ローブレナ錠25mgの副作用
※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。
人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。
また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。
主な副作用
末梢性ニューロパチー、感覚鈍麻、筋力低下、浮動性めまい、頭痛、味覚異常、不眠症、失語症、関節痛、筋肉痛、血中クレアチンホスホキナーゼ増加
起こる可能性のある重大な副作用
QT間隔延長、中枢神経系障害、精神障害、認知障害、記憶障害、健忘、注意力障害、言語障害、構語障害、言語緩慢、会話障害、気分障害、易刺激性、うつ病、不安、膵炎、肝機能障害、ALT上昇、AST上昇、間質性肺疾患、幻覚、幻視、幻聴
上記以外の副作用
四肢痛、筋痙縮、筋骨格硬直、不整脈、洞性徐脈、徐脈、動悸、第1度房室ブロック、洞性頻脈、頻脈、心臓障害、駆出率減少、左室機能不全、心嚢液貯留、高血圧、下痢、便秘、悪心、嘔吐、腹部膨満、腹痛、口内炎、鼓腸、血中クレアチニン増加、高コレステロール血症、高トリグリセリド血症、高脂血症、高尿酸血症、高血糖、食欲亢進、脂質異常、低アルブミン血症、低比重リポ蛋白増加、貧血、血小板減少、好中球減少、視覚障害、耳鳴、発疹、脱毛症、発汗、皮膚乾燥、皮膚炎、呼吸困難、浮腫、体重増加、疲労、無力症、顔面浮腫
ローブレナ錠25mgの用法・用量
- 通常、成人にはロルラチニブとして1日1回100mgを経口投与する
- (用法及び用量に関連する注意)本剤投与により副作用が発現した場合には、次の基準を考慮して、休薬・減量・中止すること
- [減量・中止する場合の投与量]1). 通常投与量:100mg/日
- 2). 一次減量:75mg/日
- 3). 二次減量:50mg/日
- 4). 中止:50mg/日で忍容性が得られない場合は投与を中止すること
- [副作用に対する休薬、減量及び中止基準]1). 膵炎〔11.1.4参照〕:①. アミラーゼの増加がGrade2以下で画像検査で膵炎の所見を認める及びリパーゼの増加がGrade2以下で画像検査で膵炎の所見を認める場合:アミラーゼ及びリパーゼの増加がGrade2以下で、画像検査でベースラインに回復するまで休薬し、回復後、1用量レベル減量して投与再開する
- ②. Grade3の膵炎又はGrade4の膵炎の場合:投与を中止する
- 2). 間質性肺疾患〔8.1、9.1.1、11.1.1参照〕:①. Grade1で症候性間質性肺疾患の場合:a.ベースラインに回復するまで休薬し、回復後、同一用量で投与再開する、b.再発又は適切な治療を行っても6週間の休薬期間を超えて回復が認められない場合は投与中止する
- ②. Grade2の間質性肺疾患の場合:a.ベースラインに回復するまで休薬し、回復後、1用量レベル減量して投与再開する、b.再発又は適切な治療を行っても6週間の休薬期間を超えて回復が認められない場合は投与中止する
- ③. Grade3の間質性肺疾患又はGrade4の間質性肺疾患の場合:投与を中止する
- 3). QT間隔延長〔8.2、9.1.2、11.1.2参照〕:①. Grade3のQT間隔延長の場合:Grade1以下に回復するまで休薬し、回復後、1用量レベル減量して投与再開する
- ②. Grade4のQT間隔延長の場合:投与を中止する
- 4). 左室駆出率低下:Grade3の左室駆出率低下又はGrade4の左室駆出率低下の場合:投与を中止する
- 5). 房室ブロック:①. 症候性第1度房室ブロックの場合:無症候性に回復するまで休薬し、回復後、同一用量又は1用量レベル減量して投与再開する
- ②. 第2度房室ブロック:a. 無症候性第2度房室ブロックの場合:第2度房室ブロックが回復するまで休薬し、回復後、同一用量又は1用量レベル減量して投与再開する
- b. 症候性第2度房室ブロックの場合:無症候性かつ第1度房室ブロック以下に回復するまで休薬し、回復後、1用量レベル減量して投与再開(ペースメーカーを留置した場合は、同一用量で投与再開)する
- ③. 完全房室ブロックの場合:無症候性かつPR間隔が200msec未満に回復するまで休薬し、回復後、1用量レベル減量して投与再開(ペースメーカーを留置した場合は、同一用量で投与再開)する
- 6). 中枢神経系障害(言語障害、記憶障害、認知障害等を含む)、精神障害(気分障害、幻覚等を含む)、睡眠障害、視覚障害〔11.1.3参照〕:①. Grade1の中枢神経系障害(Grade1の言語障害、Grade1の記憶障害、Grade1の認知障害等を含む)、Grade1の精神障害(Grade1の気分障害、Grade1の幻覚等を含む)、Grade1の睡眠障害、Grade1の視覚障害の場合:同一用量で投与継続する又はベースラインに回復するまで休薬し、回復後、同一用量又は1用量レベル減量して投与再開する
- ②. Grade2の中枢神経系障害(Grade2の言語障害、Grade2の記憶障害、Grade2の認知障害等を含む)、Grade2の精神障害(Grade2の気分障害、Grade2の幻覚等を含む)、Grade2の睡眠障害、Grade2の視覚障害又はGrade3の中枢神経系障害(Grade3の言語障害、Grade3の記憶障害、Grade3の認知障害等を含む)、Grade3の精神障害(Grade3の気分障害、Grade3の幻覚等を含む)、Grade3の睡眠障害、Grade3の視覚障害の場合:Grade1以下に回復するまで休薬し、回復後、1用量レベル減量して投与再開する
- ③. Grade4の中枢神経系障害(Grade4の言語障害、Grade4の記憶障害、Grade4の認知障害等を含む)、Grade4の精神障害(Grade4の気分障害、Grade4の幻覚等を含む)、Grade4の睡眠障害、Grade4の視覚障害の場合:投与を中止する
- 7). 高脂血症(総コレステロール又はトリグリセリドの増加):①. Grade3の高脂血症(Grade3の総コレステロール増加又はGrade3のトリグリセリド増加)の場合:同一用量で投与継続する又はGrade2以下に回復するまで休薬し、回復後、同一用量で投与再開する
- ②. Grade4の高脂血症(Grade4の総コレステロール増加又はGrade4のトリグリセリド増加)の場合:Grade2以下に回復するまで休薬し、回復後、同一用量又は1用量レベル減量して投与再開する
- 8). 高血圧:①. Grade3の高血圧の場合;a.Grade1以下に回復するまで休薬し、回復後、同一用量で投与再開する、b.再発の場合、Grade1以下に回復するまで休薬し、回復後、1用量レベル減量して投与再開する、c.適切な治療を行っても高血圧が持続する場合は投与を中止する
- ②. Grade4の高血圧の場合;a.Grade1以下に回復するまで休薬し、回復後、1用量レベル減量して投与再開又は投与中止する、b.再発の場合は投与を中止する
- 9). 高血糖:Grade3の高血糖又はGrade4の高血糖の場合(適切な治療を行っても250mg/dLを超える高血糖が持続する場合);a.血糖がコントロールできるまで休薬し、回復後、1用量レベル減量して投与再開する、b.適切な治療を行っても高血糖が持続する場合は投与を中止する
- 10). その他の非血液学的毒性:①. Grade3の非血液学的毒性の場合:Grade1以下又はベースラインに回復するまで休薬(無症候性のGrade3の低リン酸血症は投与継続可)し、回復後、1用量レベル減量又は同一用量にて投与再開する(また、適切な治療を行ってもGrade3の悪心、嘔吐又は下痢が持続する場合は、用量調節を行う)
- ②. Grade4の非血液学的毒性の場合:Grade1以下又はベースラインに回復するまで休薬(無症候性のGrade4の高尿酸血症は投与継続可)し、回復後、1用量レベル減量して投与再開又は投与中止する(また、適切な治療を行ってもGrade4の悪心、嘔吐又は下痢が持続する場合は、用量調節を行う)
- 11). リンパ球減少症:Grade3のリンパ球減少症又はGrade4のリンパ球減少症の場合:同一用量で投与継続(感染又はその他の臨床的に重大な毒性所見がない場合)する又はGrade1以下もしくはベースライン値に回復するまで休薬し、回復後、同一用量又は1用量レベル減量して投与再開する
- 12). その他の血液学的毒性:Grade3の血液学的毒性又はGrade4の血液学的毒性の場合:Grade1以下又はベースライン値に回復するまで休薬し、回復後、1用量レベル減量又は同一用量にて投与再開する
- GradeはNCI-CTCAE ver4.03に準じる
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。
※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。
薬剤名 |
影響 |
リファンピシン類 |
ALT及びASTが上昇、肝機能検査値上昇、肝細胞壊死、肝細胞空胞化 |
フェニトイン |
ALT及びASTが上昇、本剤の血中濃度が低下し本剤の有効性が減弱、肝機能検査値上昇、肝細胞壊死、肝細胞空胞化 |
カルバマゼピン |
ALT及びASTが上昇、肝機能検査値上昇、肝細胞壊死、肝細胞空胞化 |
CYP3A酵素阻害剤 |
本剤の血中濃度が上昇し副作用の発現頻度及び重症度が増加 |
イトラコナゾール |
本剤の血中濃度が上昇し副作用の発現頻度及び重症度が増加 |
クラリスロマイシン |
本剤の血中濃度が上昇し副作用の発現頻度及び重症度が増加 |
ボリコナゾール |
本剤の血中濃度が上昇し副作用の発現頻度及び重症度が増加 |
CYP3A酵素誘導剤 |
本剤の血中濃度が低下し本剤の有効性が減弱 |
モダフィニル |
本剤の血中濃度が低下し本剤の有効性が減弱 |
デキサメタゾン |
本剤の血中濃度が低下し本剤の有効性が減弱 |
CYP3A酵素で代謝を受ける薬剤 |
血中濃度が低下し有効性が減弱 |
ミダゾラム |
血中濃度が低下し有効性が減弱 |
アトルバスタチン |
血中濃度が低下し有効性が減弱 |
フェンタニル |
血中濃度が低下し有効性が減弱 |
P糖蛋白の基質となる薬剤 |
血中濃度が低下し有効性が減弱 |
ジゴキシン |
血中濃度が低下し有効性が減弱 |
エベロリムス |
血中濃度が低下し有効性が減弱 |
シロリムス |
血中濃度が低下し有効性が減弱 |
QTを延長する薬剤 |
QT間隔延長作用を増強 |
イミプラミン |
QT間隔延長作用を増強 |
ピモジド |
QT間隔延長作用を増強 |
クロルプロマジン |
QT間隔延長作用を増強 |
強いCYP3A誘導薬 |
肝機能検査値上昇、肝細胞壊死、肝細胞空胞化 |