ばるとりんせんえん、ばるとりんのうよう
バルトリン腺炎、バルトリン膿瘍
外陰部の後部にあるバルトリン腺が、細菌などに感染したり詰まったりすることで炎症を起こした状態
2人の医師がチェック 27回の改訂 最終更新: 2019.01.08

バルトリン腺炎、バルトリン膿瘍の基礎知識

POINT バルトリン腺炎、バルトリン膿瘍とは

バルトリン腺炎は外陰部の後部にあり、性交時に粘液を分泌する腺です。バルトリン腺が細菌などに感染して詰まったり炎症を起こしたり、膿の溜まりをつくったりすることをバルトリン腺炎(バルトリン膿瘍)といいます。20代に多く見られ、外陰部に痛みや腫れが現れます。原因となっている菌を調べるために膿や分泌物を使って詳しく調べます。淋菌が原因になることもあり、その際には淋菌感染症に準じて治療が行われます。バルトリン腺炎が心配な人は産婦人科を受診してください。

バルトリン腺炎、バルトリン膿瘍について

  • 腟の入り口の後部にあるバルトリン腺が、細菌などに感染したり詰まったりすることで炎症を起こした状態
    • バルトリン腺は性交時などに粘液を分泌する腺
  • 主に細菌感染症により起こる
    • 淋菌などの性感染症によっても起こるが、それ以外にも不衛生が原因により感染する場合もある
      • 黄色ブドウ球菌
      • 大腸菌
      • レンサ球菌
      • 淋菌
      • クラミジア
      • トリコモナス   など
  • が溜まるとバルトリン腺膿瘍と呼ばれる
  • 20代に多く見られる

バルトリン腺炎、バルトリン膿瘍の症状

  • 外陰部の痛みや腫れ
    • 炎症が強い場合や膿瘍があると、歩いたり座ったりするときにも痛みを感じる

バルトリン腺炎、バルトリン膿瘍の検査・診断

  • 症状や所見から診察する
  • 必要に応じてや分泌液を調べて原因となっている菌を調べる

バルトリン腺炎、バルトリン膿瘍の治療法

  • まずは抗菌薬の使用を行う
  • 膿瘍がある場合は切開して中のを排膿する
  • 繰り返し炎症を起こす場合はバルトリン腺炎を摘出する場合もある
    • 性行為を活発に行う人はバルトリン腺の分泌機能を温存する造袋術という術法になる

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