処方薬
ウパシタ静注透析用150μgシリンジ
先発

ウパシタ静注透析用150μgシリンジの基本情報

ウパシタ静注透析用150μgシリンジの概要

商品名 ウパシタ静注透析用150μgシリンジ
一般名 ウパシカルセトナトリウム水和物キット
薬価・規格 2435.0円 (150μg1mL1筒)
薬の形状
注射薬 > キット類 > キット類
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製造会社 三和化学研究所
YJコード 3999460G4020
レセプト電算コード 622870601
添付文書PDFファイル

ウパシタ静注透析用150μgシリンジの主な効果と作用

  • 副甲状腺ホルモンの合成と分泌をおさえ、血液中の副甲状腺ホルモンやカルシウムの量を減らす働きがあります。
  • 副甲状腺ホルモンの過剰な分泌によるいろいろな症状を改善するお薬です。

ウパシタ静注透析用150μgシリンジの用途

ウパシタ静注透析用150μgシリンジの副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

嘔吐、便秘、悪心、食欲減退、肝機能異常、筋痙縮、浮動性めまい、パーキンソン病、多汗症、高血圧、シャント血栓症

起こる可能性のある重大な副作用

低カルシウム血症、QT延長、しびれ、筋痙攣、痙攣、気分不良、不整脈、血圧低下

上記以外の副作用

水晶体混濁、顔面浮腫、口渇

ウパシタ静注透析用150μgシリンジの用法・用量

  • 通常、成人には、ウパシカルセトナトリウムとして1回25μgを開始用量とし、週3回、透析終了時の返血時に透析回路静脈側に注入する
  • 血清カルシウム濃度に応じて開始用量を1回50μgとすることができる
  • 以後は、患者の副甲状腺ホルモン(PTH)及び血清カルシウム濃度の十分な観察のもと、1回25~300μgの範囲内で適宜用量を調整する
  • (用法及び用量に関連する注意)7.1. 本剤は血中カルシウムの低下作用を有するので、血清カルシウム濃度が低値でないこと(目安として8.4mg/dL以上)を確認して投与を開始すること
  • 7.2. 血清カルシウム濃度が9.0mg/dL以上の場合は、開始用量として1回50μgを考慮すること
  • 7.3. 血清カルシウム濃度は、本剤の投与開始時及び用量調整時は週1回測定し、維持期には2週に1回以上測定すること
  • 血清カルシウム濃度が8.4mg/dL未満に低下した場合は、次のように対応すること
    • なお、血清カルシウム濃度の検査は、本剤の薬効及び安全性を適正に判断するために投与前に実施すること〔8.1、9.1.1、11.1.1、11.1.2参照〕
  • 1). 血清カルシウム濃度8.4mg/dL未満:(処置)原則として本剤の増量を行わない、カルシウム剤やビタミンD製剤の投与、本剤の減量等の処置を考慮すること、(検査)血清カルシウム濃度を週1回以上測定し、心電図検査を実施することが望ましい、(増量・再開)増量する場合には、目安として8.4mg/dL以上に回復したことを確認後、増量すること
  • 2). 血清カルシウム濃度7.5mg/dL未満:(処置)直ちに本剤の休薬を行うこと、(検査)血清カルシウム濃度を週1回以上測定し、心電図検査を実施することが望ましい、(増量・再開)再開する場合には、目安として8.4mg/dL以上に回復したことを確認後、休薬前の用量か、それ以下の用量から再開すること
  • 低アルブミン血症(血清アルブミン濃度が4.0g/dL未満)がある場合には、補正カルシウム濃度*を指標に用いること
  • *)補正カルシウム濃度(mg/dL)=血清カルシウム濃度(mg/dL)-血清アルブミン濃度(g/dL)+4.0
  • 7.4. 増量する場合には増量幅を50μg(ただし25μgから増量する場合は50μgへ増量)とし、2週間以上の間隔をあけて行うこと
  • 7.5. PTHが管理目標値の範囲に維持されるように、定期的にPTHを測定すること
  • PTHの測定は本剤の投与開始時及び用量調整時(目安として投与開始から3カ月程度)は月2回とし、PTHがほぼ安定したことを確認した後は月1回とすることが望ましい(PTHが管理目標値を下回った場合、減量又は休薬を考慮すること)
    • なお、PTHの測定は、本剤の薬効及び安全性を適正に判断するために投与前に実施すること
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

ウパシタ静注透析用150μgシリンジの使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

ウパシタ静注透析用150μgシリンジの注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
デノスマブ 血清カルシウム濃度が低下
ビスホスホン酸塩系骨吸収抑制剤 血清カルシウム濃度が低下
ミノドロン酸水和物 血清カルシウム濃度が低下
アレンドロン酸ナトリウム水和物 血清カルシウム濃度が低下
リセドロン酸ナトリウム水和物 血清カルシウム濃度が低下
イバンドロン酸ナトリウム水和物 血清カルシウム濃度が低下
ゾレドロン酸水和物 血清カルシウム濃度が低下
選択的エストロゲン受容体モジュレーター 血清カルシウム濃度が低下
塩酸ラロキシフェン 血清カルシウム濃度が低下
バゼドキシフェン酢酸塩 血清カルシウム濃度が低下
カルシトニン製剤 血清カルシウム濃度が低下
副腎皮質ホルモン剤 血清カルシウム濃度が低下
プレドニゾロン 血清カルシウム濃度が低下
デキサメタゾン 血清カルシウム濃度が低下

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