダ症、中咽頭カンジダ症、外陰部腟カンジダ症、真菌性尿路感染、クロストリジウム・ディフィシレ感染

起こる可能性のある重大な副作用

クロストリジウム・ディフィシレ大腸炎、頻回の下痢、急性腎障害、ショック、アナフィラキシー、重篤な過敏症反応、脳出血

上記以外の副作用

貧血、ヘモグロビン減少、鉄欠乏性貧血、血小板増加症、低カリウム血症、高血糖、低マグネシウム血症、低リン酸血症、不安、不眠症、浮動性めまい、心房細動、頻脈、狭心症、低血圧、呼吸困難、便秘、嘔吐、胃炎、腹部膨満、消化不良、鼓腸、麻痺性イレウス、発疹、全身性皮疹、斑状丘疹状皮疹、そう痒性皮疹、斑状皮疹、エリテマトーデス皮疹、蕁麻疹、注入部位紅斑、注入部位浮腫、注入部位硬結、注入部位疼痛、注入部位静脈炎、注入部位そう痒感、注入部位血栓、注入部位感染、注入部位発疹、発熱、体温上昇、高熱、血中Al-P増加、γ-GTP増加、肝機能検査異常、トランスアミナーゼ上昇、クロストリジウム検査陽性

ザバクサ配合点滴静注用の用法・用量

  • 〈膀胱炎、腎盂腎炎、腹膜炎、腹腔内膿瘍、胆嚢炎、肝膿瘍〉通常、成人には1回1.5g(タゾバクタムとして0.5g/セフトロザンとして1g)を1日3回60分かけて点滴静注する
    • なお、腹膜炎、腹腔内膿瘍、胆嚢炎、肝膿瘍に対しては、メトロニダゾール注射液と併用すること
  • 〈敗血症、肺炎〉通常、成人には1回3g(タゾバクタムとして1g/セフトロザンとして2g)を1日3回60分かけて点滴静注する
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 〈効能共通〉腎機能障害のある患者(CLCRが50mL/min以下)に対しては次を参考に本剤の用量を調節すること〔8.3、9.2腎機能障害患者、9.8高齢者の項、16.6.1参照〕
  • 1). 〈膀胱炎、腎盂腎炎、腹膜炎、腹腔内膿瘍、胆嚢炎、肝膿瘍〉腎機能障害のある患者(CLCRが50mL/min以下);クレアチニンクリアランス(CLCR)30~50mL/min:1回本剤750mg(タゾバクタム250mg、セフトロザン500mg)を1日3回60分かけて投与、クレアチニンクリアランス(CLCR)15~29mL/min:1回本剤375mg(タゾバクタム125mg、セフトロザン250mg)を1日3回60分かけて投与、血液透析中の腎不全患者:1回本剤150mg(タゾバクタム50mg、セフトロザン100mg)を1日3回60分かけて投与、ただし、初回のみ本剤750mg(タゾバクタム250mg、セフトロザン500mg)とすること(血液透析実施日は透析終了後速やかに投与)
  • 2). 〈敗血症、肺炎〉腎機能障害のある患者(CLCRが50mL/min以下);クレアチニンクリアランス(CLCR)30~50mL/min:1回本剤1.5g(タゾバクタム0.5g、セフトロザン1g)を1日3回60分かけて投与、クレアチニンクリアランス(CLCR)15~29mL/min:1回本剤750mg(タゾバクタム250mg、セフトロザン500mg)を1日3回60分かけて投与、血液透析中の腎不全患者:1回本剤450mg(タゾバクタム150mg、セフトロザン300mg)を1日3回60分かけて投与、ただし、初回のみ本剤2.25g(タゾバクタム0.75g、セフトロザン1.5g)とすること(血液透析実施日は透析終了後速やかに投与)
  • CLCRが15mL/min未満で血液透析をしていない患者における臨床推奨用量の根拠となるデータは得られていない
  • クレアチニンクリアランス(CLCR):Cockcroft-Gault式により推定したCLCR
  • 7.2. 〈腹膜炎、腹腔内膿瘍、胆嚢炎、肝膿瘍〉本剤単独投与時の有効性及び安全性の検討を目的とした臨床試験は実施していない
  • 腹膜炎、腹腔内膿瘍、胆嚢炎、肝膿瘍の場合、併用するメトロニダゾール注射液の用法・用量、使用上の注意等は、メトロニダゾール注射液の添付文書に従うこと〔17.1.3、17.1.4参照〕
  • 7.3. 〈敗血症、肺炎〉本剤の適応菌種等を踏まえ、必要に応じてグラム陽性菌に抗菌活性を有する適切な薬剤を併用して治療を行うこと〔17.1.5参照〕
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

ザバクサ配合点滴静注用の使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

ザバクサ配合点滴静注用の注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
プロベネシド タゾバクタムの半減期が延長しタゾバクタムの血漿中濃度を上昇

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ザバクサ配合点滴静注用に関係する解説

セフェム系抗菌薬

  • ザバクサ配合点滴静注用は、セフェム系抗菌薬に分類される。
  • セフェム系抗菌薬とは、細菌の細胞壁合成を阻害し細菌を殺すことで抗菌作用をあらわす薬。

セフェム系抗菌薬の代表的な商品名

  • ケフラール
  • パンスポリン
  • セフゾン
  • フロモックス
  • メイアクト
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