◆どのような人が節酒と運動をするようになるか?
従来から、「他者の行動や説得により、自分の行動が変わる」ということが言われており、ダイエットや禁煙といった健康プログラムのひとつとして用いられてきました。
今回の研究では、アメリカで行われた調査に参加した13,677人を対象に、自分と友人を比較したときにどう感じたかによって、節酒や運動の実行につながるか関連性を検証しました。
◆自分にとって重要な人物の影響を受けやすい?
以下の結果が得られました。
調査の第1期で友人よりも健康と感じた人は、酒の量を減らすオッズが1.10倍高く、第2期では運動するオッズが1.18倍高かった。
友人と比較して自分のほうが健康だと思っていた人は、その後節酒、運動をする可能性が高くなるという結果でした。
自分は健康だと思うことで、さらに健康を維持するために努力する意志が強くなるのかもしれません。健康のために節酒や運動を考えるときには、このような研究を参考にしても良いかもしれません。
執筆者
Self-comparisons as motivators for healthy behavior.
Obesity (Silver Spring). 2015 Oct 14
[PMID: 26465785]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。