処方薬
チエナム点滴静注用キット0.5g
先発

チエナム点滴静注用キット0.5gの基本情報

チエナム点滴静注用キット0.5gの概要

商品名 チエナム点滴静注用キット0.5g
一般名 イミペネム水和物・シラスタチンナトリウムキット(1)
薬価・規格 1238.0円 (500mg1キット(生理食塩液100mL付))
薬の形状
注射薬 > キット類 > キット類
注射薬 > キット類 > キット類のアイコン
製造会社 MSD
ブランド チエナム点滴静注用0.25g 他
YJコード 6139501G1067
レセプト電算コード 620007363
添付文書PDFファイル

チエナム点滴静注用キット0.5gの主な効果と作用

  • 病気(感染症)の原因となる菌を殺すお薬です。
  • カルバペネム系の抗生物質です。細菌の細胞壁の合成を阻害して細菌の増殖をおさえる働きがあります。

チエナム点滴静注用キット0.5gの用途

チエナム点滴静注用キット0.5gの副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

腹痛、下痢、過敏症、発疹、そう痒、顆粒球減少、好塩基球増多、リンパ球増多、血小板減少、血小板増多、赤血球減少

起こる可能性のある重大な副作用

痙攣、中枢神経症状、呼吸停止、意識喪失、呼吸抑制、錯乱、不穏、ショック、アナフィラキシー、不快感、口内異常感、喘鳴、眩暈、便意、耳鳴、発汗、呼吸困難、全身潮紅、浮腫、中毒性表皮壊死融解症、Toxic Epidermal Necrolysis、TEN、皮膚粘膜眼症候群、Stevens-Johnson症候群、重篤な肝障害、劇症肝炎、肝炎、肝不全、間質性肺炎、PIE症候群、発熱、咳嗽、胸部X線異常、好酸球増多、重篤な血液障害、無顆粒球症、溶血性貧血、重篤な腎障害、急性腎障害、尿崩症、意識障害、黄疸、気管支痙攣、喘息発作、汎血球減少症、骨髄抑制、偽膜性大腸炎、血便、重篤な大腸炎、頻回の下痢、血栓性静脈炎

上記以外の副作用

ヘモグロビン減少、ヘマトクリット減少、AST上昇、ALT上昇、LDH上昇、Al-P上昇、γ-GTP上昇、尿ウロビリノーゲン上昇、BUN上昇、嘔気、嘔吐、食欲不振、乏尿、血尿、血中アミラーゼ上昇、舌変色、幻覚、譫妄、激越、ジスキネジア、潮紅、蕁麻疹、紅斑、血清クレアチニン上昇、頻尿、しびれ感、振戦、菌交代症、口内炎、カンジダ症、ビタミンK欠乏症状、低プロトロンビン血症、出血傾向、ビタミンB群欠乏症状、舌炎、神経炎、頭痛、倦怠感、胸痛、味覚異常、疼痛、硬結、血清ナトリウム低下、血清カリウム上昇、血清カリウム低下

チエナム点滴静注用キット0.5gの用法・用量

  • 通常成人にはイミペネムとして、1日0.5~1.0g(力価)を2~3回に分割し、30分以上かけて点滴静脈内注射する
  • 小児には1日30~80mg(力価)/kgを3~4回に分割し、30分以上かけて点滴静脈内注射する
    • なお、年齢・症状に応じて適宜増減するが、重症・難治性感染症には、成人で1日2g(力価)まで、小児で1日100mg(力価)/kgまで増量することができる
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 腎機能障害患者では腎機能に応じて用量、用法を調節し、血中蓄積による副作用発現を防ぐ必要があり、次記にその一例を示したが、本剤の場合はその体内薬物動態からみて投与量による調節が望ましい〔9.2.2、16.6.1参照〕;1)クレアチニン-クリアランス70~50mL/minでの投与量による調節:投与量0.5g(力価)[重症、難治性感染症の場合は1日2.0g(力価)まで増量することができる(12時間ごとに1.0g(力価))]、投与間隔12時間、2)クレアチニン-クリアランス70~50mL/minでの投与間隔による調節:投与量0.5g(力価)[重症、難治性感染症の場合は1日2.0g(力価)まで増量することができる(12時間ごとに1.0g(力価))]、投与間隔12時間、3)クレアチニン-クリアランス50~30mL/minでの投与量による調節:投与量0.5~0.25g(力価)、投与間隔12時間、4)クレアチニン-クリアランス50~30mL/minでの投与間隔による調節:投与量0.5g(力価)、投与間隔12~24時間、5)クレアチニン-クリアランス30~10mL/minでの投与量による調節:投与量0.25~0.125g(力価)、投与間隔12時間[クレアチニン-クリアランス10mL/min以下の場合は血液透析を含め慎重に考慮の上、使用すること(イミペネム及びシラスタチンはいずれも血液透析により血中より排除される)]
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

チエナム点滴静注用キット0.5gの使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 過敏症
    • バルプロ酸ナトリウム投与中
    • アレルギー
    • 肝機能障害
    • 気管支喘息
    • 経口摂取の不良
    • 循環器系機能障害
    • 腎機能障害
    • 心臓機能障害
    • 蕁麻疹
    • 全身状態の悪い
    • 中枢神経系障害
    • てんかん
    • 発疹
    • 非経口栄養

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

チエナム点滴静注用キット0.5gの注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
バルプロ酸 血中濃度が低下してんかんの発作が再発
ガンシクロビル 痙攣
ファロペネムナトリウム 血中濃度が上昇

チエナム点滴静注用キット0.5gと主成分が同じ薬

主成分が同じ薬をすべて見る

チエナム点滴静注用キット0.5gに関係する解説

カルバペネム系抗菌薬

  • チエナム点滴静注用キット0.5gは、カルバペネム系抗菌薬に分類される。
  • カルバペネム系抗菌薬とは、細菌の細胞壁合成を阻害し殺菌的に抗菌作用をあらわす薬。

カルバペネム系抗菌薬の代表的な商品名

  • オラペネム
  • メロペン
  • フィニバックス
カルバペネム系抗菌薬についての詳しい解説を見る