◆57人に食事制限
57人の参加者に対して食事制限を行いました。参加者のBMI(体重÷身長の2乗)は28から35と肥満体型でした。彼らは、低カロリー食(1日1250kcal)を12週間続ける(ゆっくり痩せる)グループと、超低カロリー食(1日500kcal)を5週間続ける(早く痩せる)グループに分けられました。その後、それぞれの参加者を追跡し、体重と体成分(筋肉や脂肪など)を調べて、体重再増加への影響について調べました。
◆減量後の体重の変化
体重再増加については、両方のグループで差はありませんでした。しかし、食事制限後の除脂肪体重(体脂肪を除いた体重)の減少は、ゆっくり痩せたグループより、早く痩せたグループの方が大きくなりました。
減量の早さがリバウンドに関係することはないようですが、早く痩せると体脂肪以外も減るようです。ゆっくり痩せたほうが、体には優しいかもしれません。
執筆者
The effect of rate of weight loss on long-term weight regain in adults with overweight and obesity.
Obesity (Silver Spring). 2016 Feb.
[PMID: 26813524]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。