2015.12.13 | ニュース

人工甘味料で体重増加を抑えられる

過去の79の研究を分析

from International journal of obesity (2005)

人工甘味料で体重増加を抑えられるの写真

肥満と糖分の摂取量は関係していることから、糖分を人工甘味料に代えることで、効果が見られる可能性があります。今回の研究では、過去の研究をまとめ、人工甘味料が体重の増加を抑える効果があるか検証しました。

◆人口甘味料の効果は?

人工甘味料は、食べ物の甘味の代わりとなる調味料です。糖分の代わりに人工甘味料を使うと、エネルギー摂取量が減るため、体重増加を抑えられる可能性に関して報告されてきました。

今回の研究では、過去の79の研究をまとめ、人工甘味料が体重増加を抑えるか検証しました。

 

◆人工甘味料で体重を減らせる!?

以下の結果が得られました。

継続したランダム化比較試験による介入(4週間から40ヶ月)のメタ解析により、エネルギーの低い甘味料の消費は、砂糖と比較して、体重(9の研究、-1.35kg、95%信頼区間-2.28から-0.42)を減少し、水と比べても体重について類似した減少(3の研究、-1.24kg、95%信頼区間-2.22から-0.26)が認められた。

人工甘味料を長期的に使用すると、砂糖や水と比べて、より体重を減らせるという結果でした。

 

人工甘味料が体重を減らせるという結果でした。一方、人工甘味料の摂りすぎにより、糖尿病の危険性が上がるという報告もありますので注意が必要です。

執筆者

Shuhei Fujimoto

参考文献

Does low-energy sweetener consumption affect energy intake and body weight? A systematic review, including meta-analyses, of the evidence from human and animal studies.

Int J Obes (Lond). 2015 Sep 14

[PMID: 26365102]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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