処方薬
ケンブラン吸入粉末溶解用100mg
先発

ケンブラン吸入粉末溶解用100mgの基本情報

ケンブラン吸入粉末溶解用100mgの概要

商品名 ケンブラン吸入粉末溶解用100mg
一般名 メタコリン塩化物吸入剤
薬価・規格 7514.9円 (100mg1瓶)
薬の形状
外用薬 > 経口剤 > 吸入剤
外用薬 > 経口剤 > 吸入剤のアイコン
製造会社 参天製薬
YJコード 7290708G1033
レセプト電算コード 622471901
添付文書PDFファイル

ケンブラン吸入粉末溶解用100mgの主な効果と作用

  • 気道の敏感さを検査するためのお薬です。

ケンブラン吸入粉末溶解用100mgの用途

  • 気道過敏性検査

ケンブラン吸入粉末溶解用100mgの副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

咳嗽、喘鳴、酸素飽和度低下、呼吸音異常、息詰まり感

起こる可能性のある重大な副作用

呼吸困難、重度気管支収縮

ケンブラン吸入粉末溶解用100mgの用法・用量

  • メタコリン塩化物100mg(1バイアル)に日局生理食塩液を加え溶解及び希釈し、通常0.039~25mg/mLの範囲の適切な希釈系列の希釈液を調製する
  • 成人及び小児ともに、調製した希釈系列を低濃度よりネブライザーを用いて吸入し、気道過敏性検査を実施する
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 本剤の薬理効果には若干の蓄積性あるいは高用量における効果の減弱が認められると考えられることから、再検査を実施する場合には実施間隔を1日以上空けること
  • 7.2. 気道過敏性検査における本剤の投与方法は、日本アレルギー学会標準法、アストグラフ法等を参考にすること
  • 7.3. 希釈系列の例示を参考に、適切な希釈液を調製すること
  • [日本アレルギー学会標準法]1). 希釈液A:本剤100mg(1バイアル)に日局生理食塩液5mLを加え、溶解する:濃度20mg/mL
  • 2). 希釈液B:Aから3mLを別の容器に取り分け、日局生理食塩液3mLを加え、希釈する:濃度10mg/mL
  • 3). 希釈液C:Bから3mLを別の容器に取り分け、日局生理食塩液3mLを加え、希釈する:濃度5mg/mL
  • 4). 希釈液D:Cから3mLを別の容器に取り分け、日局生理食塩液3mLを加え、希釈する:濃度2.5mg/mL
  • 5). 希釈液E:Dから3mLを別の容器に取り分け、日局生理食塩液3mLを加え、希釈する:濃度1.25mg/mL
  • 6). 希釈液F:Eから3mLを別の容器に取り分け、日局生理食塩液3mLを加え、希釈する:濃度0.625mg/mL
  • 7). 希釈液G:Fから3mLを別の容器に取り分け、日局生理食塩液3mLを加え、希釈する:濃度0.313mg/mL
  • 8). 希釈液H:Gから3mLを別の容器に取り分け、日局生理食塩液3mLを加え、希釈する:濃度0.156mg/mL
  • 9). 希釈液I:Hから3mLを別の容器に取り分け、日局生理食塩液3mLを加え、希釈する:濃度0.078mg/mL
  • 10). 希釈液J:Iから3mLを別の容器に取り分け、日局生理食塩液3mLを加え、希釈する:濃度0.039mg/mL
  • [アストグラフ法]1). 希釈液A:本剤100mg(1バイアル)に日局生理食塩液4mLを加え、溶解する:濃度25mg/mL
  • 2). 希釈液B:Aから2mLを別の容器に取り分け、日局生理食塩液2mLを加え、希釈する:濃度12.5mg/mL
  • 3). 希釈液C:Bから2mLを別の容器に取り分け、日局生理食塩液2mLを加え、希釈する:濃度6.25mg/mL
  • 4). 希釈液D:Cから2mLを別の容器に取り分け、日局生理食塩液2mLを加え、希釈する:濃度3.125mg/mL
  • 5). 希釈液E:Dから2mLを別の容器に取り分け、日局生理食塩液2mLを加え、希釈する:濃度1.563mg/mL
  • 6). 希釈液F:Eから2mLを別の容器に取り分け、日局生理食塩液2mLを加え、希釈する:濃度0.781mg/mL
  • 7). 希釈液G:Fから2mLを別の容器に取り分け、日局生理食塩液2mLを加え、希釈する:濃度0.391mg/mL
  • 8). 希釈液H:Gから2mLを別の容器に取り分け、日局生理食塩液2mLを加え、希釈する:濃度0.195mg/mL
  • 9). 希釈液I:Hから2mLを別の容器に取り分け、日局生理食塩液2mLを加え、希釈する:濃度0.098mg/mL
  • 10). 希釈液J:Iから2mLを別の容器に取り分け、日局生理食塩液2mLを加え、希釈する:濃度0.049mg/mL
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

ケンブラン吸入粉末溶解用100mgの使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 過敏症
    • 呼吸困難
    • 喘鳴
    • コントロール不良の高血圧
    • 大動脈瘤
    • 脳動脈瘤
    • 1秒量が1L未満
    • 気流制限が高度
    • 対標準1秒量<%FEV1>が50%未満
    • 同日に気道過敏性検査を実施
    • 3ヵ月以内に心筋梗塞
    • 3ヵ月以内に脳梗塞
    • アジソン病
    • 尿路閉塞
    • 甲状腺機能亢進症
    • 消化管閉塞
    • てんかん
    • パーキンソニズム
    • 迷走神経亢進状態
    • 1秒量が1.5L未満
    • コリンエステラーゼ阻害薬常用中の重症筋無力症
    • 気流制限が中等度
    • 徐脈を伴う心血管系疾患
    • 消化性潰瘍疾患
    • 対標準1秒量<%FEV1>が70%未満

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

ケンブラン吸入粉末溶解用100mgの注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
β-遮断剤 本剤による気管支収縮が増強又は持続
ビソプロロール 本剤による気管支収縮が増強又は持続
アテノロール 本剤による気管支収縮が増強又は持続
メトプロロール 本剤による気管支収縮が増強又は持続
コリン作動薬 本剤のコリン作動性作用に基づく副作用を増強
塩化アセチルコリン 本剤のコリン作動性作用に基づく副作用を増強
コリンエステラーゼ阻害剤 本剤のコリン作動性作用に基づく副作用を増強
臭化ネオスチグミン 本剤のコリン作動性作用に基づく副作用を増強
β2-刺激剤 本剤による検査において正確な検査結果が得られない
抗コリン作用を有する薬剤 本剤による検査において正確な検査結果が得られない
テオフィリン 本剤による検査において正確な検査結果が得られない
抗喘息薬 本剤による検査において正確な検査結果が得られない
抗アレルギー薬 本剤による検査において正確な検査結果が得られない
パパベリン 本剤による検査において正確な検査結果が得られない
吸入ステロイド薬 本剤による検査において正確な検査結果が得られない
フルチカゾンプロピオン酸エステル<吸入> 本剤による検査において正確な検査結果が得られない
ブデソニド<吸入> 本剤による検査において正確な検査結果が得られない
フルチカゾンフランカルボン酸エステル<吸入> 本剤による検査において正確な検査結果が得られない

飲食物との組み合わせ注意

  • カフェインを含むもの<コーヒー、日本茶、紅茶、コーラ、チョコレート など>

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