処方薬
ファンガード点滴用50mg
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ファンガード点滴用50mgの基本情報

ファンガード点滴用50mgの概要

商品名 ファンガード点滴用50mg
一般名 ミカファンギンナトリウム注射用
薬価・規格 2976.0円 (50mg1瓶)
薬の形状
注射薬 > 散剤 > 注射用
注射薬 > 散剤 > 注射用のアイコン
製造会社 サンドファーマ
ブランド ファンガード点滴用50mg 他
YJコード 6179400D1020
レセプト電算コード 640462040
添付文書PDFファイル

ファンガード点滴用50mgの主な効果と作用

  • 真菌(カビ)の発育をおさえ、殺す働きがあります。
  • 真菌(カビ)の感染が原因となる各種真菌感染症の治療や予防をするお薬です。

ファンガード点滴用50mgの用途

  • 呼吸器真菌
  • 消化管真菌症
  • 真菌血症
  • 造血幹細胞移植カンジダ症の予防
  • 造血幹細胞移植のアスペルギルス症の予防

ファンガード点滴用50mgの副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

ALT上昇、LDH上昇、カリウム上昇、カリウム低下、好酸球増多、発疹、高血圧、動悸、下痢、軟便、BUN上昇

起こる可能性のある重大な副作用

好中球減少、血液障害、白血球減少、溶血性貧血、溶血、血管内溶血、血小板減少、ショック、アナフィラキシー、血圧低下、口内異常感、呼吸困難、全身潮紅、血管浮腫、蕁麻疹、肝機能障害、黄疸、AST上昇、γ-GTP上昇、Al-P上昇、急性腎障害、重篤な腎障害、中毒性表皮壊死融解症、Toxic Epidermal Necrolysis、TEN、皮膚粘膜眼症候群、Stevens-Johnson症候群、多形紅斑

上記以外の副作用

クレアチニン上昇、静脈炎、関節炎、血管痛、悪寒、頭痛、代謝異常、低カルシウム血症、低マグネシウム血症、悪心、嘔吐、クレアチニンクリアランス低下、CK上昇、ミオグロビン上昇、発熱、注射部位反応、注射部位腫脹、注射部位疼痛、注射部位紅斑

ファンガード点滴用50mgの用法・用量

  • 1). アスペルギルス症①. 成人:通常、成人にはミカファンギンナトリウムとして50~150mg(力価)を1日1回点滴静注する
  • 重症又は難治性アスペルギルス症には症状に応じて増量できるが、1日300mg(力価)を上限とする
  • ②. 小児:通常、小児にはミカファンギンナトリウムとして1~3mg(力価)/kgを1日1回点滴静注する
  • 重症又は難治性アスペルギルス症には症状に応じて増量できるが、1日6mg(力価)/kgを上限とする
  • 2). カンジダ症①. 成人:通常、成人にはミカファンギンナトリウムとして50mg(力価)を1日1回点滴静注する
  • 重症又は難治性カンジダ症には症状に応じて増量できるが、1日300mg(力価)を上限とする
  • ②. 小児:通常、小児にはミカファンギンナトリウムとして1mg(力価)/kgを1日1回点滴静注する
  • 重症又は難治性カンジダ症には症状に応じて増量できるが、1日6mg(力価)/kgを上限とする
  • 3). 造血幹細胞移植患者におけるアスペルギルス症及びカンジダ症の予防①. 成人:成人にはミカファンギンナトリウムとして50mg(力価)を1日1回点滴静注する
  • ②. 小児:小児にはミカファンギンナトリウムとして1mg(力価)/kgを1日1回点滴静注する
  • 〈成人〉点滴静注に際しては、生理食塩液、ブドウ糖注射液又は補液に溶解し、75mg(力価)以下では30分以上、75mg(力価)を超えて投与する場合は1時間以上かけて行う
  • 溶解にあたっては、注射用水を使用しないこと[溶液が等張とならないため]
  • 〈小児〉小児への点滴静注に際しては、生理食塩液、ブドウ糖注射液又は補液に溶解し、1時間以上かけて行う
  • 溶解にあたっては、注射用水を使用しないこと[溶液が等張とならないため]
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 〈成人〉アスペルギルス症及びカンジダ症で体重50kg以下の患者に対しては、体重換算で1日あたり6mg(力価)/kgを超えないこと
  • 7.2. 〈成人〉造血幹細胞移植患者におけるアスペルギルス症及びカンジダ症の予防の場合、好中球数が500個/mm3以上に回復するなど、適切な時期に投与を終了すること
  • 7.3. 〈成人〉造血幹細胞移植患者におけるアスペルギルス症及びカンジダ症の予防で体重50kg以下の患者に対しては、体重換算で1日あたり1mg(力価)/kgを超えないこと
  • 7.4. 〈小児〉アスペルギルス症及びカンジダ症で体重50kg以上の患者に対しては、1日あたり300mg(力価)を超えないこと
  • 7.5. 〈小児〉造血幹細胞移植患者におけるアスペルギルス症及びカンジダ症の予防の場合、好中球数が500個/mm3以上に回復するなど、適切な時期に投与を終了すること
  • 7.6. 〈小児〉造血幹細胞移植患者におけるアスペルギルス症及びカンジダ症の予防で体重50kg以上の患者に対しては、1日あたり50mg(力価)を超えないこと
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

ファンガード点滴用50mgの使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

  • 以下にあてはまる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 低出生体重児(0日〜27日)
    • 新生児(0日〜27日)
    • アスペルギルス症及びカンジダ症で体重50kg以下
    • アスペルギルス症及びカンジダ症の予防で体重50kg以下
    • アスペルギルス症及びカンジダ症で体重50kg以上
    • 小児(0歳〜14歳)
    • アスペルギルス症及びカンジダ症の予防で体重50kg以上
    • アスペルギルス症及びカンジダ症の予防
  • 以下にあてはまる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • アスペルギルス症及びカンジダ症で体重50kg以下
    • アスペルギルス症及びカンジダ症の予防で体重50kg以下
    • アスペルギルス症及びカンジダ症で体重50kg以上
    • アスペルギルス症及びカンジダ症の予防で体重50kg以上
    • アスペルギルス症及びカンジダ症の予防

ファンガード点滴用50mgの注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
シロリムス AUCが21%上昇
イトラコナゾール クリプトコックス・ネオフォルマンスに対する作用を減弱

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ファンガード点滴用50mgに関係する解説

キャンディン系抗真菌薬

  • ファンガード点滴用50mgは、キャンディン系抗真菌薬に分類される。
  • キャンディン系抗真菌薬とは、真菌(カビ)の細胞壁形成に必要な1,3-β-D-glucanの生合成を阻害することでカンジダ属やアスペルギルス属といった真菌に対して抗真菌活性をあらわし主に深在性真菌症を治療する薬。

キャンディン系抗真菌薬の代表的な商品名

  • ファンガード
  • カンサイダス
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