◆抗菌薬を繰り返し使っている子どもに現れた症状とは?
今回の研究では、3歳から18歳の子ども163,820人を対象に、経過のデータを解析し、抗菌薬の反復使用と体重増加の関係を検証しました。
◆抗菌薬を7回以上処方されていた子どもは体重増加が大きかった
以下の結果が得られました。
前年に抗生物質が処方され、それ以前も含めて最低7回処方されていた子どもでは、抗生物質(すべてのクラスを組み合わせた場合)の処方と15歳時点での約1.4kgの平均体重増加と関連していた。
抗菌薬が7回以上処方されていた子どもの体重増加が大きかったという結果でした。
抗菌薬が原因で体重が増えやすくなったのかどうか、もしそうだとすればどんなしくみが考えられるのかはこの結果だけからはわかりません。その一方で、抗菌薬の過度な使用が指摘されることもあり、適切な使い方を改めて考えるきっかけにしてもよいかもしれません。
執筆者
Antibiotic use and childhood body mass index trajectory.
Int J Obes (Lond). 2015 Oct 21
[PMID: 26486756]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。