2015.11.16 | ニュース

抗生物質を繰り返し使うと身体に変化が?

アメリカの研究チームが163,820人を分析

from International journal of obesity (2005)

抗生物質を繰り返し使うと身体に変化が? の写真

これまでの研究で、抗菌薬(抗生物質)を繰り返し使うと胃や腸の消化吸収バランスが悪くなる可能性が報告されていました。今回の研究では、子どもを対象に抗菌薬を繰り返し使うことと体重増加の関係を検証しました。

◆抗菌薬を繰り返し使っている子どもに現れた症状とは?

今回の研究では、3歳から18歳の子ども163,820人を対象に、経過のデータを解析し、抗菌薬細菌感染症に対して用いられ、細菌の増殖を防ぐ、もしくは殺菌する薬。ウイルスや真菌(かび)には効果がないの反復使用と体重増加の関係を検証しました。

 

◆抗菌薬を7回以上処方されていた子どもは体重増加が大きかった

以下の結果が得られました。

前年に抗生物質微生物が産生する細胞の増殖や機能を阻害する物質。抗菌薬・抗ウィルス薬・抗がん薬を含むが処方され、それ以前も含めて最低7回処方されていた子どもでは、抗生物質(すべてのクラスを組み合わせた場合)の処方と15歳時点での約1.4kgの平均体重増加と関連していた。

抗菌薬が7回以上処方されていた子どもの体重増加が大きかったという結果でした。

 

抗菌薬が原因で体重が増えやすくなったのかどうか、もしそうだとすればどんなしくみが考えられるのかはこの結果だけからはわかりません。その一方で、抗菌薬の過度な使用が指摘されることもあり、適切な使い方を改めて考えるきっかけにしてもよいかもしれません。

執筆者

Shuhei Fujimoto


参考文献

Antibiotic use and childhood body mass index trajectory.

Int J Obes (Lond). 2015 Oct 21

[PMID: 26486756]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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