◆303人の肥満参加者を対象に
303人の肥満体型の人を対象としました。対象者を水または人工甘味料含有飲料を飲む群に無作為に振り分け、それぞれで体重の変化について評価を行いました。
すべての参加者が、体重減量プログラムに加えて、710mlの水または人工甘味料含有飲料を飲む試験を1年間行いました。
◆人工甘味料含有飲料で体重減少
1年間調査を行ったところ、次のように人工甘味料含有飲料の群のほうが大きな体重減少が確認できました。
1年時点で水を飲む群では体重2.45±5.59 kg、人工甘味料含有飲料の群では体重6.21 ± 7.65 kgの減少が維持された(差についてP < 0.001)。
人工甘味料含有飲料は、体重減少と体重維持に役立つ結果になりました。
人工甘味料には砂糖と同じ量でも何十倍もの甘味を持っているものもあります。このようなものをうまく用いながら、運動や食事に気をつけた生活でを解消すれば糖尿病や脂質異常症だけでなく、心臓や脳の病気になりにくくなります。これからの更なる研究に期待いたします。
執筆者
The effects of water and non-nutritive sweetened beverages on weight loss and weight maintenance: A randomized clinical trial.
Obesity (Silver Spring). 2015 Dec 26.
[PMID: 26708700]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。